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【エロゲ感想】暁の護衛 ~罪深き終末論~(あかべぇそふとすりぃ)

あかべぇそふとすりぃさん作、
「暁の護衛 トリニティ コンプリートエディション」の感想になります。

3部作セットのパッケージですがまとめてしまうと見辛いので、各作品毎に個別に感想書いていきたいと思います。

本レビューでは3作目の「暁の護衛 ~罪深き終末論~」に関して書き連ねていきます。

以下注意書きです。
・修正パッチ適用済みの「Ver.1.02」でプレイしています。
・本感想を書くにあたって1作目の「暁の護衛」を「無印」、2作目の「暁の護衛 ~プリンシパルたちの休日~」を「休日」と表現しています。

※ネタバレ全開ですのでご注意ください。

目次

シナリオの感想

共通パート・清美√

開始~6月29日まで。

新OPめちゃくちゃかっこいいですね。
薫連れ戻し作戦から始まり、新キャラが色々出てきたり、
柊朱美が敵意出してきたり、警察がなにやら動いていたり、禁止区域退去法案が可決されたりとてんこもり。

結構風呂敷広げてきた感はありますが、取っ掛かりはすごく良い。こういう殺伐とした雰囲気は緊張感があって良いですね。
伏線や謎もどれだけ回収されるのか気になるところですね。先が非常に楽しみです。

あとあまり表には出しませんが麗華がかなりデレてきてますね。
チラチラ見せる好意がほんとたまらない。大好き最高ありがたや。

~7月10日まで。
中里が嫌いです。こういう男も女も舐め腐ったやつは大嫌いです。海斗に叩き潰されてしまえ。
とまあそんなことはともかくシナリオは面白いですね。
雪江さんや武志や薫との話、どれもこれもタメになるというかすごく勉強になります。
海斗の過去はもう大分把握しているので、少なからず海斗に感情移入して話が聞けるというのは大きいですね。

話は逸れますが詩音ちゃんがとても可愛い。あのスリットから見える肌がたまらなくエロいです。
惜しむらくは攻略ヒロインではなさそうなところですね・・・。なんか好感度最悪ですし、これは期待できなさそう。

薫は果たして連れ戻せるのか。この先の展開に期待!

~7月20日まで。
いやー良かった!
薫は無事戻ってきてくれるし、武志も死ななかったし万々歳ですね!
めっちゃ面白かったです! 文句のつけどころが一切無いですね。久々にガッツリ夢中でプレイしてしまったw
ここから先の展開にも期待に胸が膨らみます。戻ってくる海斗の活躍に注目したいところですね。

~7月30日まで。
海斗戻ってきて中里とやり合うかと思ったら意外と何も起こらない。
というか中里がアキラですか・・・。面影とか仄めかすものが全くなかったのでわかりませんでしたw
アキラはもっと佳境で出てくるんじゃないかなーと思っていたので驚きです。

28日のツキの誕生日の話ですが、さすがにあのオチはないと思いました。
普通に渡す場面見たかったのに・・・。

それ以外は淡々と進んでいく感じで特に取り上げるものはない感じ。
内容は普通に面白いですけどね。ちょうどイベントが無い期間なので仕方ないですが。
直人、清美、尊徳ら3人との会話は興味が惹かれたので面白かったです。

ちなみに選択肢は一番気になったやつ選んでるだけなので、見てないシーンはたくさんあると思います。
それらは後々回収ということで。

~8月9日まで。
旅行前までですね。
なんか色々伏線が出てきてますね。どう繋がってくるのか楽しみです。
小春が完全に乙女の顔してましたね・・・w また一人女の子のハートを奪ってしまったか・・・。
海斗がイケメンすぎるのがいけない。
危ないところに颯爽と現れて助け、それですぐ帰るとかもうね。あれは惚れますよそりゃあ。

というかそろそろ気になってきてるんですけど、いつルート分岐入るんですかね?w
それとももう過ぎ去ってしまったのでしょうか。そうだとしたら入るところが全然わかりませんでしたが・・・w

~ラストまで。
病気で旅行を休み、源蔵から屋敷を追い出された海斗は清美の家で過ごすことに。
これはどうやら清美ルートに入ってしまったようですね。
清美と一緒に過ごす展開に持っていきたかったのはわかりますが、不自然な展開のオンパレード。
どれもこれも唐突すぎますよね。まあこのゲームがエロゲである以上野暮なツッコミなのでこれ以上は言いませんが。

清美は基本堅物ですが可愛いので文句無し。頼れるお姉さんって感じでかっこいいですしね。

問題はシナリオですね。
警察官である清美と共に「退去法案執行時における禁止区域の人間が起こすと思われる暴動」に関して捜査を進めていきます。

悪くはないです。悪くはないですが、あらゆる要素が消化不良で終わる感じ。
「清美が刑事なので暴動の件を無視するわけにはいかない、でも伏線は回収しない」みたいな・・・w

終盤は半分ダイジェストみたいなものでしたしね。舞とかどこ行ったしw
清美の可愛い部分をもっと押し出してくれれば良かったんですが、基本シリアスなシナリオなのでそれもあまり楽しめないという。
まとめると「決して悪くはないが、肝心な部分が中途半端に終わるのでいまいち楽しめるシナリオでもない」って感じの所感です。

清美は可愛いのにね!
・・・そういやあの元上司は一体なんなんですかね? あの男の存在意義がよく分からない・・・w
あ、エロシーンはすごく良かったです。気の強い女の人の喘ぎ声って最高ですよね(

余談ですが、この罪深き終末論はかなりの伏線が散りばめられていますね。
果たして全て回収されるのでしょうか。

麗華√(BAD)

8月10日までは展開が上とほぼ共通しているので、そこまでの感想は省略。
海イベントがようやく見れました! 清美のときは風邪で行けなかったんですよね・・・w

釣りしながら麗華と海斗が向き合う場面がめちゃくちゃ良かったです。
いやーほんと最高でした。
海斗の過去に驚きつつも受け止める麗華。
普通ならドン引きしたりすると思うんですが、本当に良い女性だと思います。

薫のカミングアウトと仮面男の登場が、二人の距離を縮めるキーとなっていた気がしますね。
薫がほんといい人すぎて涙が出そう。進んで恋のキューピッドになるなんて、簡単には出来ないですよ。
麗華にカミングアウトした後独りで泣きだすシーンは胸が痛くなりますね・・・。

合宿から最後まで。
BADエンドは辛いです。
でもまあBADとわかっててプレイしていたので(攻略サイト見てます)、心の準備が出来ていたのでまだマシだったかも。
1周目でこのEND見てしまうと軽くトラウマになりそうなんですが。
清美ルート行けて良かったほんとに。

にしても禁止区域の中でどんどん新キャラが出てきますね。
薫の戦闘シーンは熱かったと思います。あの子供何者だよ・・・w
しかしここでも舞や風子は出てこないんですね。一体いつ出てくるのやら。
気を取り直して、次のルート行きたいと思います。

薫√

薫は反応がいちいち可愛いですね。
海でのやり取りは安定の面白さ。キモい男と女のカップルに張り合うのは特に面白かったw

そして暴動が起き、麗華を助け出してラストへ。
朱美に関する重要な情報がサラっと出てきましたね。
まあ朱美ルートで詳細は分かりそうなのでここではノー言及としておきます。

暴動がどういう結末を迎えるのかがルートによってかなり違いますね。
「朱美のルートが一番まとも」みたいな意見を見かけたので、朱美は最後の方に攻略するとします。

話を戻して薫ルートですが、結末に関してはこのルートも微妙ですね。海イベントが一番面白かったです。
最後は薫と共に要人警護してますよーって感じの描写であっさりとした幕引きでした。

詩音√

攻略できるのか・・・! 嬉しい。
あれだけツンツンしてるのにどうやって攻略するのか。見ものですね。

海イベントにて日本人を嫌う理由が明らかに。
日本人云々よりも虐待が酷いわけですが、幼い彼女らにはそう思ってしまうのも無理ないかもしれませんね。
こういったケースで人種差別にまで発展するのはどうなんでしょう。現実でも割とありそうな気がします。
これは詩音たちに当てつけるわけではなく私個人の意見ですが、
最近の観光客を見てるとむしろ中国人の方がマナー悪い気がしますけどねw

そして砂掛け合ってセックスして手繋いで終わり。
短い! 短すぎませんか!
エッチシーンが1回だけってどういうことなの。正直全然足りない。もっとエロい体位とかいくらでも描けたはず・・・!
気の強い女の子は落とした後のデレを堪能するのが醍醐味でしょう!

あと折角のチャイナ服なのにそれが全然活かされていないと感じたのは私だけでしょうか。
チャイナ服の最大の魅力はなんといってもスリットから覗かせるあの脚でしょう!
あの脚をもっと見せてもらわないと困るほんとに。
滾らない。興奮できない。物足りないの三重苦。

シナリオにおいても砂かけあって落ちるというチョロさですし、結ばれた後の龍が怒るお約束のシーンも無し。
特に詩音が海斗に惹かれていく過程が雑だったのは非常に残念。
まあ「サブヒロインなので」と言われればそれまでですが、もう少し頑張って欲しかった。

麗華√(TRUE)

亮倒して追手倒して終わりって感じですね。
雅樹が出てきたのは意外でしたが、このルートも消化不良感がありますね。
伏線が回収しきれていません。やはり朱美ルートなのか。
最後のCGはとても良かったと思います。

禁止区域√(杏子)

禁止区域ルートに足を踏み入れました。
禁止区域強制退去法執行までの経過を禁止区域側の視点で描いたルートってことですかね。
しょっぱなからえげつない展開。舞は完全に狂ってますけど、海斗もやっぱある意味狂ってる・・・w

舞の拷問に耐えきった?海斗は紆余曲折ありながらも杏子と再会。禁止区域で過ごす生活に逆戻り。
拷問は普通にグロかったですけど、直接的な描写がない分まだマシなのかもしれない。
まあグロ耐性の無い私にはこれでもややきつかったですけど。
特筆すべきはやはり海斗の精神力の強さ。薬物にも屈しないってもう化け物ですよ・・・w

ルートを進めていくと「五十嵐と相馬の素性」や「五十嵐の子息4人の正体」など、
禁止区域を根城とする連中の詳細が判明します。
アキラと亮がどういう関係なのか掴み切れていなかったわけですが、ここにきて真相がわかったのでスッキリ。

しかしシナリオにおいては朱美があっさりと雅樹に殺されてしまったり、
海斗が舞のことで唐突にキレ出したりとやや釈然としない場面もあります。
特に雅樹に関してはどういう行動方針なのかがわからない。なんかぽっと出てきてぽっと消えていく印象。

23日~ラストまで。
色々イベントがありました。
相馬さん7階から飛び降りて無傷ってw いくら元特殊部隊隊長とはいえヤバすぎるw あ、海斗はいつものことなので(ry

柏の謎に関してはびっくりしましたね。
性的な関係は無さそうですが、須藤とパートナーだったという事実も意外でした。
というか須藤の性格だと普通に襲ってそうなんですが。返り討ちにされたんでしょうか。
アレですね、「攻略可能ヒロイン防御壁」が発動して(ry

シナリオ的にはそこそこですね。
アキラが中途半端に消えたのはかなり不可解で、海斗も最後逃亡して終わりと味気ないですが、
その2点を除けば結構面白かったかなーと。

杏子ちゃん。君は不妊症だったのか・・・。
知りたくなかったようなそうでもないような微妙な気持ちになりましたw

禁止区域√(加奈子)

30日の選択肢からの感想です。
エッチして一緒に逃げて終わり。
それ以外に書くことがないw
最後のCGは面白かったですね。

禁止区域√(柏)

30日の選択肢からの(ry
まさかお亡くなりになるとは・・・。
結局よく分からない存在でしたね。
描かれていないだけでもっと設定がありそうな気がするんですが・・・。私の気のせいでしょうかね。
エッチシーンは背徳感がヤバすぎたw

禁止区域√(翔子)

30日の選択肢から(ry
アキラ殺されてしまいました。これが因果応報ってやつですね。
目直ってからエッチするのかなとか思ってたら普通にエッチシーン始まりました。エロかったです(小並感)

というか今更気付きましたけど、中の人春乃伊吹さんじゃないですか!
私は春乃さんのボイス聴くのはカミハミの美海以来でしたが、あの透明感のあるボイスはやはり素晴らしい。
出演作品あまり多くないのが惜しいところ。もっと聴きたいんだけどなあ。
なんか春乃さん語りになってしまいましたが、翔子も可愛かったですよええ!

翔子で気になる点はアキラが手を出していなかったことでしょうか。
アキラのあの性格的に1回ぐらいは手を出すと思いますけど。
まああれですよね。「攻略可能ヒロイン防御壁」が(ry

禁止区域√(楓)

エッチのとき可愛かった(
いきなり何言ってんだと思うかもしれませんが、ほんとにそうなんだから仕方ない。

それにしてもエッチのときの犯罪臭がやばいw 
あと初潮迎えた描写とかありましたけどいいんですかね・・・?w
ま、まあこの辺はあまり触れてはいけないですね、うん。

最後のシーン面白かった。相馬さん、良い親ですね・・・w

禁止区域√(舞)

なんか色々と優遇されてますねw
独自の展開が多く、CGの数も多いですし、エッチシーンも2回あると至れり尽くせり。
まあ私は舞は結構好きでしたので嬉しかったですけども。
殺戮を好む性癖は間違いなくサイコパスの領域ですけど、育った環境ゆえだと好意的に解釈します。

禁止区域ルートでは一番しっくりくる終わり方だったかなーと思います。
どうやって警察から逃げ切ったのかはどのルートでも謎ですけどねw

あの中で海斗が一番気に入りそうな女性ってやっぱ舞だと思うんですよ。
作中でも海斗は舞のことを「女で一番強い」と認めていましたしね。
あと海斗は退屈を嫌う性格ですけど、「舞なら退屈しないで済みそうだ」とか思いそうですしw

朱美√

8月10日から展開が変わります。
海へは行かず一人屋敷に残る海斗。
風子関連の伏線回収ルートになるのかなーと感じていますが、果たしてどうなるやら。

完走しました。
絆が海斗と朱美の子というのはさすがに予想がつきました。

ただ、伏線が足りないというかちょっと描写不足な気がしますね。
無印と休日は当然プレイ済みですが、
過去の朱美とそのような行為に及ぶシーンや、それを匂わす描写がどこにも無かったような。
私が忘れてたら申し訳ない限りですが、おそらく無かったと思います。

海斗が覚えていないということは
「抱きまくった女の内の一人」程度の認識でしかなかったということなのでしょうが、それにしてもなんか微妙ですね。
もう少し伏線を上手く張ってほしかったかなーと。無印の時点では海斗に「殺気飛ばしてる」程度の描写しかなかったはずなので、もっときっちり伏線張れていればカタルシスも得られたと思うだけに、ここはちょっと残念でした。

あと気になる点は朝霧雅樹ですね。
結局生きているみたいですが、このルートでは全く出てくることがありませんでした。
神出鬼没な彼ではありますが、海斗と何らかの折り合いは付けてほしかった。ここも残念な点です。

それらを除けば比較的良いシナリオだったかなーと思います。
良いところで終わるのはもう恒例行事なので、特に気にならなくなりましたw

沙代√

このルートの存在意義がわからない・・・w
1回抱いただけやん!
まあ沙代は可愛いとは思いますけど、私の好みではなかったので尚更って部分もあるかもしれませんがw

というかですね、一つ言いたい。
小春ちゃんはなぜ攻略できないの・・・?
こんなにたくさんのルートがあるのに、どうみても海斗に惚れている女の子なのに・・・なぜ?
見た目も小春ちゃんのほうが好みだったので、残念としか言いようがないです・・・。

総評

「暁の護衛」の続編という位置づけである本作ですが、
FDである休日の伏線もかなり重要であるため、無印、休日のオールクリアは必須かと思われます。

本作の世界線は無印薫ルートの続きという感じでしょうか。
「薫の未来の行く末」「海イベント」「禁止区域強制退去法執行」と、大きくはこの3つのイベントを描いてきた印象。
無印の意外な場面が伏線になっていたりして、海イベントまでは非常に楽しく面白かったです。

海イベントから先はルートによって展開が異なりますが、そこからラストまでの展開はどのルートもなんだかパッとしない。
決して悪くは無いんですが、色々な可能性を見せすぎて結局どういうストーリーを描きたかったのかが見えてこないといいますか。
清美ルートは警察側に、禁止区域ルートは禁止区域側に寄りすぎてますしね。

私の意見を恐縮ながら申し上げると、TRUEENDを用意してほしかったですね。
それがあるだけで全体の納得といいますか、読後感がかなり違ってくるのではないかと。

あと回収されていない謎がいくつかありますね。
雅樹や孤独島の仮面男あたりですかね。特に雅樹に関しては何かしらの決着を描いてほしかった。

さてそこそこ不満を述べてきましたが、全体的に振り返って見ればやはり良い作品だったなーと思います。
ギャグはめちゃくちゃ面白いですし、メタネタやパロディネタも豊富ですので、ツボにハマればかなり笑えること間違いなし。

主人公である朝霧海斗に関しても、持ち前の強さで強敵をなぎ倒していくサマは非常にかっこよく爽快感があります。
シナリオはやや尻すぼみなところに目を瞑れば良い出来だと思えるものであり、
その他の要素も全体的に高水準で仕上がっていたかと思います!

余談
おまけの「こんな1日があったら嫌だ」はかなり面白かった。
雅樹のキャラ崩壊が凄まじいです。
あと小春ちゃんのエッチシーンは泣いて喜びました。
ルートは無かったけどエッチシーン見れたので許しておいてやりますw

点数

シナリオ 16
(後半尻すぼみなのはアレですが、前半はとても面白かったのでこの点数に)

キャラ 18
(新キャラの中では舞と相馬親子が特に良かったかなと思います)

音楽 16
(新OPがめちゃくちゃ良かった。かなりかっこいいです)

システム及び演出 15
(ボイス音量の不安定さは若干マシになったような気もします)

全体の完成度 16
(シナリオは尻すぼみですが、これだけのボリュームを描いたのは素晴らしい。新キャラも個性が出ていて良かったですね)

合計81点です(100点満点中。各項目は20点満点)

商品リンク

暁の護衛 トリニティ コンプリートエディション

今からプレイする方はこのコンプリートセット一択ですね。

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