【エロゲ感想】アマツツミ(Purple software)

Purple softwareさん作「アマツツミ」の感想になります。

「アマツツミ」は、Purple softwareから2016年に発売されたエロゲです。
“言霊”という人を操る力を持つ主人公が人里に降りて、ヒロインたちと親交を深めていく物語ですね。

泣けるシナリオはもちろん、ノスタルジックな田舎の夏や、
蛍の舞う幻想的な雰囲気が魅力の作品ですね。

※ネタバレ全開ですのでご注意ください。

目次

シナリオの感想

第一話 織部こころ ー絆ー 穏やかな時間

主人公がかなり特異な設定ですね。
相手を思い通りに操ることができる「言霊」を使える誠くん。
性格に若干クセがありますが、果たしてどういった動きをするのか。なかなか読めない感じです。

回想でいきなり始まったエッチシーン。
愛ちゃんの容姿はすごく魅力的ですが、
まだ彼女のことを何も知らないのでいきなりエロ見せられても・・・というのが正直なところですw

それで結構長いんですよねこれ。ボイス全部聴いて40~50分かかるのはさすがに長いです。
いきなりなのでもう少しあっさり目にしてほしかったところ。

回想終了後は、

  • 天然純真娘のこころ
  • 神社に一瞬だけ現れる巫女
  • 不思議な雰囲気を持つほたる

とヒロインたちが続々と出てきます。

良いですねー。
久しぶりのエロゲだからというのもありますが、可愛い女の子は見てるだけで癒されますねほんと。
これだからエロゲはやめられません。

ほたるちゃんは言霊が通じないご様子。
ちょっとズレてる変な子かと思いきや、意外としっかりとした思考力をお持ちのようです。

何か秘密を抱えてそうなのが気になりますが、誠を心配してくれる夕焼けのシーンは涙が出そうになった。

めちゃくちゃ良い子ですこの子・・・。
会うのまだ2回目だというのに、ここまで心配してくれる子が他にいるだろうか。
堂々のパケ絵ヒロインなので、良いラストを飾ってくれることに期待したい。

その後は神社の巫女さんである朝比奈響子と知り合い、そしてこころと弾みでキスをしてしまう。
居心地の良い「家族」の関係を保ちたいと思いながらも、こころの想いを感じて揺れる日々を過ごす誠。

言霊で形成した偽りの家族関係ですが、家族の愛情に飢えていた誠にとっては充実した環境のようです。
家族の壁を越えたこころの想いと、病弱でかなり危ういあずきさんとの関係にどういった踏ん切りを付けるのか。
ここがこころルートの肝になってくるのかな、と思いますね。

と思っていたが、誠はこころと身体を重ねたのち、言霊の力で危篤状態のあずきさんを救ってしまいます。
代わりに誠が死ぬ・・・ということはなく、誠も命に別条はないようです。

うーん、言霊の力で母を救うのはいいんですが、誠まで生きているのがちょっと腑に落ちないです。
作中で「命を返す」と言っていたように、

「母にもらった命を母に返す」
「あずきさんの生きる代償として誠は死んでしまった」

のほうが綺麗に締まると思うのですが・・・。

このゲームのヒロイン攻略システムは途中下車式っぽいので、
構成の都合上、誠に死なれては困るからこうなったのかもしれません。

ここは少し納得ができない感じです。大団円は良いものですが、肝心な部分が有耶無耶なのは釈然としませんね。

そしてOPが流れたのち、里の幼馴染「恋塚愛」との再会を果たします。
そして愛を混乱させないための選択肢が登場。

OPは素晴らしい。「ほたる」の部分でほたるが出てくるの最高ですね。
「こころに響く恋ほたる」と、曲名にヒロイン全員の名前が入っているのもとても良い。

選択肢に関しては順番通りに攻略していきたいので、「こころ」を選択したいと思います。

一気に完走しました。

いやー最高でしたね。
偽りの家族関係にずっともやもやしていましたが、終わり良ければ全てよし!
読後感がとても良いですね。

CGに関しても上手く活用できていたように感じました。

言霊解除のシーンは特に印象的で、
「兄と妹という関係が崩れた瞬間の衝撃」が、
こころの悲痛な表情を通してよく描けていたんじゃないかなと思います。

「こころの気持ちの整理早くね?」とか、
「あ、あずきさんは言霊解除しないのね」とか、
少しツッコミたい部分もありますが、ラストは十分に感動できたのであまり気にしないことにしますw

さてこれでこころルートは終了です。

お次は順番的に響子のルートになるのかな?
響子と光一はいったいどういう関係なのかが地味に気になるところです。

こころのルートはなかなか良かったので、響子のルートも期待しております。

第二話 朝比奈響子 -声ー 別世界の友人

なんだかんだあって響子がおりがみに居候することに(説明放棄)。

ここから響子との心の距離を詰めていくんだなーと、
そこで鈴夏がどういうアクセントになってくるのかを期待していたわけですよ。

そこで始まるわけですよ。

こころとのエッチシーンが!!

・・・あれ? これ響子ルートですよね?
なんで響子ルートでこころのエッチバディを拝むことになるのか。コレガワカラナイ。

どこで誰のエロが入るか全く読めない感じですが、先進めていきたいと思います。
あ、ドーナツ作るシーンは普通に面白かったですw

そして光一と響子のわだかまりを解消したのち、響子との初セックス!
いやーエロかったですねえ(小並感)

男好きのする身体。確かにこう、醸し出される独特のエロさがありますね。
身体つきがエロいといいますか、身体のラインがすごく艶っぽい感じ。これは犯したい(

光一と仲直りできたのは素直に喜ばしい。
ところで光一の彼女って誰なんだろう。地味に気になる。

あと気になるのはやはり鈴夏ですよね。
日々成長しているようですが、このままでは響子が危ないような気がします。

「私が死んで鈴夏が生きるべき」

この発言が言霊化して鈴夏が現れたと考えると、いつ響子に異変が起きてもおかしくはなさそう。

この先はどういった展開になるのでしょうか。これは目が離せませんね。

案の定というべきか、響子の体調は日に日に悪化していきます。
このままでは「響子は死に、鈴夏が生き残ってしまう」結末になってしまいます。

響子はそのつもりでいますが、誠と鈴夏は当然反対します。
ですが灯篭流し前日になっても、響子の意志は変わりません。

そして灯篭流し当日。鈴夏の説得の末、ようやく響子は自分が生き続ける道を選択することに・・・。

いやー良かったですね。これは泣けました。最後の鈴夏が消えていくシーンはほんとにもう・・・。
・・・何も言うことはありませんね。
お互いを想い合う二人の堅い友情が垣間見えた、素晴らしいシーンでした。

その先の選択肢は響子を選び、一気に読了しました。

鈴夏との一件を終えた後は響子の霊感にフォーカスが当たりますが、ちょっと失速した感は否めない。

「守ってくれていたのは神様の一部かも」と言っていましたが、結局よくわからない存在ですよね。

神様が守ってくれるような具体的なエピソードを盛り込んであれば、それを根拠にできたと思うんですけどね。
肝心な部分の描写が不足しているんじゃないかな、とそんな印象を抱きます。

前半の鈴夏のパートは非常に良かったんですけどねー。後半ももう少し頑張ってほしかった。惜しいところです。

響子ルートはそんな感じで終了です。
お次は愛のルートになりそうですね。里に連れ戻すのか、二人で駆け落ちするのか、折り紙に居座るのか。
さあ果たしてどんな展開になるのか、期待しておりますよ!

第三話 恋塚愛 -雪ー 冷たい夏

夢見の悪い愛を支えたり、デートしたりして交流を深めます。
お取り込み中のところをほたるんに邪魔されたりもします。
そして始まったわけですよ。

こころとのエッチシーンが!!!

・・・あれ? これ愛ルートですよね? なんかデジャヴが……w

まあぶっちゃけ鑑賞モード覗いたときに1枠空いてたので、「どこかでくるな」とは思ってましたけどもw
こころの痴態、存分に楽しませていただきました。

しかしこれでこころとのエッチも終わりかと思うと、ちょっぴり寂しい気もしますw

こころを抱いたことを知った愛は激怒。
誠は愛に言霊をかけられ、愛以外の人間を認識できなくなってしまう。

そして言霊を使いすぎた愛は、自身にかけられた雪の呪いを暴走させてしまう。

自身の罪に囚われ、このまま死に絶えることを受け入れていた愛。

しかし誠は諦めず、愛の姉「希」の幻影を見せることで、愛自身の意志で呪いを消滅させるきっかけを作りだす。
誠の機転が功を奏し、愛を雪の呪いから解き放つことに成功します。

まとめるとこんな感じですかね!

吹雪の中、自身に言霊をかけて歩きだすシーンは熱かったですね! BGMが流れだす演出も良かった!
教室に入ったときの冒頭のCG回収は思わず「おお!」と唸ってしまいました。

愛が自分で自分を追い詰めて自滅みたいになっていたのは少々気になりましたが、
それも「誠への想い」と「罪を償いたい気持ち」との板ばさみからあんな面倒な状況になってしまったんじゃないかなと思います。

言霊の才には恵まれていますが、結構不器用な子なのかもしれませんね。

なにはともあれ、「希の呪いの解消」「贖罪の気持ちに囚われていた愛の救済」を描いた良きシーンでありました。
・・・にしてもほたる、良いとこ持っていきますねw

この先はひたすらイチャイチャしたあと、誠と外の世界で身を固めるため、愛は一旦里に戻ります。
そして帰ってきた愛と再会し、めでたしめでたし。
物語的には大きな動きはなく、「誠と愛二人の行く末」を描ききった感じですね。

さて、これで愛ルートは終了です。

次はいよいよラスト、ほたるのルートですね。
ちょこちょこ伏線が撒かれていましたが、いったい何が隠されているのか。
ほたるがパッケージを飾る意味とは。
そして「アマツツミ」とはいったい・・・?

それらの謎を解き明かしに最終ルートへ参りましょう!

最終話 水無月ほたる ー蛍ー 最後の一週間

シナリオ構成は「ほたるの真相が明かされるまでの前半」と「真相が明かされてから結末までの後半」の2つに分かれています。
ほたるが花園で消えるシーンを終えたのち、2ndOPが流れます。

2ndOPはびっくりしましたね。まさかくるとは思ってませんでしたw

ほたるの真相に関しては、散々もったいぶっていたわりには予想の範疇といいますか。そこまでの驚きはなかった。

ほたるがたくさん存在する意味をどう説明するのかを期待していたのですが、この部分がやや肩透かしでしたね。
オリジナルの力(増加)の説明が浅く、ここをもう少しきちんと煮詰めてほしかったところ。

そしてその先は、
「オリジナルほたると誠が消滅し、コピーのほたるが生き残る」結末に。

ここで終わりかと思いきや、クリア後に選択肢が追加されます。
それを選ぶと、

「オリジナルとコピーのほたる、2つの心が一つになって生き残る(誠は健在)」展開に。

私は後者がTRUEENDだと感じたので、ここでは前者を「ノーマルエンド」、後者を「トゥルーエンド」と呼称することにします。

ノーマルエンドは儚くて切ない終わり方で、これはこれで良いとも思うのですが、
オリジナルに対しての救いがなさすぎるのが少し気にかかる。

コピーほたると向き合うこともできないまま終わってしまうので、胸のつかえが取れない感じはありますね。

対してトゥルーエンドは大団円とも言うべきエンドですね。
誠とコピーほたるはオリジナルと向き合い、オリジナルも思い残すことなくコピーほたると心を一つにすることができた、と。

また誠も言霊の力は失ってしまったものの、無事生存しているのでここも良かったかなと思います。

・・・オリジナルのHシーンはかなり面食らいましたけどね! でも嫌いじゃないですこういうのw

誠とほたる。交わることのない線が交わり、そこから紡がれる魂の物語は非常に素晴らしい出来でした。

生と死の狭間に揺れる人間の感情、死生観を上手く描けていたと思います。

本作のパッケージを飾るのも納得ですね。タイトルの「アマツツミ」の意味も描かれましたし。

いやはや最高のシナリオでした!

主人公“誠”の感想

人を操ることができる「言霊」の力を持つ本作の主人公。

初めは感情が乏しく、無知ゆえの危険な言動なども多かったですが、
物語が進むにつれて様々な感情を得て、物腰も徐々に砕けてゆきます。

外の世界のヒロインたちと関わるにつれて成長していく誠を見るのはとても楽しかったですね。

周りからことあるごとに言われているように、天然です。
主人公の天然に呆れるほたるを見るのが結構楽しかったですw

あとエロいことに関してはかなり積極的。

基本的に「抱いてくれと言われたら即抱いていくスタイル」といいますか。
「少しは断れよ」と何度か思いましたねw
ほたるが服を脱ぐ場面で、衣擦れ音に耳をそばだてているのは面白かったです。

気になる誠の名字ですが、これは残念ながら明かされませんでしたね。
どこかで「か」と言いかけていた場面があったのと、ほたるの発言「名は体を表す」から、
「神」という字は入っているような気がしますね。
ほたるの名字が水無月なので、そこから連想すると「神無月」あたりかなーと考えてみたり。

追記:シナリオライターの御影氏がTwitterで答えを発表していたので、ここにも記しておきます。
主人公の苗字は「神代」だそうです。

現世における「神の依り代」ということで、ほたるのあの発言も納得の苗字でしたね。

以下情報ソースです。


総評

人を操れる力「言霊」を持つ誠が、外の世界のヒロインたちと交流を深める本作。
どのルートも力が入っており、笑いあり、涙ありのシナリオは非常に秀逸で面白かったです。
中でもラストのほたるルートは格別でしたね。これから始める方にはぜひとも完走してほしいです。

シナリオ以外の完成度もとても高いです。
田舎が醸し出すあの独特の雰囲気を良く描けていますし、音楽も思わず口ずさんでしまうような良曲が揃っています。

美麗なCGと良質な音楽が作りだすハーモニーも素晴らしく、
「どこか哀愁を感じさせる夕焼けのほたるのシーン」「響子を想い続けてくれた鈴夏との別れのシーン」
「吹雪の中、愛のいる教室に歩んでいくシーン」「花園一面に舞う幻想的な蛍のシーン」などは特に印象に残った場面でした。

あらゆる要素が高水準でまとまった、お手本のようなエロゲーだと思います!

点数

シナリオ 18
(どのルートも良いです。お気に入りはほたるルートとこころルート、それと響子ルートの前半ですね)

キャラ 17
(どの子も可愛いんですよねえ。でもやっぱりこころとほたるが2強ですかねw)

音楽 18
(良曲揃い。「合わせ鏡の向こう側 ーほたるのテーマー」「集いの午後」「ぬくもりの時間」「こころに響く恋ほたる」などがお気に入り)

システム及び演出 18
(システム面は必要なものは揃っているかと。演出は素晴らしいですね。音楽やCGの挿入タイミングがとても良いです)

全体の完成度 19
(非常に高品質な出来。欠点はほぼありませんね)

合計90点です(100点満点中。各項目は20点満点)

商品リンク

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