3rdEyeさん作「幻創のイデア ~Oratorio Phantasm Historia~」の感想になります。
3rdEyeさんの作品はこれが初プレイとなります。
※ネタバレ全開ですので、ご注意ください。
シナリオの感想
1stDAY
優真と赫の視点で物語が進んでいきますが、これ二人とも主人公なんでしょうか?
さすがにわからないことだらけで開始一時間ぐらいはあまり面白くないですけど、二時間ぐらい進めると非常に面白くなってくる。先が気になってきますね。
あとこの作品、非常に絵が好みです。ヒロインたちがめちゃくちゃ可愛い。思わずじっと眺めてしまうくらい好みのビジュアルです。
中でも強烈なインパクトを残していったリノンが特に気になりますね。裏表あるアイドルとか超好きなんですけど!
あとひまわりちゃんも普通に可愛いから困る。
でも冒頭で赫が抱えてたのってひまわりですよね・・・。
もしかして死ぬんでしょうか、あまり想像したくはないですけど。
ノエルと赫のセックスで一日目は終了。
エロいんですけど、ノエルが一方的に頑張ってる感じなのであまり盛り上がらない。
二人が心の底から想い合う日はくるんだろうか。
そもそも二人の関係性がよくわからないので、まだまだこういうことを言うのは早いですかね。
2ndDAY
謎の筋肉男との戦闘から怒涛の展開に。
最初から最後までなるがかっこよすぎましたね。間違いなくMVPはなるちゃん。超最強。
死にかけの優真の元に颯爽と駆け付けてくれて、命の危機も救ってくれて、そして夜の世話までしてくれる。
こんな魅力的な女の子に惚れない男はいませんよ。見た目も当然可愛いですし。結婚してほしい(
バトルの切っ掛けが勘違いというか擦れ違い?なのはどうかと思いましたが、熱く目が離せないシーンでありました。
というかバトルシーンでCGをどんどん使ってくれるの最高なんですけど。
なるのニヤリとした表情で剣を携えてるCG、めっちゃかっこいいですよね。
筋肉男も敵役ではありますがよく描けていました。腕生えまくってるのは気持ち悪かったですけどねw
最後優真が謎パワーで吹き飛ばして終わりなのは微妙に釈然としませんが、まあ伏線なのかもしれないのでこの先に期待ですね!
ここで一旦共通は終わりっぽいですね。
これ以降は主人公を選択して進めていく形式のようですが、
とりあえずは「優真→赫→優真→赫」と交互に進めていこうかなと思っております。
何か問題が発生すれば変更するかもしれません。先がどうなってるのかわからないので、とりあえずはそんな感じで。
3rdDAY 優真
リノンにフェラしてもらうところまで。
リノンちゃんエロすぎませんか・・・。最高のひとときでした。
それはひとまずおいておくとして。
リノンとのデートまでは割とほのぼのしてましたけど、偽物の結衣ちゃんが出てきてからは雰囲気がガラリと変わりましたね。
そして明かされる優真の過去。加えて、妹である結衣の真相もここで描かれましたね。
結衣が妄想の産物だったのは素直に衝撃でした。
リノンの電話に出ないのはちょっと違和感があったんですけど、まさか妄想だったとは思いもよらず・・・。
思わぬところから意外な事実が明らかになって驚きました。でも確かに他の人との絡みなかったもんなあ・・・。
ナグルファルの夜に死別してしまった妹が目の前に現れると、
たとえ刃物で傷つけてきたとしても「本物かもしれない」と考えてしまう。
優真の過去を知る前は「そんなわけないだろ」と笑ってましたが、知った後だとそれが納得できてしまうという。
後で振り返ったときに「確かにそう考えてしまうのも無理はない」と思えてしまうんです。
ここはなかなかに辛いシーンでしたね・・・。
あと「今日子さんの左腕が動かない」っていうのもこれまた衝撃的でした。
一切そんな素振りを見せていなかったのに、してやられましたね。
まあなるの握手のシーンがかなりのヒントでしたが、私はてっきり握手に対するトラウマみたいなものがあるのかなと思っていたんですよねw 見当違いもいいところでした。恥ずかしいです。
しかしこの作品面白いですね。
2ndDAYではなるの戦闘シーンで引き込み、その次は結衣の正体と優真の過去でまた引き込むと。
読んでて飽きないというか、むしろ「次はどんな盛り上がりを見せてくれるんだ?」っていう期待が膨らんでいくんですよね。
非常に上手く描いていると思います。先への期待が常に高まっている感じといいますか。とにかくクリックする手が止まらない。
3rdDAY 赫
江神とノエルの電話まで。
こちらもなかなかに濃い内容でしたね。一番はやはり赫と美月のエンゲージでしょう。
まさかこちらでもエンゲージするとは思わなかった。赫くんがそういうことするタイプに見えなかったので(
男がイデアで女がフールという、優真のときとは逆パターンなのも面白いですよね。
ちなみにエンゲージの理由はリノンに殺されかけたからですけど、これがまた勘違いというのがちょっとどうかとw
冤罪で無関係の人殺しかけるってダメですよ。
そして美月の過去が明かされましたね。
他人に対して剣呑な態度を続ける理由がよくわかりました。せっかく助けたのにそんなこと言われちゃうとね・・・。
赫が「紅茶に興味が湧いた」と言ったとき、一瞬嬉しそうにするもすぐに表情を戻したあの場面。
あの場面における美月の心の動きが、過去を知ったあとに振り返るとすごくよくわかりますよね。
しかし赫も言ってましたが、
自分が殺されそうになってもデュナミスを行使しないあたり、美月の戒めは相当強固なものであることが窺えますね。
赫がどういう風に美月の心を解きほぐしていくのか。この辺り非常に楽しみですね!
美月の話はこの辺りにして、このパートでは他にも重要な情報が出ていましたね。
偽物がノエルをコピーしたときに出たセリフ。
あのセリフから推測すると、ノエルはナグルファルの夜の秘密を知っていることになりますよね。
結構キナ臭い感じになってきましたが、ノエルは一体何者なんでしょう。
あと、江神に下されたノエル殺害命令ですけど、これがちょっとよくわからないんですよね。
生かしておくとまずいから殺せってことになるんでしょうが、そこがいまいちわからない。
指示を下したのはASなんでしょうか。美月の情報を集められるとまずい何かがあったりするのかな?
そこからASトップシークレットの情報、ナグルファルの夜に関する核心的な何かに辿り着かれると危惧したんでしょうかね。
あと学園長も結構謎ですよね。
余裕がない、と言ってましたけどどういうことなのか。
このパートは様々な思惑が複雑に絡み合っているような印象を受けました。
これらがどういう形に収束していくのか。片時も目が離せませんね。
さて赫パートは日が変わってしまったので、お次は優真のパートにいきたいと思います。
4thDAY 優真
可愛いなるちゃんを愛で、リノンと酒を飲んで殺し合い一歩手前までして、
なるちゃんと共に山に行って謎の怪物に襲われてリノンに助けられるパート。
うーんわからないことが多すぎる・・・w
このパートはなんか余計に謎が増えた感じがしましたね。
わかったのは優真がかなり異端ってことぐらいでしょうか。
命令できる力があることは伏線でわかってましたが、これはイデア全員に効果があるものなんでしょうか。
あと謎の耳鳴り?やルージュとココロの関係性、それに光る湖の謎も気になる。・・・謎が多すぎるよ!
ASから追われる身となってしまった優真ですが、この先はどうなっていくのか。
まだ一段落ついていない感じなのでこのまま進めていく・・・と言いたいところですが、日付が変わってしまったので先に赫サイドへいきたいと思います。
4thDAY 赫
EDまで完走いたしました。
いやー、このパートはちょっと最高すぎましたね・・・。
パーティ会場でテロが起こってから、ラスト美月と共にダイブするところまで。
最初から最後まで一時も目が離せない。朝の五時まで熱中してプレイしてしまいました・・・。
いきなりわけもわからずに始まったババ抜きですが、これが非常に秀逸。
基本なんでもアリのルールを巧みに利用した駆け引きが、これでもかと展開されていきます。
中でも一際素晴らしかったのが、美月親子のやりとり。
お互いを想い合う「絆の強さ」をこれでもかと見せつけてくれました。素晴らしい家族愛でしたね・・・。
ババ抜きの後は参加者の命を掛けたゲームが始まります。
いきなり赫が美月を見つけたのは都合が良すぎるかもですが、話が面白いのでそこまで批判する気にはなれませんね。
ガスマスク男からナグルファルの夜の真相が語られます。
一人のイデアが起こした大災害で、異世界から漏れ出したウイルスが多くの人間を死に追いやった。
そしてASがウイルスのワクチン「AS9」を開発し、蔓延した病は収束に向かったと。
ASのマッチポンプじゃないかと予想してましたが、イデアが原因で起こったと考えると当たらずとも遠からずといったところかな?
肝心の名前は明かされません。誰なんでしょう。もしかしてノエルだったり・・・? さすがにそれはないか(
あと、一回エッチシーンが挟まります。そこでエッチしちゃうんだ・・・と思わなくもないですが、美月ちゃんが可愛すぎるので細かいことは気にしない!
ガスマスク男を倒した後は脱出パート。
ルージュ出てきてノエルも出てきて「来たぞバトル!!」と意気込んで椅子に座りなおしたところ、撤退していくルージュ。
ルージュとのバトルは後のお楽しみということなんでしょう。
でも確かにここでバトルおっぱじめちゃうとちょっと詰め込みすぎな感じはするので、これはこれで良かったのかもしれませんね。
無事全員脱出・・・と思いきや美月の姿が見あたらない。
AS9+を接種して人間に戻るため、美月はホテルの最上階へ向かったようです。
途中の北条院の反応が美月のトリガーを引いてしまったようで。
この一人で思い詰めて勝手な行動を起こしちゃうところ。すごく女の子っぽいというか。
気持ちはわかるけど、心配する美月父と赫のことをもう少し考えてあげてほしい。
人間らしさを追求する赫と、心に傷をおった美月。
己が目的を遂行するためのはずが、いつの間にか美月のために行動を起こしていた赫。
人間に戻るためAS9+に手を掛けようとするも、赫との楽しい日々を捨てることに躊躇する美月。
駆け付ける赫。美月はすんでのところで薬を打つことを止めにします。
この場面は最高でしたね。赫が最高にイケメンでした。
理屈では自分が向かう必要はないとわかっていながらも、自ら駆け付ける判断を下した赫。
いままで一番人間味のある行動だったのではないでしょうか。衝動的に動いてしまうことはあるものですよね。それが人間というもの。
そして北条院さんもヘリで駆けつけます。
ドジ踏みまくって迷惑ばかりかけていた北条院さんですけど、最後の最後で良い見せ場がありましたね。
マスコットばらまくのはめちゃくちゃ迷惑行為だと思いますけど・・・。まあ、ロマンチックやからええんやで!(
最後は爆破と共にビルからダイブ。
映画のようでめっちゃかっこよかったです。ラストのCGがとても素晴らしい。
EDが流れ、これで4thDAYは終了ですね。
いやー大変素晴らしかった!
細かな気になるところはあるものの、それも後で思い返せば「ここちょっとおかしかったな」と感じるぐらいで、
進めている最中は全く気になりませんでしたね。細かいことが全く気にならなくなるぐらい熱中してしまいました。
赫と美月の心の動きやガスマスク男の犯行動機など、
キャラの行動に関しても理解が及ばない部分がなかったので、非常に気持ち良く読み進めることができました。
漆原がAS所属の研究員だったり、赫とマスターの会話に動揺する美月、AS9+を投与されてしまったガスマスク男の行方など、微妙に謎や伏線は残っております。
ただ、フールがどのようにして生まれたかなどの重要な情報も明かされたのでそこのところは良かったですね。
EDは流れましたがまだまだ物語には続きがあるようで。非常に楽しみですね。
さて4thDAY赫の感想はこれぐらいにして。お次は5thDAY優真へ向かいます!
5thDAY 優真
リノン回。
いやーこのパートもめちゃくちゃ面白かったですね・・・。
リノンとフロムのバトル中にトリトナが出てくる展開はやっぱり熱かった。
なんというか、お約束をわかっていますよね。瞳の色が「紫から青に、青から紫に」を繰り返す演出は鳥肌ものでした。
ラストはフロムが大分あっさりと懐柔されます。これがちょっと違和感ありましたけど、まあ全然許容範囲内かなと。
あそこでとどめを刺さないのが、欲深い”超最強”のリノンらしさに溢れていたと思います。
というか「超最強と超最狂と超最凶」の字面がめちゃくちゃ面白いw
何言ってんだ感ありますけど、リノンらしくてかっこいいと思えましたね。
この戦闘を終えるとEDが流れます。リノンの物語はこれで一段落、というニュアンスが込められているのかな。
リノンの盛大な一人喧嘩を終えた後は、なるが優真たちの元にやってきます。
すっかり人が変わってしまったなる。漆原零二を殺そうと画策するなど、すっかり狂気に呑まれてしまっていますね。
何がここまでなるを追い詰めたのか。ユートピアで”地獄”を見たようですが、その光景とはどんなものだったのか。
非常に気になるところですが日付が変わってしまったので、次は赫サイドを進めたいと思います。
5thDAY 赫
物語的には特に大きな動きはない回。
美月の「上司」たる人物が喫茶メントレのマスターであることが明かされます。
「赫とマスターの会話に動揺していた美月」の伏線はここで回収されましたね。
にしてもやはりノエルは何かを知っているご様子。マスターも何やら思惑がありそうです。
ノエルがどこまで知っているのかが非常に気になる。あと江神に殺されかけてるのも地味に気になるんですよね。
そこそこ情報は出てる気がするんですけど、察しが悪いので真相に辿りつけない(
ひまわりの素性も謎のままですね。
正直目立ったヒントが「将棋のときに鋭い手を指してた」ぐらいしかないので、予想がつきません。
潜在的に高い知性を持つと考えると、可能性としては天才の子供・・・とかでしょうか。
あのガスマスク男の娘とか・・・? もう死んでるって言ってましたけど実は生きていたパターン。さすがに違いますかね。
記憶を無くしている共通点から赫と何らかの関わりがあったりもしそうですけど・・・。うーん、わからない。
なかなか繋がってくれなくてモヤモヤしますけど、考えてもわからないので先進めていきたいと思います。
6thDAY 優真
リノンと共にAS本社に乗り込むところまでは良かった。
ただ、そこから先は粗さが目立つ感じになってしまっておりました。
なんといいますか、ちょっと勢いに任せすぎているんじゃないかと。
漆原とのめちゃくちゃな戦闘、突然現れる筋肉男、目前の勝利を放棄する優真、
その情に感化される漆原、そして突然現れるルージュ、今度はなるも情に訴えかける、それにほだされるルージュ・・・。
気になった点を一つ一つ述べていきます。
・漆原とのめちゃくちゃな戦闘
漆原の異能「不死身」は、はっきり言ってやりすぎでしょう。
完成したAS9+を投与して自殺する結末は、ライターさんがこの「不死身」特性を持て余したからこうなったのではないかと邪推してしまう。
また濃硫酸吐き出したり、手から触手伸ばしたり、メドゥーサ?っぽい瞳を操ったり、
「もうこいつ怪物じゃん」と若干呆れてしまいました。盛り上がる戦闘パートとはいえ、これは過剰すぎましたね。
・突然現れる筋肉男
筋肉男に関しては唐突も唐突。
伏線もクソもなくいきなりドカーンと飛び出してくるので違和感が半端ない。
昔の敵がピンチに駆けつけてくれるシチュ自体は大好きですが、ちゃんと伏線を撒けていなかったので困惑の方が大きかった。
そしていつのまにかいなくなってますしね。死んだのかどうかすらわからない。ほんとどこにいったんだ・・・?
・目前の勝利を放棄する優真
あそこで勝利を放棄するのは、なるを見捨てたといっても過言ではないでしょう。
なるとエンゲージした時点で平和な日常からはかけ離れた生活になっていたわけであり、
多くの人間関係の中で「家族」を最も重視する優真が、あの場面で攻撃の手を止めるのは違和感の方が大きい。
「なるを救う」という目的が果たされなくなる危険があるのにアレですよ。
「家族を裏切らない」という芯がブレてしまったように感じました。
・その情に感化される漆原
そしてなぜか負けを認める漆原。
これは完全に理解不能。そういう次元の話じゃないことはわかっているだろうに。
二人にしか通じない何かがあるのかもしれませんが、それならそれを納得できる根拠がほしかった。
二人でバカやってた思い出や実際にバカやってた部分をもう少し濃く描いてくれていれば、
共感できるところもあったかもしれないです。
・突然現れるルージュ、情に訴えかけるなる、それにほだされるルージュ
ルージュとなるの一連の会話。
情に流され展開をもう一度すぐに繰り返すのはどうなのかと。
ルージュはそういうの無視していきなり突き刺してきそうなタイプに見えるんですけど、見込み違いでしょうか。
AS9+を欲する理由はわかりませんが、もしそのためだけにこの場面を用意したのなら、違う形にしてほしかったというのが本音です。
と、色々と違和感が大きすぎたパートでした。
このパートのMVPは間違いなくリノン。
優真の安全を第一に考え、AS本社に乗り込むことになっても全力でサポートしてくれる。
最高の女ですね。これに惚れない男はいないでしょう。
あ、フロムが全然出てこない点だけ気になりましたけどw
反対になるちゃんの株は少し下がりました。
故郷を滅ぼされたとはいえ、ちょっと周りが見えて無さすぎましたね。
万年筆で優真を刺すシーンはまさに心を抉られたかのようでした。
「自分の首を絞めていることに気付かない」というリノンの指摘は正しかったですね。
蜂蜜あげぱんを踏み潰した罪は大きかったんや・・・。
そしてEDが流れます。
秘密基地で談笑する優真、なる、リノン。
突然爆音が鳴り響き、駆け付けた先には瀕死のノエル?が倒れていて・・・。
ここで一旦ストップしました。
ゲーム的には全然文章続いてるんですけど、先に赫サイドを見ておかないとまずいと、
歴戦のエロゲーマーたる私の脳が警鐘を鳴らしたので(唐突なイキリ)、
ひとまずここで止めて、先に赫サイドへ行きたいと思います。
6thDAY 赫
いやー最高でしたね・・・。
しののめフラワーパークの水着は非常に眼福でした。
ノエルのエッチな身体つきと美月の綺麗な肢体に10分ぐらい目を奪われてしまった。
ひまわり? ・・・まあ将来に期待ということでね(
そして明かされるファントムの正体。
ファントムはまさかのノエルでした。
電車の上に場所を移し、赫とノエルの命を掛けた戦いが始まります。
この場面は最高すぎましたね・・・。
赫の首元スレスレで止まるあのCGは鳥肌ものでした。
本当の意味でノエルを信頼した赫は、ファントムに成り済ますノエルの策略をも看破します。
ノエルの悲痛な叫びと赫のノエルへの想い。
二人の想いの強さが如実に表れたシーンだったと思います。あえて多くは語りません、最高のシーンでした。
そして現れるルージュ。
戦いに敗れたノエルの死体を目の当たりにした赫は慟哭する・・・。
そして物語は「7thDAY ナグルファルの夜」へと続きます。
ノエルは絶対に死んでないでしょ!!
そう信じたい! マジで!
これでノエル死んでたら絶対に許さない。俺は認めないからな!
それはさておき、いよいよクライマックスですね。
全てを解き明かしに、先へ進みたいと思います。
7thDAY ナグルファルの夜
最後まで進めました。色々と気になる部分がありますけど、概ね満足いくデキだったように思います。
今までの伏線回収にかかっているので、かなりの急展開になりましたね。
正直ついていけない場面も多かったんですけど、赫とノエルの再会シーンにはやられました・・・。
あの場面は反則ですよほんとに。涙が溢れそうになりました。
いなくなってからようやくその存在価値に気付いた赫と、
己をファントムと偽り、その罪悪感に苛まれながらも一途に想い続けてきたノエル。
二人の想いが交錯する、屈指の名シーンだったと思います!
あ、ノエルはやっぱり生きてましたねw まさか偽物の死体をここで使ってくるとは。
腐らせずにどうやってずっと保管してたんだろうとか、野暮なことは考えちゃいけませんね!(
あとはリノン、ルージュ、美月が三つ巴自殺したり、
ゼロと今日子さんの関係性が明らかになったり、
時任が未来視できることが明かされたりします。
なんかルージュの存在意義がよくわからない・・・w
めちゃくちゃ強い存在として描かれ続けていましたけど、本筋にがっつり絡んでくることもありませんし。
リノンじゃないですけど、所詮この物語においては「脇役」だったということなんでしょうか。
「赫ノエルコンビvs.ルージュ」の戦いは見たかったんですけどねー。結局見れないまま終わってしまいましたね。
ゼロと今日子さんの関係性に関しては「そういうこともあったのか」ってぐらいの感想しか浮かびませんでした。
ゼロは出番が少なすぎたんじゃないでしょうか。あまりにちょろっとしか出てきてなかったので、特に感慨を得られることもなく。
今日子さんがイデアだったのは驚きました。
偽物事件のとき優真の力を制御していた時点で普通の人間じゃないことは薄々察してましたけど、まさかイデアだとは。
水を飲みまくる奇行も海神のイデアであったのなら納得できる・・・かも?
時任の未来視は正直よくわかりませんでした。
彼なりに頑張ってはいたんでしょうけど、そこまで影響力があったようにはぶっちゃけ思えない。
プロローグで見えたあの場面は時任が見た未来で、どうやらそれを回避するために尽力していたようです。
縁の下の力持ちってやつでしょうか。
そういえば「ひまわりを直接赫の元に届けなかった理由」をボカしてましたけど結局なんだったんでしょう?
美月を間に挟むことで未来に影響を与えたんでしょうか。何か見落としてるような気がしますけど、よくわからない。
そしてラストシーン。
赫の尽力のおかげでひまわりから剥離したヒストリア。
ヒストリアの消滅と共に全てのイデアが消滅する。
残されたひまわりと優真。
優真はひまわりに「残されたものの悲しみ」を背負わせないため、これからもポジティブ精神を忘れずに生きていく・・・。
これで終わりとみせかけてまだ終わらず、
内に宿った牢主(カロン)の力を行使し、ユートピアとディストピアを繋いで全イデアを復活させることに成功!
細かいメカニズムはよくわかりませんけど、ハッピーエンドは大好物なので私的にはアリ。
ED後のおでんのCGはずるい。リリ閣下のまさかの性癖が明かされ、親方の花火の伏線が回収されます。
ラストは全員の集合写真。これで物語は完結ですね。
いやーラストは素晴らしかったですね。
そこに至るまでの過程は結構気になる部分も多かったですけど、EDの後が非常に良かった。
物語の締めはやっぱりこうでないと! ラストに全員集合CGを持ってくるのは大好物なので、ここは大満足でした。
そしてタイトル画面もパケ絵のものに更新されました。
演出面が素晴らしい、3rdEyeさん。ADVのお約束をよくわかっていらっしゃる。最高ですね。
エピローグ
菜々実なる
2回エッチして今日子さん帰ってきて終わり。
エピローグというより「なるEND」って感じですね。
なるちゃんとのエッチはエロかったですけど、見所はそこだけでした。
紫護リノン
ゆーまきゅん! なかなか面白かったです。
トリトナの演技力やばいですね。もう完全にリノンじゃないですかw
あんな迫られ方されたら一秒でおちる自信がある。誘い方エロすぎ!
ラストの電撃引退も面白かった。
犯罪してもいいぞ発言はさすがにどうかと思いますけど、まあオチとしてはなかなかw
剣咲ノエル
ノエル、エロすぎる!!
青葉りんごさんの演技力すごいですね。頭一つ抜けた演技というか、なんか真に迫るものがある。
赫が殺めた少女の名は江神葵。まさかの江神の娘?でした。
というかこんな重要な情報をエピローグで明かしていいんでしょうか。本編で明かしてほしかったよw
でもこれで江神の発言が理解できるようになりましたね。もう一周してみるのもアリかもしれません。
九條美月
美月もエロすぎる!!
最初のフェラがマジで最高でした。性癖にぶっ刺さった感じで。
そこから先はまさかの美月と美月母の対面。
美月の精神的な区切りのために必要な時間だったのかもしれませんね。
捨てられたわけじゃなくて良かった・・・。まあといっても良かったと言っていいのかは微妙なところですかねw
ココロ
遊んでエッチして終わり。
特に語ることが無いですけど、まあココロちゃん可愛かったんでオールオッケー!
主人公の感想
水瀬優真
ポジティブの塊みたいなやつですねw
一見明るく気さくな好青年といった印象を受けますが、結構心の闇が深い人物でもあります。
妹を失った影響からか、「家族」に対しては人一倍執着をみせる。
妹の存在を妄想していたりして精神的に危ういところも見られますが、
「どんなときでもポジティブ」「決して家族を裏切らない」などの信念を貫くため、基本的には頼もしい主人公でした。
ポジティブ仲間のなるとは良いコンビだったように思えますね。
ひまわりを見つけたときに結衣が生きていると錯覚しますが、実際は中身が違うんですよね。
結衣の死は最後まで覆ることはありませんでした。優真にとっては気の毒ですけど、これはこれで良かったのかも。
というか結衣の肉体にひまわりが宿る形をとっているので、生き返らせる展開は難しかったのかもしれませんがw
赫
イデアの青年。あまり口数が多い方ではないタイプの主人公ですね。
人間に興味があり、常に人を学ぼうとする姿勢には好感がもてました。
パーティ会場に美月を助けにいくところが最高にかっこよかったです。
また若干天然っぽいところがあるのも面白いですよね。
ちぐはぐな会話は見てて和みました(主に美月とでしょうか)。
また電車上でのノエルとのバトルシーンも至高でしたよね。
あそこでノエルの思惑を看破するのは最高に主人公してましたね。めちゃくちゃかっこよかったです。
総評
優真と赫、二人の主人公とヒロインたちが紡ぐ「ナグルファルの夜」の真相を解き明かす物語。
シナリオはほぼ全てが面白い。また、巧みな演出で魅せるバトルシーン、熱く燃え上がるシチュエーション、
感動で泣きそうになってしまう場面も盛りだくさんであり、非常にエンタメ性に優れている作品でした。
また、ADVのお約束を完璧に把握しているところも素晴らしい。
決め台詞の使いどころやラストシーンの集合絵、そしておなじみのタイトル画面の変更等、
全てを網羅しており、ADVの完成形ともいえる出来かと思います。
異能バトル、熱く燃えるシチュをお好みの方には絶対にプレイしてほしい作品。
3rdEyeさん、最高の作品をありがとうございます!
点数
シナリオ 20
(最高の一言。最初から最後まで面白い)
キャラ 20
(みんな魅力的ですよね・・・。中でもリノンとノエルの二人は特に良い。あと絵柄が好みすぎました)
音楽 20
(BGM「向日葵畑」「日々の裏へ」がめっちゃ良かった)
システム及び演出 20
(演出が本当に素晴らしい。システム面は不便なところもありますけど、演出が素晴らしかったので満点)
全体の完成度 19
(6thDAY 優真の違和感、ナグルファルの夜編のちょっと納得いかない部分、
これらがなければ20点でしたね。他の不満は一切ないだけに非常に残念)
合計99点です(100点満点中。各項目は20点満点)
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