【エロゲ感想】サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-(枕)

枕さん作「サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-」の感想になります。

「サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-」は、2023年2月に枕から発売されたエロゲです。
略称はサク刻ですね。

「サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-」の続編であり、
前作のその後を描いた物語となっています。

前作は微妙に中途半端な感じで終わっていたので、
本作ではどういう結末になっているのか、気になるところですね。

※ネタバレ全開ですのでご注意ください。

「サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-」のネタバレ無しレビューはこちらのサイトに掲載しております。

「サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-」の公式サイトはこちら。

目次

シナリオの感想

Ⅰ章《泥棒カササギ》

最初から最後まで、鳥谷静流の過去話でした。

鳥谷静流が世界を放浪するようになった理由や、
友人だった中村麗華との確執が生まれるまでの過程を詳細に描いたパートですね。

サクラノ詩で言えば真琴√に関連する話なので、
真琴√の掘り下げをしたパートと言ってもよいでしょう。

内容としてはなかなか良かったです。

鳥谷静流がどういった人物なのかがしっかり伝わってきましたし、
麗華とのいざこざが生まれる出来事も丁寧に描かれていたので、正直文句なしと言ったところですね。

静流のビジュアルを豊富なCGでバンバン見せてくれるのは最高でしたし、
前作ではテキストのみだった「雪景鵲図花瓶」をCGで見せてくれたのも嬉しかったです。
こういうのが良いんですよね。

(鳥谷静流、普通に可愛いんだよな)

(花瓶もめっちゃ綺麗です)

この雪景鵲図花瓶を見せる場面で静流は麗華を騙そうとしますが、
麗華はそんな静流の思惑に気付かずに「自分のことをこんなにも想ってくれていたんだ」と勘違いしてしまいます。
そんな麗華の様子はいたたまれないですね……。

家のために好きでもない男に愛想を振りまいて、大学生活も馴染めなかった麗華。
そんな麗華の心情描写が丁寧なので、孤独を寂しく思う気持ちもよく伝わってきました。
静流から届いたメールを見た時の反応が良かったですね。

前作の真琴√においては本間麗華という人間はただのガ○ジにしか思えなかったですが、
あの花瓶に執着する理由がわかった今、再プレイしてみると違う気付きがあるかもしれません。

というか、この花瓶に込められた麗華の想いがこんなにも重かったとは思いませんでしたね。
「静流が自分のために必死で探してきてくれた花瓶」だから、本物だと信じたかったのでしょう。

静流の言うことを信じない麗華が、前作を彷彿とさせるセリフを吐くのはニクイ演出でした。
「唯一親しかった友人に裏切られたこの瞬間、麗華は完全に壊れてしまった」という意図だったのかなと。

花瓶を見せたあの時点では、麗華のある種の純粋さはまだ残っていた気がするんですよね。
そういう意味では、静流は罪作りなことをしてしまったなと。

あとは、静流と草薙健一郎が会う場面も良かったですね。
静流の心情と健一郎のすごさ、イケメン具合をよく描けていたかなと。

にしても草薙健一郎はほんと女たらしですな。
初対面なのに一瞬で静流を落としてるのヤバすぎるでしょw
フリッドマンに呆れられてるのは笑いました。

Ⅰ章の感想はそんな感じで。

出だしとしてはかなり良いデキだったかなと思います。
この調子でⅡ章も楽しませてくれると嬉しいですね。

Ⅱ章《展覧会の絵》

前作の「その後」が順当に描かれたパートでした。

内容としては、正規教員となった草薙直哉が美術部の顧問となり、
新しいメンバーと共に部員勧誘用のチラシを作ったり、ムーア美術展に絵を観に行ったりするお話。

劇的な展開はありませんが、
前作のその後がゆったり描かれている感じだったので、静かに読み込めましたね。

(前作の稟√を彷彿とさせる、影を強調したCGは粋でした)

(みんなで鍋を囲む日常風景もグッド)

新生美術部員の特徴としては、

  • 氷川ルリヲと恩田寧は絵の才能高め
  • 咲崎桜子と川内野鈴菜は直哉への想い強め
  • 柊ノノ未は美術界隈オタク
  • 栗山奈津子はイラスト方面の絵描き?

といった情報が出てきました。

鈴菜とノノ未はぶっちゃけ「そんな設定あったっけ……?」と思ってしまいましたが、
前作との整合性云々で重箱の隅をつつきまくるのもなんだかなって感じなので、これはこれで楽しみたいと思います。

というかですね、鈴菜が直哉のこと昔から好きだったという事実がサラッとぶっこまれたわけなんですけど、
聞くところによると、本作はなんと新生美術部員の√は存在しないようです。
前作から好意をチラチラ見せていた桜子すら攻略できません。すかぢ絶対許さない

まあ他の部員の√が存在しないのは一万歩譲って許すとしても、
桜子の√が存在しないのは正直ありえないですよね。

(稲○さんもお怒りですよ)

本作で完全に完結とか言ってたのに「次、サクラノ響出します」とか平気で発言しますしね。
skdは嘘つきと言っても過言ではないでしょう。

まあ作品外の批判は感想記事としては逸れるので、ひとまず置いておいて。

夏目圭の「向日葵」をみんなで眺めた後、OPが流れます。
これで2章は終了ですね。

美術部員の√が存在しないみたいなので、
途中で出てきた本間心鈴、鳥谷真琴or静流、夏目藍辺りが攻略対象なのでしょうか?

藍がヒロインなのは納得できますし、新キャラも新しい風を吹き込むという意味でアリっちゃアリ。
ただ、静流が対象なのはちょっと微妙ですし、真琴がまたヒロインを務めるのはズレている気もします……。

鳥谷家の女性をヒロインにするぐらいなら、桜子や他の美術部員をヒロインにした方が絶対良いと思うんですが。
なにか意図があるといいんですけどね。skdは嘘つきだから、大したこと考えてなさそうなんだよな。
まあいずれにせよ、どういう展開になっていくのか読めない感じです。

Ⅲ章

ⅢーⅠ「詩人は語る」

本間心鈴√でした。

  • 心鈴と寧の過去の因縁、二人の対決と和解
  • 本間礼次郎や本間家に関する掘り下げ

などが主に描かれた要素だったかなと思います。

ヒロインの心鈴は普通に良い子で、
クセの強いキャラが多いサクラノシリーズにおいては、わりと素直なキャラのように感じました。

デレたら好き好きオーラ全開になるんですが、なぜ直哉のことを好きになったのかがよくわかりませんでした。
海でミサゴを眺めている女の子を見つけると好きになってくれる……? ちょっと海行ってくる

心鈴と寧のエピソードに関しては前半は面白かったのですが、
後半はちょっと駆け足気味で入り込めなかった印象がありましたね。

気が付いたら対決が始まっていた感じだったので、
対決までの寧の意気込みなどをもっと描いても良かったんじゃないかなと思いました。

(対決のCGはかっこよかったんですけどね)

技術に溺れた寧は勇気を持てず、自分の殻を破れなかった。

「凡人の唯一の武器は、努力で培った技術体系である」という、
前作の長山香奈の主張に対するアンチテーゼのようで面白いなあと思いました。

己の技術を過信するがあまり、自分に対して自信を持てなかった寧。
それを絵画で表現し、本質を克明に描き出した宮崎みすゞが何枚も上手でした。

まあぶっちゃけ寧も「三色型色覚と四色型色覚を使い分ける」とかいう離れ業をやっているわけではありますがw
前作で香奈が言っていた領域に当てはめると、寧は「才人」に当たるのかもしれません。

後半の本間礼次郎に関してはなんか凄そうな雰囲気を出していましたが、
「ただの不器用な親でしかなかった」というなんともいえないオチでしたね。

ラストの草薙健一郎と話しているシーンは印象に残りましたし、
本間家の裏のトップということで凄い方ではあるのですが……なんか影が薄いですw
深い部分まで描けていないような、そんな印象を受けました。

前作で描かれなかった、圭の通っていた絵画教室「宮崎絵画学校」についても色々描かれていて、
側面を補完するような内容となっていましたね。

前作で名前だけ出てきていた宮崎破戒がついに登場するのかと思いきや、
まだ表にはでてこず。ここはちょっともったいつけた感じですね。

三色型色覚と四色型色覚の話は、
今までとは違った“色彩”という角度で絵画を描くことについて触れていて、面白かったです。
長山香奈が泣いてしまうシーンも、ファンの方には嬉しい誤算だったでしょう。

ⅢーⅡ 畿望と既望(鳥谷真琴√)

鳥谷静流と本間麗華の和解を描いたお話でした。

真琴の掘り下げはサブで、麗華と静流の確執解消をメインに描いていた印象。

麗華と静流が対面するシーンはわりと期待していたものの、対面の瞬間がカットされていたのは非常に残念でした。
こちらが見たいと思ったシーンをちゃんと描いてくれないのはマイナスですね。

一方で良かったのは、麗華の心情が丁寧に描かれていたことでしょうか。
雪景鵲図花瓶にこだわる理由が結構深いというか、彼女なりに色々考えていたんだなというのが把握できて腑に落ちましたし、
弓張釉薬の資料をきっちり揃えていたりと本気度も伺えて、彼女がどれだけあの花瓶に心血を注いできたのかがよく伝わってきましたね。
ここは本当に良かったです。

しかし、真琴√なのにいまいち真琴が活躍できていないのが気になります。
ヒロインなのに脇役感がすごいというか。自分の√でも主役になりきれない感じ。
まあ、それがある意味真琴らしいのかもしれないけど……w

最後の指輪のシーンはそれ自体は良かったですが、
直哉がこっそり作っているシーンは伏線として忍ばせておいた方がいいと思いました。
プレイヤーに完全に隠しておく必要性を感じませんし、いきなり出されても唐突感があります。

匂わせる描写があれば「ああ、直哉は何か企んでいるんだな」とプレイヤーも推測できますので、
その方が読み物としてはスマートだったかなと思います。

前半のエッチシーンは微妙に真琴のキャラが壊れていた気もしますが、まあ仕方ないかなとw
直哉は自分から動こうとしない童貞拗らせマンなので、
本気で直哉をモノにしたい真琴は、ああするしかなかったのかもしれません。

フェラのシーンは非常にえちえちでした。

Ⅳ章への導入

心鈴と寧の対決をこなして寧が負けてしまい、直哉が負債を抱えてしまう展開は同じです。

そして藍が中村章一に縛られて命の危機に陥っているという衝撃のシーンが飛び込んできて、Ⅲ章は終わりですね。

最後は普通にビックリしました。
藍めっちゃ強いので縛り上げられちゃうの?とは思いましたが、なんか不意を突かれたっぽいです。
寝込み襲われるとかはさすがにどうしようもないもんね。

あとこのときの藍が地味にエロかったのはここだけの話。

Ⅳ章

全編、夏目圭の過去話でした。

夏目圭が絵を描くことに目覚める理由から事故の瞬間までが克明に描かれていましたね。

心鈴の師匠が圭であることはこの章で明らかになりました。
心鈴√でボカす必要があったのかは疑問ですが、ちゃんと描かれていて良かったです。

あと、直哉の文展特選作品「火水」がここで初登場。
作中でかなり話題に上がった作品でしたが、前作では目にすることができませんでした。
本作でようやく見られて嬉しかったですね。

二つの対比作品ということで、「かすい」ではなく「ひみず」と読むことにもここで納得がいきましたね。
サクラノ刻は重要な作品をできるだけビジュアルで見せるようにしてくれています。
Ⅰ章における雪景鵲図花瓶とかもそうですね。

これは前作からの大きな進歩だなと。

直哉の代表作と言える「櫻日狂想」も披露されたので、
この辺りの演出は申し分ないと言っていいでしょう。

圭と直哉の馴れ初め、貴重な直哉の少年時代も描かれ、
前作においてはある程度しか描かれなかった圭と直哉の過去エピソードが細部まで描かれていました。

色々明かされた√だったかなと思います。

ここで圭の過去を描いてきた意味はなんなのか。
ここから先にどう繋がっていくのか、注目していきたいと思います。

……このCGの心鈴の脚、ちょっとエッチだなとか思ってしまったのはここだけの話(ボソッ

Ⅴ章

いやーめちゃ面白かったですね……。
後半の盛り上がりがたまりませんでした。

みんなの「直哉にまた絵を描いてほしい」という想いがひとつになって、様々な奇跡が巻き起こる熱い展開。
サクラノ刻でこんなにエンタメ性の高いシナリオが読めるとは思っていませんでした。嬉しい誤算でしたね。

私が特に好きだったのは長山香奈ですね。
子供の頃の直哉との出会いから始まって、「実は直哉のことが好きで、直哉のために今まで頑張ってきた」というまさかの事実が明かされるんですよ。こんなの衝撃でしかないでしょ。

直哉と一緒に絵を描けることにかつてない喜びを見せる彼女の姿には、もう胸が熱くなりましたよ、ほんとに。

あと、試合が終わって倒れた香奈を見舞いにいったときのシーンなんですけど……。

めちゃめちゃデレてて草。

あんな生意気なことばっかり言って喧嘩売ってきていた香奈の本音、あまりにも尊い。

実際、直哉も惚れそうになってるから途中で会話切り上げてるんですよね。

「藍がいるからいいんだ」「2号はいらない」的なこといってて避けようとしてますけど、
彼の中で“一気に2番目の女に急上昇してきた”とも言えるわけですよ。
香奈の魅力、ヤバいでしょ。

それでその後は恩田放哉が放火魔になって、新たに絵を描き直した直哉が死に物狂いで会場に向かうみたいな流れ。

恩田放哉がまさかの凶行に走ったのは普通に驚きましたね。
まあとは言ってもあの絵には特別な仕掛けがあったようで、その影響を受けてしまって……みたいな説明は入ります。

「燃えてる絵をバックに立ちすくむ不敵な恩田放哉」みたいなCGが出てきたら面白かったんですが、そういうのはなかったですねw

恩田放哉はネタキャラとしては結構好きなので、振り切ってもらっても良かったんですが。
長山香奈に腹殴られるシーン、あれはめっちゃ笑わせてもらいましたけどw

キマりすぎてて笑うww

その後は直哉がみんなの想いを形にした絵を描いて、
その絵の最後の一筆を入れるために明石やトーマス、藍が直哉を会場に運ぶ熱い展開。

サクラノでこんなエンタメ性高い展開が見られるとは思いませんでしたよ。
あの場面はトーマスの語りが共感できる部分もあって、印象に残りました。

「最初はみんなヒーローになりたい、なれると思うけど、現実はそんなことはなくて~」みたいな、
現実とのギャップに打ちのめされてしまうけど、どこかでヒーローに憧れている気持ちは残っていて。

なんかそういう思春期の頃に一度は考えそうなことを上手く言葉にしている感じで、結構聞き入ってしまいましたね。

そしてラスト、直哉が突然声帯を手に入れたのは驚きました。
もう喋る喋る、めっちゃ喋る。
直哉ってこんな声だったのかって思いながら、彼の語りを聞いてましたね。

ちなみにこれは余談でエロゲではないんですけど、声なしの主人公が突然喋り出す演出、
PSPのゴッドイーターバーストを思い出しましたね。
あれはなかなか衝撃的でしたよね。「生きることから逃げるな!」は名言ですよ。

そんなこんなで絵を完成させた直哉はぶっ倒れてEDへ……というところでⅤ章は終了。

謎のカウントダウンの演出とか藍のフラグ発言とかあったので、
「直哉、死んだのでは……?」という疑問が浮かびましたが……どうなんでしょうね。

Ⅵ章

直哉、普通に生きてました。

あの思わせぶりな演出はなんだったのか……w

あれで死んでたらかなり挑戦したなとは思いましたが、無難に生きてるオチでした。

藍が「ハッピーなだけの物語は心に響かない」とか言ってましたけど、
本作はどうなんでしょうね。

まあ私としては、サクラノ刻はそういうメッセージ性とかはあんまり込められていないんじゃないかなって思いましたね。
前作の続編として必要な話が描かれていて、後半はエンタメに寄せて普通に楽しませてくれたので。

前作のような難解な表現もかなり抑えめでしたし、楽しめる作品として作られているように感じました。
藍のあの発言も単に「藍の考え」なだけって感じで、特別な意図が込められているわけではないのかなと。

一つ気になる要素としては王冠でしょうか。

直哉が王冠を持っているCGで本編が閉じられ、タイトル画面に戻ると藍が王冠を持っている背景に変わり、サクラノ刻は完結します。

これは多分直哉が幸福の王子として生きるのを辞めた、という意図だと私は解釈します。

奉仕の心を持って自分を見つめず、他人に与える人生を送ってきた直哉。
そんな直哉がみんなの想いを受け取って再び筆を取り、藍という一人の女性を選んで自分の人生を歩んでいきます。

与えるばかりの王子として生きることを止めた直哉、王子として生きてきた直哉を傍で見つめる藍。
その藍の左肩には、圭を象徴するツバメも停まっています。

これは藍が、直哉のそういった「あらゆるしがらみから解放した」という意図が込められているのかなーとか考えてみたり。

いずれにせよ、綺麗に閉じているので読後感はすごく良いですね。

子供を間に挟んで寄り添う二人のCGも、前作の最後のCGと対比させていてエモかったです。

総評

「サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-」は、前作「サクラノ詩」の正統続編といえるデキでした。

前作のラストから地続きのストーリーを描きつつ、
前作の掘り下げや新キャラクターのエピソードなどもあって、盛り沢山な内容でしたね。

前作の掘り下げにおいては、

  • 名前しか出ていなかった鳥谷静流の登場と彼女の掘り下げ
  • 中村麗華が雪景鵲図花瓶にこだわり続ける理由
  • 恩田寧と宮崎絵画学校周りの設定開示及び掘り下げ
  • 圭が事故の時に助けた少女、宮崎みすゞの登場
  • 圭の過去の詳細、圭が夏目家にやってくるまでの過程と夏目家での草薙健一郎との出会い

など、満足できる量のエピソードが描かれていた気がします。

具体的な感想はこれまでに述べた通りですが、
サクラノ刻はあらゆる面において、前作よりもプレイしやすくなっていた印象があります。

テキスト面においては婉曲な表現を抑えて引用も控えめになったことから、前作よりもシナリオが読みやすくなっていましたし、
肝心のストーリーも後半はエンタメ性がかなり高く盛り上がりを重視した展開で、前作と比較して格段に面白くなっていました。

演出面においては多くの絵画のCGが用意され、プレイヤーも観賞できて楽しめるようになっていました。
直哉の代表作である「櫻日狂想」「火水」が出てきたときは、かなりテンションが上がりましたね。
芸術を主題とした本作において、やはり作品を実際に目にすることができるというのは大きいです。

また、システム面が大幅に向上したのも嬉しい。
「セーブ枠の大幅な拡張、バックログからのジャンプ、選択肢スキップ」など、
昨今の水準を十分に満たしているシステムで、非常に快適にプレイできました。

グラフィックもフルHDで美麗ですし、
芸術作品を描いている本作においては他の作品よりも恩恵が大きかったなと感じました。
宮崎みすゞの「イワン・クパーラの前夜――あるいは芸術を生み出す血の意義について」なんてかなり綺麗で、思わず目を奪われましたよね。

本作における欠点というか、気になったところはやはり……

桜子が攻略できない点、ですね。

なぜ未だに攻略できないのか。

いや、まあ刻のあの結末を見せられると√ないのも若干仕方ないかもと思ってしまいますが、
それにしても桜子の√は必要でしょう。

あと長山香奈。なぜ彼女の√も存在しないのか……。
後半においてはもう完全にヒロインしてましたからね。
直哉の好感度もうなぎ上りで「惚れそうになる」とか言ってるのに、なんで√がないのか……。

どんな形でもいいので二人の√はあるべきではないかなと思いました。
ぶっちゃけ真琴√なくして、この二人の√入れた方が良かったのでは

まあ明確な不満点はそれぐらいなので、総合的な満足度は高いです。

サクラノ詩のファンは絶対にプレイしないといけない続編と言えるでしょう。

最後はかなり綺麗に閉じられているので、読後感が素晴らしいです。
スッキリとした気分で終えることができましたね。

前作では色々と不満もあったんですが、続編の刻を最後までプレイすると、
なんだかんだプレイして良かった作品だったかなと感じました。

プレイ時間がかなりかかるので(2作でボイスを全部聴いて100時間ぐらい)、
一からプレイするのはハードルが高いですが、
芸術に関してここまで突き詰めた作品はなかなかなく、プレイする価値があると言える作品です。

Ⅴ章のラストはかなり楽しめたので、今から始める方はぜひそこまで辿り着いてください。
ランカーたちの芸術バトルは、なかなか見応えがあって楽しかったですので。

まだFD的な作品が出るとか出ないとかの話もあるみたいですが、
本編はこれで完結だと思うので、サクラノ刻の感想はこの辺りにしておきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

点数

シナリオ 18
(前作よりも良くなっていましたね)

キャラ 16
(長山香奈が強い。個別ルートお願いします……w)

音楽 17
(「我々は弱いから此処に来た」がめちゃくちゃ熱くて印象に残る。名曲です)

システム及び演出 19
(システム面は大幅に改善。演出も良くなっていました)

全体の完成度 18
(完成度は高いですね。よくまとまっていると思います)

合計88点です(100点満点中。各項目は20点満点)

商品リンク

おまけ

マスターアップイラスト

Tierランク表

「優れた芸術家ランク」的な感じで作ってみました。

こうして並べてみると、AとBの間に超えられない壁が存在している感がありますね……w

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