【全年齢ゲーム感想】Summer Pockets(Key)

Keyさん作「Summer Pockets」の感想になります。

略称は「サマポケ」ですね。Key作品のプレイはこれが初めてになります。
「AIR」や「CLANNAD」はアニメ版視聴済みですが、ゲームとしてプレイするのはこれが初ですね。

※ネタバレ全開です。 「REFLECTION BLUE」ではなく無印の感想となります。

目次

シナリオの感想

共通パート

主人公の歓迎会のところまで。
なんというか素直に面白い。
田舎のノスタルジックな雰囲気が良く出ていますし、キャラもみんな可愛くて素敵ですね。
今のところ蒼ちゃんと紬さんがお気に入りですね。早く攻略したいぞ。エッチシーンを見たい。
・・・え、エッチシーンはないんですか? ・・・おおお、まじか(膝から崩れ落ちる)。
久しぶりのADVなのでエッチシーン見たかったですけど、ここはまあ仕方ない。

あと、天善には笑いました。Keyお得意の変なキャラ枠ですかねw あのミニゲームも意外と面白いという。
Recordコンプ、頑張って狙いたいですね。

プロローグを終えた後はOPが流れ、移動先を選択する形に。
狙ったヒロインを選び続ければ、個別√へ突入できそうかな?
まずは蒼ちゃんの√から行きたいと思います。

空門蒼√

好感度が足りていれば山の中にいる蒼ちゃんを見つけることができるっぽいですね。
一回目は見つけられずに入り損ねてしまいましたw

最後まで完走しました。
シナリオの感想ですが、率直に言って最高の一言。
いやほんとに、プレイ途中何度涙が出そうになったことか・・・。
一度蒼を救うことができないのが無念というか、悔しいですよね。
蒼の記憶に手を伸ばして必死に叫ぶ羽依里の姿が印象に残ります。

七影蝶関連の細かい設定が気になるところですね。
蒼が見た藍は一体何だったんでしょう? うーん、ちょっとわかりませんでしたねここは。

笑いあり感動ありで文句無しのシナリオだったと思います。
姉妹のすれ違いや、目が覚めなくなってしまうのはやや使い古されたネタ感はありますけど、
七影蝶や記憶の還る島といった独特の舞台装置はとても光っていたと思います。
非常に満足いたしました。最高のシナリオでした!

紬・ヴェンダース√

ひたすら日常描写が続きます。
これが結構長いのでなかなか進めるのが大変でした・・・。
土蔵の中で写真を見つけるまで話が全く進まないので、構成に少し難ありな印象を受けました。

反面、終盤は挿入歌の演出もあってこれでもかというほど泣かせにきているので、
後半からラストにかけてはかなり盛り上がったのではないかと思います。

紬の正体がくまのぬいぐるみだと言うのは、勘の良い人だとすぐ気付けたりするのかも?
私はなかなかわかりませんでしたw 体重が軽すぎる云々あたりで薄々感づいてきたくらいです。
察しが悪いというか頭が悪いのでこういうの気付くの遅いんですよね(
あ、そういえばわたあめ好きは中身の「綿」と掛けているのかな?

前半と中盤は日常描写が中心なので、ここを退屈に感じてしまうと進めるのがちょっと辛いような。
ですが、後半からラストにかけては非常に満足。
紬が消えて羽依里がぬいぐるみを掴んでいるあの場面は、かなり涙を誘われましたね・・・。
その手前で紬の歌が流れだすのもニクイ演出ですよね・・・。
プレイヤーを泣かせることにかけては一流ですね。さすがKeyといったところ。

ろうそくの炎に照らされる灯台のCGはすごく幻想的で美しかったです。
やはりあの誕生日の場面が、紬√の一番の見せ場と言えるでしょう。
ラスト感動できたので、満足度は高いですね。

紬との再会シーンを夢想しつつ、次の√へ行きたいと思います。

久島鴎√

はい、タカが鷹原羽依里だと思ってました。すいませんでした。
でもですね、言い訳させて下さい。
これは普通に読んでいると引っかかるのでは!? 相当疑ってかからないと真相を見抜くのは難しいですよこれ・・・。

本で繋がる友情の輪といいますか、
身体が弱くて直接交流ができなくても、同じ小説を通して心が通じあっている。
そんな人と人との繋がりが描かれていてとても素敵でした。素晴らしいシナリオだったと思います。

消えたり現れたりする鴎がかなり不思議です。
結局謎のまま終わってしまいますが、七影蝶や島の秘密に関しては、しろは√もしくはTRUE√で語られるだろうということで、
ここについては一旦保留ということにしておきます。

鴎との冒険はとてもわくわくできましたし、
冒険の先で明かされる意外な真実にはかなり驚かされましたね。
そして海賊船を完成させるラストシーンはCGの素晴らしさもさることながら、
ここまでたどり着いた達成感と、まるで自分が大冒険を終えたかのような心地よい充足感に浸ることができました。

シナリオの構成に関しても不満が無く、物語も綺麗に纏まっていて、とても気持ちよく読み進めることができました。
大変素晴らしい√でした!

鳴瀬しろは√

待ちうける自らの死を頑張って回避するお話。
一言でまとめるとこんな感じw

内容に関してはとても良かったと思います。特に文句も無いですね。

しかし最後かと思われたこの√でも全てを解決することなく、むしろ伏線撒いていって終わるので、
最終√への繋ぎというか、前座感が強かったです。
まあうみちゃん√が隠れてるのは薄々気づいてはいましたけどもw

あとそうですね、他の√でもそんなに濃いわけではないですが、
もう少しイチャイチャさせてほしかったかなーと。
最後の最後で告白しますけど、もっと! その先を!! 是非見せてほしかった・・・。
いやだってしろはちゃん可愛いんですもん。あれだけ可愛い女の子なのにを大したイチャラブも見れずに終わるなんて・・・。
お兄さんは悲しい。悔しいので四天王スクワットして気を紛らわせるとします(

あ、最後の写真はめちゃくちゃ良かったですね・・・。
全員集合CGにとても弱い私です。ちょっと照れてるしろはちゃんめちゃんこ可愛い(

あと関係ないですけど、小鳩さんとの水中バトルはかなり笑えました。あれは反則ですよw

さてしろは√の感想はこんな感じで。
タイトル画面から各ヒロインが消え、最終√「ALKA」が姿を現しました。
待望のうみちゃん√ですね。期待に胸を膨らませつつ、進めていきたいと思います!

ALKA

今までの謎種明かし√。
絵日記の通りに夏休みを進行していく展開は上手いと思いました。
うみが未来を知っていることに少しずつ気付いていく過程が非常に丁寧に描かれていますね。

内容も普通に面白いのでのめり込んでプレイしてしまいました。
変なラジオ体操とか、折り紙勝負に熱中する羽依里としろはとか、この辺りは見ててとても楽しかったです。

結局しろはは楽しかった過去に縋っていたんですよね。
うみも会ったことのない母を追いかけ続けていて。

過去を懐かしむことで未来への可能性が閉ざされる。
過去戻りの力を捨て、過去への未練を捨て去ることで新しい未来へと進んでいける。
「過去からの脱却」はこの作品のテーマの一つでもある気がしますね。

花火を見上げるシーンはとても印象的でした。
夏の風物詩をあの場面に盛り込んでくるのはやられましたね・・・。

しろはの死を回避するためにうみは果たしてどうするのか。
本当の最終√、「Pocket」へ進みたいと思います。

Pocket

今までちょこちょこ入ってきていた謎の回想。
不思議世界にいる不思議な少女?「七海」が描くこの物語の結末とは。

完走いたしました。

過去を懐かしみ、力を得ようとするしろはを止める七海。
しろはの未練を断ち切った七海は消滅します。

そして改変後の夏が描かれます。
夜のプールでしろはと出会うことはなく。
蒼と共に行動してぼっちではなくなっているしろはや、蔵の整理に没頭する羽依里と、
繰り返し続けていた夏は終わりを迎えておりました。

島を出る船から引き返してきた羽依里はしろはの元へ行き、チャーハンの作り方を請う・・・。

ここで物語は終わりですね。
いやー良かったですね!
彼らに明るい未来が拡がっていることを願ってやみません。

基本的に満足しましたが、七海の正体に関してはやや不満が。
始めはしろは母かな?と予想していたのですが、物語を進めていくうちにどうやら羽依里っぽい?と考えるようになっていました。
そしてまあ正体はうみちゃんなわけなんですけど、ここまできて結局うみちゃんなのか・・・と、ちょっとがっかりしたといいますか。

いやまあお互いがお互いを想い尊重しているので、この二人が向き合わなければ物語が終わらないというのは至極もっともなのですが、
なんというかこう、もう少し捻りがほしかったというか、しろは母としろはが向かい合うシーンが見たかったです。

しろはとうみの問題をしろは母が解決するのは難しいかもですけど、そこのところ期待していたのでここはとても残念でした。
七海の容姿的にもね、あの容姿でうみちゃんってなんか無理があるといいますか。
ユーザーを引っかけたいという製作側の狙いが透けて見えた感じで、ちょっと白けたところはあります。

そういえば各√終えたときに回想が挿入されていましたね
あれで「七海=うみ」に辿りつけるのでしょうか。内容覚えてないので二週目やっていきますかね(

とはいえ不満な部分はそれぐらいなので総じて満足度は高いです。

主人公“鷹原羽依里”の感想

本作の主人公な彼ですが、いまいち主人公感はなかったような気も。
ヒロインたちの物語を描くことに重点が置かれているので、存在感が薄い印象は拭えない。

しろは√やメイン√においても、
全体的にしろは主体で描かれていたのも痛いですね。
まあうみちゃんの願望が母親に会うことなので仕方ないところはありますが。
七海が羽依里であれば、最後の最後で見せ場があったのかもしれません。

水泳にトラウマがある設定ですが、これもあまり活かされていないように感じました。
やはり本作の主軸が「ヒロインたちの物語」に置かれているのが原因でしょうね。
羽依里が水泳に復帰して全国優勝を目指す作品ではないのでこれも仕方ないですけど。
舞台が「島」である以上、島外から来た羽依里を存分に活躍させるシナリオは用意できなかったのかもしれません。

と、結構こきおろしましたが私は羽依里くんそこそこ好きです。
自分を落ちつかせるために自分の名前を叫ぶところとか面白かったですしw
あと、蒼√では結構頑張っていたかな? フラフラな蒼を傍でしっかり支えている様子はなかなか頼もしかったです。

総評

夏休みの鳥白島を舞台とした、少年少女たちが織り成すどこか懐かしくも不思議な物語が描かれる本作。
肝心のシナリオはどの√も高水準な出来栄え。
紬√の前半やメイン√の細かい部分など、気になるところもありましたが作品の質を落とすほどのものではないですね。どの√も非常に楽しめました。

中でも蒼√及び鴎√の出来は大変素晴らしかったです。いつまでも余韻に浸っていたい気分でした。

キャラも個性的すぎる面々ですが、見ていてとても楽しいユニークな人ばかり。
良一の裸をのみきが撃つシーンは何度見たかわかりませんw

ヒロインたちもみんな可愛らしい。
蒼以外の声優さんは知らない人ばかりでしたが、演技力に関しては全く問題ありませんでしたね。
中でもしろはの演技は結構難しそうな印象でしたが、場面に合った声色をきちんと使い分けていて確かな技量を感じさせられました。
あ、お風呂場の喘ぎ声がちょっとだけ拙かったかな(

グラフィックやシステム面については特に不満はありません。
解像度がフルHDなので、とても高精細なグラフィックを楽しむことができます。
最近フルHDエロゲが徐々に増えてきているのは地味に嬉しいところです。
あと、驚異的なセーブデータの保存数には結構びびりましたw

テキストにおいても問題なしですね。読みやすく丁寧に描かれていると思います。
ただ文章の誤字脱字がちょこちょこ存在したのは惜しい。
特にメイン√の終盤でしょうか。十分なデバッグが間に合わなかったのかもしれませんね。

誰もがどれか一つは経験したことがあるような、そんな懐かしい夏休みが描かれています。
鳥白島に伝わる伝承や七影蝶といった独特の設定を活かした各種シナリオに関しても、
どれもクリックが止まらなくなるぐらいのめり込んでしまうクオリティの高いものばかり。
未プレイの方や購入を迷っている方には是非オススメしたい作品ですね。

最高の夏休みをお届けしてくれることでしょう!

点数

シナリオ 19
(蒼√、鴎√は最高。メインと紬の√も粗はあれどかなりのもの)

キャラ 19
(みていて楽しいキャラばかり。こんな友達がほしくなりますね)

音楽 20
(OP、ED共に最高。各種BGMも良質なものばかり。さすがKeyですね)

システム及び演出 18
(基本的なシステムは抑えているかと。誤字脱字とゲームの強制終了が度々発生したのは残念なところ)

全体の完成度 18
(とても高い。ですが、描かれていない要素がそこそこあるのでこの点数に。
余すことなく描かれていれば満点だったかもしれません)

合計94点です(100点満点中。各項目は20点満点)

商品リンク

Summer Pockets REFLECTION BLUE

「REFLECTION BLUE」は「Summer Pockets」の完全版なので、
今からプレイする方はこちら一択ですね。

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