【エロゲ感想】天使☆騒々 Re-BOOT! (ゆずソフト)

ゆずソフトさん作「天使☆騒々 Re-BOOT!」の感想になります。

天使☆騒々 Re-BOOT!は2023年4月にゆずソフトから発売されたエロゲです。

前世が異世界の魔王である主人公“谷風李空”の元に、
天使や異世界のお姫様などがやってきて様々な騒動が起こる物語ですね。

※ネタバレ全開ですのでご注意ください。

「天使☆騒々 Re-BOOT!」のネタバレ無しレビューはこちらのサイトに掲載しております。

天使☆騒々 Re-BOOT!の公式サイトはこちら。

目次

シナリオの感想

共通パート

前世が魔王で膨大なマナ(エネルギーみたいなもの)を持っている主人公、谷風李空。

そんな主人公を守るために天使とか異世界人とかが突然やってきて、
妹とクラスメイトの女子を巻き込んだ騒々しい日々が始まってしまう……みたいなお話。

「ヒロインたちが主人公の周りに集まる→事件発生・解決→海イベントで締め」という、まさに王道の共通でした。

構成自体は王道ですが、ところどころで挑戦的なイベントがあったようにも思えます。

最初の選択肢では「サブキャラとエッチするかしないか」を突きつけてきたので、少し笑ってしまいました。
選択肢の左に「エッチシーン」というアイコンが表示されているのすごい親切ですね。

エッチしてしまうとバッドEND直行なんですけど、男としては避けられなかったですね……w
三国さん普通に可愛いからね、仕方ないね。

そして色々あって「主人公の魔王の力を制御する必要がある」みたいな流れになり、
ヒロインたちが主人公に刺激を与えてくるんですが――

It’s a Wonderful Life.

どんな人生を歩めばこんな状況を生み出せるんだ……w
あまりにも正しくエロゲ主人公していて、ちょっと笑っちゃいました。
CGはほんと最高なので良かったですが。

そして敵が仕掛けてきた状況を逆利用して、追い詰めることに成功します。
が、ここは先生の風実花さんが嫌な役回りを押し付けられた形だったので、
風実花さん好きの私としてはかなり抵抗を覚えたシーンでした。

サブとはいえ、攻略対象のヒロインが主人公を刺すのはやめてほしかったです。ほんとに。
風実花さんに施した記憶改ざんも完璧ではないので、彼女が中途半端に苦しむ形になっているのもなんかモヤッとする。

シナリオの都合で貧乏くじを引かされてしまったのが、本当に不憫。
これで風実花さん√のデキが悪かったら、私はマジで怒ります。

というか、彼女の√でこの件に触れられるのかがわからないですけども。

ノータッチを決め込む可能性もなくはないですが、
彼女の中で主人公を刺したことが完全に消えておらず、違和感として残っている描写があります。
なので、彼女の√でちゃんと消化させてあげないと、この先ずっと身に覚えのない苦しみを抱いたままになってしまいます。

風実花さん、李空のことほんとに大事に思ってくれてるみたいだから、
刺してしまったときの悲しみがすごく伝わってきて本当に辛かったので。

とにかく、彼女の個別√が納得のいく内容であることを祈ります。

(ああ、可愛い……)

そして最後は定番の海イベント。

選択肢がズラっと並んで気になるヒロインを選択します……が、
そこに風実花さんの姿はありません。

ゆずソフトさん、風実花さんの扱い悪くない? 大丈夫?
まあ、風実花さんは魔王云々の事情を把握していないので、この場にいないのは仕方ないっちゃ仕方ないですが。

まあそんな感じでヒロインたちと海を楽しんで、共通は終了ですね。

風実花さん好きの私としては看過できないシーンもありましたが、
客観的に評価するのであれば「至って王道の共通」といった感じでしょうか。

ヒロインたちはみんな個性豊かで可愛く、ここはさすがのゆずソフトといったところ。
風実花さんはもうマジでめちゃくちゃ可愛いので、彼女が出てくるたびに胸がドキドキしましたからね。
明羽杏子さんのボイスも透明感があって最高。キャスティングもばっちりでした。

しかし彼女はサブヒロインなので、1週目からは攻略できません。
これは過去作から続くゆずソフト作品の仕様なので、これに関しては仕方ないですね。

まずは小雲雀来海√からやっていきたいと思います!

小雲雀来海√

シナリオ評価:S

(本感想から個別√は「S,A,B,C,D」の5段階評価を付けてみました。Sが最高で、Dが最低となります)

いやー良かったですね……。

「来海の心情の変化」を中心に据えたシナリオといった感じでした。

前世要素が結構盛り込まれていたり、新たなキャラクターなども登場するわけですが、
あくまで中心はヒロインの来海で、彼女の心情をしっかりと掘り下げていましたね。

魔王とスレイの関係性など、前世に関しては深堀りしようと思えばいくらでもできたと思うんですが、
それはせずに最初から最後まで来海を中心に据えていましたね。
キャラゲーブランドであるゆずソフトとしては、この判断は大正解だったと言えるでしょう。

来海は李空と関わっていく中で「アタシってこういう感じなのか。李空のこの言葉が響いた」など、
自らの心境を自覚して少しずつ成長していきます。
ラストの海のシーンで、恋人(仮)という歪な二人の関係性が、本当の恋人関係に昇華されるのがエモいですね。

前世の記憶や異世界の事情に惑わされず、目の前にいる相手のことをちゃんと好きになる。

「主人公とヒロインの恋愛」をブレずに描いた来海√。
キャラゲーブランドであるゆずソフトのシナリオとしては、非常に素晴らしいデキだったかと思います。

以下は良かったところ、気になったところを具体的に。

良かったところ

・前半のデートにおける来海の心情描写

前半、マナの制御に乗り出すことで前世の記憶が断片的に浮かぶようになってしまう来海は、
魔王のことを好いていたスレイの記憶と、李空を好いている自分の気持ちが混ざることで戸惑ってしまいます。

李空への好意が本当に自分の気持ちであるのかどうか、それを確かめるために来海は李空とデートへ。
それを李空に打ち明けた来海は彼の良いところを見つけようと意気込み、二人のデートを楽しむぞという前向きな気持ちへ変わっていきます。

このシーンのCGと来海の心情描写は大変よろしかったですね。
自分の気持ちをちゃんと見極めたい。李空に対する気持ちを確かめたいという来海の心が如実に描かれていました。
ライターさんの力量の高さが伺えるシーンでした。

にしても……

来海さん、とびきりの笑顔で惚れさせてくるの、やめてもらっていいですか?


・来海、チカ、カエデ、ヴェガの4人でプリクラを撮るシーン

尊みが過ぎました。

「異世界の家族の元に帰ってしまう前に、ヴェガに思い出を作ってあげたい」という来海の気遣いが心に沁みる。

しかもこのプリクラのシーンは通常CGでちゃんと描かれる贅沢仕様。
立ち絵以外のチカとカエデが見られたのは地味に嬉しかった。

プリクラを持って眺めるヴェガの差分まで用意されており、このシーンは力が入っていましたね。

異世界からの刺客であるヴェガを使い捨てのキャラとして切り捨てず、しっかりフォローしていて本当に良かったですね。
主人公が一切登場しないシーンではありますが、ここは来海√でも屈指の良シーンだったと思います。

もし未プレイの方で私の感想を読んでいる方がいれば、プリクラのCGはぜひ実際にプレイして見てみてください。
めちゃめちゃ良かったので!


・来海のパイズリ

最高かよ。

パイズリ自体も良いんですけど、私としてはこの「主人公の顔を覗き込む来海の表情」がたまりません。

「この主人公の位置に自分がいる」と妄想して、目の前の来海と見つめ合ってみたんですけど……めっちゃドキドキしました(キモオタク)。

いや、これ、マジで、ヤバいっすよ。
パイズリされながらこの距離、この表情で見つめられたらもう無理ですよ。

みなさんもこの妄想してみてください。おすすめです(何が

気になったところ

特に「これが気になった」というほどのものは正直ありませんね。

強いて言えば、ヴェガを取り巻く事情に関する描写でしょうか。
文章の説明だけで済まされてしまったので、具体的なイメージがあまり掴めなかったといいますか。
ヴェガを送り出すときのシーンの回想とか、そういうのが一つでも入ればまた違っていたのかなと。

まあ、ぶっちゃけそれぐらいでしょうか。

主人公もかっこよくて、特に批判点とかなかったですしね。

ほんと完成度の高い√だったと思います。

来海√感想まとめ

前世の記憶や異世界からの刺客といった本作ならではのファンタジー要素を絡めつつ、
来海の心情の変化を丁寧に描き切った√でした。

  • ヒロインの深い心情描写
  • 主人公とヒロインが徐々に仲良くなっていく展開
  • サブキャラにまで気を配る丁寧なシナリオ
  • 不快なキャラがほぼいない

そういった要素が好きな方に刺さる√だったかなと感じました。

百里風実花√

シナリオ評価:B

風実花の前世が「魔王のお嫁さん候補」であったことが明かされ、
その記憶の影響で李空と風実花はエッチなことをしてしまい、
紆余曲折の末に恋人同士になるお話でした。

サブヒロインなので√はかなり短めですが、
肝心なポイントは押さえてくれていたので嬉しかったです。

李空を刺してしまった事件には軽くではありますが触れられましたし、
風実花だけ見られなかった水着姿も無事に拝むことができたので、万々歳と言えるでしょう。

ただ、魔王と娼姫ファリの関係性については掘り下げ不足もいいところで、
まともに描く気がないんじゃないかと疑ってしまうレベルです。

来海√では前世についてかなり丁寧に描かれていた分、余計に目立ってしまいましたね。

まあぶっちゃけると、ゆずソフトのシナリオは基本こんな感じなので、
来海√のデキが良すぎただけと言える気もしますがw

ともあれ、大きく外した√ではなかったので、
多くの風実花さん好きが満足できる√になっていたかと思います。

風実花さんとのエッチシーンはえちえちすぎて倒れそうになったので、
ここはポイント高かったですね。フェラが多めなのも個人的にはグッドでした。

以下は私の騒がしいリアルタイム感想です。
風実花さん好きの野郎がただ叫んでいるだけですので、見たい方だけご覧ください。

風実花√リアルタイム感想(クリックで展開)

主人公の股間に資料をクリティカルヒットさせた風実花さん。
勢い余って股間を触ろうとしたところ、前世の記憶を呼び覚ます事態に。

そこで発覚する驚愕の事実。
風実花の前世である娼姫ファリは、魔王のお嫁さん候補だったのだ……!

前世で最高においしいポジションでしたね!
共通でちょっと不遇だったのはこことのバランスを取るためだったんですね!!
風実花さん、正妻ですよ正妻!!! やったぜ!!!!

……まぁ、なんか意味深なやり取りしてるので、それが気になったりもするわけですが。

というか、「風実花の水着見せろやおらぁ!」って叫んでたのが届いたのか水着の話が冒頭でチラっと出てきてますし、共通で李空を刺したことにもサラッとではありますが触れられていました。
風実花√、今のところ安心できそうな感じですよ。

ここから最後まで綺麗に駆け抜けてくれるといいんですが、どうなるのでしょうね。目が離せませんよこれは。

そして勃起しないことを風実花に告げることになった李空。
なんとかしたいと奮起した風実花は、李空のオチントスに刺激を与えてみようと言い出して……?

ぬぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

まさかの初手フェラチオ、ありがとうございます!!

風実花さんのフェラチオを堪能させてもらっていたところ、
風実花さんがちょっと怖気づいちゃったので、後日またフェラしてもらうことに。

そこで無事に射精させてもらった李空はED問題が解決したわけですが、
風実花さんのことが気になる李空は意を決して、彼女を海に誘います。

六辺とは別の海水浴場に来た二人は物陰でついにえちえちな行為をしてしまいます。

風実花さんの上にまたがって愚息を舐めさせるの、あまりにもエロい。
初手のフェラといいこれといい、フェラ好きにはたまらんプレイ内容。最高ですな……!

ついにエッチしてしまった李空と風実花。
行為の後、李空は想いを伝える。二人はここでようやく結ばれることに――

は? いやいやいや谷風君は風実花さんのことが好きなんですよ。
そんなの誰が見ても明らかで――

何でそんなこと言うんですか、風実花さん……シドい……。

こうして振られてしまった李空。彼の初恋が実ることはなかったのであった……。

……まあ、ここで終わるわけないんですけどねw

その後は前世について調べていたかぐ耶とオリエが報告にきて、
「魔王と娼姫ファリの間に肉体関係がなかった」ということが発覚。
風実花さんへの想いは前世に引きずられたものではなく、自分自身の気持ちであることを自覚します。

それを聞いた李空は急いで風実花の元へ。
風実花にも情報を共有して想いを伝えると、風実花も李空の想いに答えて、二人は念願の恋人同士となります。
そして二人は将来について語り合ってEDへ

といった感じで風実花√は終了です。

……うーん、後半はちょっと微妙な感じでしたね。
それ自体は悪くないと思うんですけど、見せ方がちょっと下手というか。

ファリの手記で発覚するのが微妙ですよね。
前世で訳アリの関係みたいだったので、その記憶を少しずつ断片的に明らかにしていく形で良かったのではないかと。
来海√みたいな見せ方が理想かと思います。

最初に前世の記憶が出てきたときには結構ワクワクしたんですけど、
それ以降全く出てこなかったので拍子抜けでした。

あれだけエッチな恰好をしているファリは、なぜ魔王とセックスしなかったのか。
そこの謎も放置されたままなので、
魔王とファリの記憶は、「李空と風実花をくっつけるためのキッカケ」として利用されただけに思えてきますね。

悪い意味で、いつものゆずソフトらしい描き方だったかなーと。

谷風天音√

シナリオ評価:A

実は幼少期から李空のことが好きだった天音が、前世や異世界絡みの出来事がキッカケで兄との距離を縮めることに成功。恋人関係になった二人は兄妹恋愛の課題に向き合いつつ、二人の幸せを追求していくことを誓う……。

みたいな感じのお話でした。

後半で多少のご都合主義はあったものの、トータルで評価すると良かったですね。

ゆずソフト初の実妹ヒロインということでどんな内容なのかワクワクしていましたが、
シリアスとイチャイチャのバランスが絶妙で、上手に仕上げてきたなと感じました。

兄妹恋愛で発生する問題から逃げることなく、きちんと向き合っていたのが高評価。
「異世界駆け落ちEND」に走ることなく、元の世界に戻ってきたのはしっかり現実を見据えていて良きです。

仲間に打ち明けるシーンはヒヤっとしましたが、この時のみんながめちゃ優しくて泣きそうになりました。
来海の優しい言葉に涙を零してしまう天音が印象に残りましたね。

二人だけの結婚式を挙げるED前のシーンで、天音がウエディングドレス姿を披露してくれます。
このCGはめちゃめちゃ綺麗でしたね。羽根が舞っているのも雰囲気があって最高でした。

「ワタシは逃げてばかりだった」と溢していた天音が、逃げずに現実と向き合うようになる。
そんな彼女の成長を描いたシナリオだったとも言えるでしょう。

以下は良かったところ、気になったところを具体的に。

良かったところ

・公園に逃げた天音に李空が手を差し伸べるシーン

兄への想いがバレてしまった天音は李空との対話を避けて逃げてしまうわけですが、
このときの李空の言葉がめちゃ優しいんですよね。

と、自分の想いが普通ではないことをわかっていながらも不満を漏らす天音。

それに対して李空は、

「お前の気持ちは間違っているのかもしれない」
「それでも俺は、お前の味方でいてやる」

と言ったうえで、最後にこう告げます。

【李空】
「お前は俺の妹で、兄は妹を守るもんだからな」

……もうね、こんなこと言われたら絶対泣いちゃうよね。

「兄は妹を守るもの。兄だけは妹の味方でいてやる」

そんな兄の優しい気遣いに、天音はボロボロ泣き出してしまいます。

天音の気持ちに寄り添った李空の対応が素晴らしかったですね。
私もディスプレイがちょっと滲んで見えてしまいました。

・終盤のカミングアウト

異世界に飛んでしまった原因の説明として、天音は李空との関係をみんなに打ち明けます。

別に隠し通すことも全然できたと思うし、普通に考えてそうするべきだと思うんですが、
それをせずに打ち明けたのは意外でした。ゆずソフトの挑戦が見えたシーンでしたね。

「友達だからこそ安易に祝福できない。けど、二人には幸せになってほしい」という来海の言葉は、
李空と天音を本当に大事に思ってくれているんだなと伝わってきますね。

この手のシーンは結構描くのが難しいと思うんですが、
軽すぎず重すぎずの絶妙な匙加減で描かれていて、上手だなと感じました。

気になったところ

・ヴィズの物分かりが良すぎる

天音の前世であるヴィズが、李空と天音にとって都合のいい存在になっていたのが少し気になりましたね。

「異世界から李空や天音には干渉させない」というのは正直やりすぎというか、
残滓である存在がなぜそこまでできるのかという点はシンプルに疑問でした。

天音の肉体に宿ったときも天音の意に沿うように行動してくれますし、
ワガママとか一切言わないので違和感ありました。
天音の前世だったらワガママいっぱい言ってきそうなものよねw

天音√感想まとめ

李空と天音が禁断の兄妹恋愛をしてしまい、
前世や異世界の問題を解決しながら、二人の幸せを追求していく√でした。

  • 実妹ヒロインとの禁断の恋愛
  • 主人公が寝てる横でヒロインがオナニー
  • 異世界関連の描写や展開はご都合主義多め
  • フェラシーンは2回

以上が天音√の主な特徴でした。

高楯オリエ√

シナリオ評価:C

李空が電化製品に苦戦するオリエの手助けをしているうちに、お互いに惹かれあって恋人関係になるお話。

1行でまとめるとこんな感じですね。

この√はまあ……ぶっちゃけ微妙でしたね。

李空とオリエの言動が共通シーンとかなり変わっていて、そこがとにかく目に付きました。

共通シーンでは、オリエからすれば李空なんて「姫様に不埒な目を向ける不届き者!」みたいな印象しかなかったと思うんですが、
√に入った瞬間に李空への警戒心が綺麗さっぱりなくなります。

電化製品の使い方を教えただけで心を許しちゃうヒロイン(チョロイン

その他のキャラも描写が不自然で、違和感を覚えます。

李空を守るために来たはずの乃愛が漫画を優先しすぎていたり、
かぐ耶がゲームにめちゃくちゃハマっていたり、なんかおかしいんですよね。

あとはまあ辛辣なことを言うと、「天使☆騒々 Re-BOOT!」というタイトルでやる必要性がないシナリオって感じです。

・電化製品が苦手な従者のヒロイン

この設定だけで、この√は描けますね。
異世界とか前世要素、一切必要ありません。

主人公が勃たないのもオリエがシコシコしてたらいつの間にか治ってたしね。

天音√で描いた魔王の強い決意は一体なんだったのかと……w

サブ√なのであまり細かい部分をツッコんでも仕方ない気もしますが、
それを考慮してもちょっと気になる点が多かったかなと。

EDはめちゃめちゃ良かったんですけども。シナリオとキャラの言動が微妙って感じでした。

星河かぐ耶√

シナリオ評価:B

王位継承の件で実の兄に暗殺されそうになったかぐやを李空が助け、
李空のことを好きになったかぐやが李空の勃起問題を解決して、
かぐ耶が王位に就くことで王位継承問題も綺麗に解消するお話。

前半は良かったですけど中盤の中だるみがちょっと目について、最後で少し持ち直したみたいな感じでした。

最初のイチャつき具合は見ていてこちらもニヤついてしまうほど甘々で良かったんですけど、
付き合ってからのイチャラブが過剰気味なのが残念でした。

事あるごとに愛の言葉を囁くので、なんか嘘っぽく聞こえてしまったんですよね。
「……で、本心は?」みたいにツッコみたくなったといいますかw

この√のライターは保住圭さんで間違いないと思うんですけど、
このかぐ耶√においては理想の恋愛を描こうとしすぎているような、そんな印象を受けました。

「かぐ耶がこれだけしてくれたんだ。男の俺が応えないでどうする……!」
「李空の女として相応しいように頑張らないと!」

みたいな感じで、二人ともめちゃくちゃ前向きでエネルギッシュなんですよね。
共通の二人と性格が変わっていて、違和感がありました。

また、二人の恋愛もただ恋に酔っているような表面的な描写ばかりで、深みがない感じです。
「創作の恋愛だなー」って若干冷めてしまったところがありました。

二人のイチャラブも日常の中でときおりイチャイチャというよりも、
ただひたすらにイチャイチャしているだけなので、途中でお腹いっぱいになってしまいました。

主人公とヒロインがただイチャイチャしているだけでは、萌えを摂取することはできない。
そんな学びを得てしまった√でしたね。

恋愛描写に関してはそんな感じで。

シナリオはまあ大したことはしていないので、特に言及する点もないかなと。

バカな兄貴が妹の罠にかかって王室から追い出されてしまうシーンはツッコミポイントが山ほどありますが、
色々言い出すとキリがないので、軽く流してオッケーかと思いますw

(このバトルのCGはかっこよかったですね)

かぐ耶が李空という愛する人ができたことをきっかけに王位を目指す決意を固めたことで、
スネーウ国に新たな女王が生まれたシナリオと言えるでしょう。

以下は良かったところ、気になったところを具体的に。

良かったところ

・前半の二人だけの秘密特訓

これはなかなかドキドキさせられて良かったです。

恋人同士でもないのに微妙にエロいことをしている背徳感といいますか、
そういうのがたまんなかったですね。

李空との唯一の“繋がり”を保とうと必死なかぐ耶が健気で、めちゃ可愛かったです。

あと、これが乃愛にバレてしまって特訓もこれまでか……となったときに、
李空が自分からかぐ耶にモーションをかけたのはポイント高かったですね。

落ち込んでいたかぐ耶が嬉しそうに笑っていたのを見て、私も嬉しくなりました。
主人公はやはりこうあってほしいですよね。

気になったところ

・中盤以降のかぐ耶の振る舞い

李空と恋人同士になった後のかぐ耶の振る舞いが少し目に付きました。

  • 李空と風実花の仲に嫉妬して“お姉さま”呼びを強要する
  • 妊娠検査薬を使って陽性反応が出ないことにヒスって李空に詰め寄る
  • 李空とイチャつきたいからオリエに「目の前でイチャつきたいから慣れろ」と言う

と、ちょっと自分勝手な振る舞いが目立ってしまったかなと。

最初のはまだ可愛げがあるからいいとしても、後の二つはちょっと……w

特に最後のは従者であるオリエが不憫というか、ぶっちゃけ可哀想でした。

なんかこう言ってはアレですけど、このオリエに対してワガママを通すシーンは、
かぐ耶が一番お姫様らしい言動をしていましたね。

まあマイナスの意味でのお姫様、になってしまってますけどもw

もうちょっと周りに配慮してほしいなと思ってしまいましたね。

かぐ耶√感想まとめ

李空とかぐ耶が恋人同士になったことで李空の不能問題を解決し、
異世界の王位継承争いや魔王のマナを狙う刺客の一掃など、数々の問題を解決する√でした。

  • 主人公とヒロインのイチャラブが強め
  • シナリオの山場は上手く運びすぎで、ご都合主義が目立つ
  • 前世や異世界の描写は内容のわりに薄め
  • フェラシーンは1回

以上が、かぐ耶√の主な特徴でした。


白雪乃愛√

シナリオ評価:S

天使である乃愛は李空に恋をすることで天使失格となって力がなくなってしまうも、
自分を肯定してくれる李空に救われ、「人として李空と一緒に生きていきたい」と願うお話でした。

構成としては、

  • 乃愛の前世が戦乙女であったことが明かされる前半
  • 恋人同士になってから乃愛が天使の力を失って人になる中盤
  • 乃愛に魔法を施した異世界の連中を懲らしめて、李空と乃愛の平穏を守る後半

といった感じになっています。

乃愛√は一言で述べると、めちゃめちゃ良かったですね。

乃愛√は本作では一番重くてかなりシリアス強めなんですが、
シリアスを強くした分、クライマックスで得られるカタルシスも大きくなっていて爽快でした。

異世界の連中を強引にこちらに引っ張ってきて魔法をぶつけるあのシーン、最高すぎましたね。

乃愛が辛い思いをして苦しんでるのを見て異世界のやつらには腹が立っていたので、ここは本当に気分が良かった。
乃愛が空から魔法を放つ様子はまさに「天罰」って感じで、かっこよかったですね。

ED前のお風呂場で乃愛が李空に想いを告げるシーンも最高でした。
これについては「良かったところ」でまた後述します。

あと、エピローグの最後のCGですよね。

なんの変哲もない日常の一コマを描いたCGなんですが、
特殊な出自でまともな人生を歩めなかった乃愛がようやく手にした普通の日常、なんですよね。

このCGを見せられた瞬間に、胸の奥から熱いものが込み上げてきました。

「ああ、乃愛はようやく幸せに向かって歩んでいけるんだな……と」

そう思った時にはもう遅かったですね。

陽光が差す中、鞄を肩に掛けて通学する乃愛の笑顔が滲んでしまって、上手く見えなかったです……。

良かったところ

・みんなでスイーツを食べるシーン

乃愛、可愛すぎる

小柄な可愛い子が甘いものを食べてご満悦な様子はもうそれだけで最高なんよ。
みんなが面白がって乃愛に各々のスイーツを食べさせようとするの面白かったですね。

眺めてるだけで自然と笑顔になってしまうような、可愛らしい乃愛の姿に癒されたシーンでした。

・黒い翼=幸せの証

本作では乃愛の黒い翼をポジティブなものとして描いています。

「天使の翼が黒くなる」というのは堕天したということで普通なら悪い意味で捉えるやつなんですが、
本作ではその逆を行っていたんですよね。

自身の黒い翼について、乃愛は李空に以下のように告げます。

天使や戦乙女は与えられた仕事であり、僕が選んだことではない。 だが、この黒い翼は違う。僕が初めて選択した証なんだ。 李空と一緒にいることで、笑うこと、怒ること、悲しいこと、それらの楽しい時間を過ごせた。 その楽しい時間が、僕は白雪乃愛という人間にしてくれた。 実験体でもなく天使でもない、一人の白雪乃愛という人間にしてくれた。 これが幸せでなくて、なんだと言うんだ。

「この黒い翼は初めて自分で選んだ……初めて掴んで、手に入れた、僕の幸せなんだよ」

うん、あの――

こんなこと目の前で言われたら、泣いちゃうんだよな。

振り返って乃愛の言葉を書いていたらエモくなってしまった私の感情はさておき、
本作はこの黒い翼を「乃愛の幸せの象徴」として描いています。

与えられた仕事をこなすだけの生き方しかできなかった乃愛が、自分の意志で羽ばたいていく。

真っ白だった乃愛が李空と過ごすことで色を付けることができた、って感じでしょうか。

純白の天使が漆黒の天使になる。

それが良い意味で描かれているのは本作ならではといった感じで、面白かったです。

気になったところ

・乃愛のかけた魔法に関して

乃愛は谷風家に居候するときに谷風父と母に魔法をかけているんですが、
乃愛の天使の力がなくなっても平然と継続されている点がちょっと気になりました。

乃愛の生理が来た段階(乃愛が人になった瞬間)で、一旦魔法が解けたりするのでは?

とか、些細な疑問が生まれてしまいましたね。

まあシナリオ上は何の問題もないので別に構わないんですけど、
「一度かけた魔法は自然には解けない」みたいにサラっと触れられるだけでも違ったのかな、とは思いました。

まあ本当にどうでもいいことっちゃ、どうでもいいことなんですけどねw

その点だけ気になりました。

乃愛√感想まとめ

戦乙女や天使という特殊な境遇に身をやつしていた乃愛が、
李空と出会うことで自分の人生に向かって歩んでいけるようになる√でした。

  • 主人公とヒロインがしっかり向き合う
  • 中盤のシリアス強め
  • ヒロインが大きな不幸を背負っている(ヒロインの救済)
  • CGを対比させる演出アリ。CG自体のデキも良い

以上が、乃愛√の主な特徴でした。

主人公“谷風李空”の感想

前世が魔王でその身に膨大なマナを宿している本作の主人公。

前世返りして魔王のマナが活性化してしまった影響で、息子が勃起しなくなるという重大な問題を抱えてしまいます。

この点はもうなんか素直に不憫でしたね。
ソファの上で膝抱えてしょぼくれてた李空には笑っちゃいましたけど。

主人公のアレが勃起しないという、エロゲでしかできない設定を盛り込んできたのは好感が持てましたね。

本作は主人公の不能問題を解決するために、ヒロインが色々頑張ってくれるわけですよ。
しっかりエロ主体というか、エロがなければ成り立たないシナリオになっていたので良かったですね。

天音√なんて特に「実妹ヒロイン×エロ必須展開」にシナジーが生まれて、めちゃ背徳的でしたからね。

そこまで計算して今回実妹ヒロインを盛り込んできたのであれば……ゆずソフトさんはさすがとしか言いようがないですね。

李空の前世が魔王というのも流行りのなろうっぽい設定に乗っかっただけではなく、
ちゃんと考えられていたので、気になってしまいましたし。

主人公の設定はよくできていたと思います。

魔王のビジュアルに関しては、ちょっと思うところはありますがw

まあこれは好みの問題だと思うので、取り立てて批判するほどのことでもないのかなと。

というかさ――

普通にイケメンじゃね?(画像を眺めつつ)

総評

「天使☆騒々 Re-BOOT!」は前世や異世界などのトレンド要素と、
ゆずソフトらしいヒロインとの甘い恋愛を上手く絡ませた新しいエロゲでした。

若者受けを狙った要素を取り入れつつ、ゆずソフトらしいキャラクターを重視した作りに仕上げていたのはさすが。
ベテランの業を見せつけられましたね。

特に来海√は本当に上手いこと仕上げてきたなと。
来海の心情をメインに据えつつ二人の前世もそれなりに掘り下げていくあのライティングは、かなりレベルが高いですね。
途中で登場するサブキャラのフォローもしっかり入れてありましたし、本作では一番隙が無く完成度の高い√でした。

あと、乃愛√も良かったですね。

乃愛の出自が特殊でかなり重苦しい雰囲気にはなってしまうんですが、
その分クライマックスのシーンが爽快で、プレイしていて楽しかったです。

乃愛√は最後の一枚絵もジーンときましたし、個人的にはかなり好きな√でした。

かぐ耶、風実花、オリエの√は他と比べて落ちますが、
全体的なシナリオのデキは悪くなかったんじゃないかなと。

あとは過去作と比較してですが、
新しい試みとして場面転換のCG(アイキャッチ)を動かしていましたね。

SDのヒロインが着替える演出は見ていて面白かったです。
乃愛と来海はヴィズの服に着替えたら恥ずかしくて顔を赤らめるなど、細かい部分も凝っていました。

気になったところとしては、√ごとに整合性が取れていない部分があったことでしょうか。

具体的にはキャラの性格が√でかなり変わっている点ですね。

複数ライターで制作していると少なからず起こる問題だとは思うんですが、
それにしても目に付きましたね。オリエ√とかぐ耶√は顕著だったかなと。

プロットの周知というか、その辺りの徹底をしてほしいなと思ってしまいました。

後はデートでやたらと海にいきたがる点ですね。
なんかもう気が付けば海にいるなってレベルで行っていたので、さすがに違和感を覚えましたよw

デートスポットの背景が用意できなかったのか、理由は定かではありませんが、
「色んな所に行って楽しそうにしているヒロインの姿をもっと見たかったな」というのが本音です。

まあ大きく気になった点はそれぐらいなので、全体的に丁寧に作られた良作だと思います。

ゆずソフトとしては初の実妹ヒロインが登場しましたし、
刺激的な要素もあってなかなか楽しませていただきました。

「3年ぶりのR18新作」と公式自ら謳っていたので期待していましたが、
期待を損なうようなデキでなくて良かったです。むしろ期待通りといった感じでした。

しっかりR18を意識した作りで、エロゲユーザーが満足のいく内容だったのではないかなと。

「やっぱりゆずソフトのエロゲは楽しいな」と思わせてくれたので、新作はこれからも追っていきたいと思います。

次の新作も楽しみに待っております!

点数

シナリオ 17
(シナリオはなかなか良いデキかなと)

キャラ 20
(キャラはやはり強いですね。風実花と天音と乃愛が好きです)

音楽 15
(音楽周りは普通でしたね。オリエのテーマとEDがお気に入り)

システム及び演出 20
(完成されたシステム。タイトル画面の変更も続投。文句なしの満点です)

全体の完成度 18
(トレンド要素に呑まれて取っ散らかることなく、上手くまとめてきた印象でした)

合計90点です(100点満点中。各項目は20点満点)

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おまけ

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