ぱれっとさん作『ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD』の感想になります。
『ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD』は2023年6月にぱれっとから発売されたエロゲです。
略称は「ましフォニ」ですね。
本作は各務台学園と結姫女子学園の学園統合の話が持ち上がり、
テストクラスの生徒として、主人公の“瓜生新吾”がお嬢様が集う結姫女子学園に通うことになる物語。
※ネタバレ全開ですのでご注意ください。
『ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD』公式サイト
『ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD』のネタバレ無しレビューはこちらのサイトに掲載しております。
シナリオの感想
共通パート
各務台学園と結姫女子学園が統合することになって、
仮統合期間に主人公たち男子が女学園である結女に通うことになってバタバタするお話。
いやー普通に面白い共通でしたね。
愛理に嫌われるところから始まって最後打ち解けるのは王道でしたが、
その代わりに紗凪に嫌われるようになるっていうのが面白かったですね。
紗凪はサブキャラなのに人気投票1位になってしまった超絶人気キャラみたいですが、
「攻略したい」という想いが込められて票が集まった感じがしますねw
まあ今始めた私は紗凪エディションを楽しめるので、ありがたい限りです……!
シナリオ以外の感想としては「立ち絵の動きがすごい凝っている」というのが印象に残りました。
後ろ姿の立ち絵まで用意して、向かい合って会話しているように見せるなど、色々工夫が光りますね。
2024年のタイトルでもここまで動かしたり、工夫を凝らしているのはなかなかないのでは?って思いました。
本作の元となる無印『ましろ色シンフォニー -Love is Pure White-』は2009年発売の15年前のタイトルですが、演出は今でも十分通用しますね。見ていて非常に面白かったです。
アンジェリーナ・菜夏・シーウェル√
月並みですが良かったと思います。
周囲の空気を過剰に気にしてしまう新吾と、メイドであることがアイデンティティで常に周りを気に掛けるアンジェ。
似た者同士な二人が恋人同士になって自己を見つめ直し、自分らしさを確立していくお話だったかなと。
アンジェ√で特に印象に残ったのは前半の「新吾がおばあさんを気に掛けているところをアンジェが目撃するシーン」でしょうか。
「メイドであること」に拘って迷走していたアンジェが主を見つけることで確固たるものを見つけ、
「他人を気遣うことの本質」に気付きを得た重要なシーンでしたね。
あそこで新吾への恋愛感情をはっきり抱くと同時に、「新吾に尽くしたい」心が芽生えたのはアンジェらしくて非常に良きでした。
表だって積極的にサポートするアンジェと陰ながら見守って支える新吾の対比も鮮やかで、
他人を気遣う二人の違いを上手に描けていたと思います。
アンジェは√の後半では自身がメイドであることを「呪いではなく祝福だった」と言い切っており、
メイドを止めようかと迷っていた、かつての彼女の姿はありませんでした。
アンジェの成長物語として、申し分ないデキだったと言えるでしょう。
ただ、「全体的に無難なシナリオ」という印象もあって、個人的にはやや物足りなさが残りました。
途中でシリアスも入りましたがマイルドだったので、もう少しシビアなエピソードを入れてみても良かったかなーとも思ったり。
イギリスにいるアンジェの両親が訪日する展開とかあれば、
アンジェがメイドである自分を見失うところのくだりはもっと盛り上げられたような気もします。
アンジェとお母様の会話は色々面白そうなので、見てみたかったですね。
とはいっても、全体としては素直に良いデキだと思えたのでB評価とさせていただきます。
アンジェがみんなへの感謝として作ったケーキを振る舞うシーンで、
「新吾とアンジェのケーキ入刀」に持っていったのは非常に上手だったかなと。
瓜生桜乃√
いやー、かなり良かったです……。
新吾と桜乃が結ばれて恋人同士になるまでの過程がとにかく丁寧でした。
兄妹恋愛で生まれる葛藤、周囲に及ぼす影響なども含めて正面からガッツリ描いてきましたね。
桜乃は告白を決意したけど親からの電話で決意が揺れ、新吾から告白を受けても咄嗟に拒絶してしまい。
そして愛理に相談してやっぱり新吾のことが諦められなくて、新吾ももう一度桜乃に想いを伝えるために待ち合わせるも、
ちょっとしたハプニングで桜乃がショックを受けてまた逃げ出してしまい、それを新吾が追いかけて――
ついに二人の想いが通じ合います。このシーンはもう素直に感動ですよ……。
そして学園のテストを乗り越えてこのまま順調に進展していくと思いきや、
二人の陰口や悪い噂が飛び交うようになってしまう。
これに耐え切れなくなった桜乃は、二人の思い出の場所で新吾にこう告げます。
今の状況が辛くなってしまった桜乃は、ここで新吾に「別れよう」と提案してしまうのです。
いやーこれは胸にきましたよね……。
桜乃は自分が嫌だからこんなことを言いだしているのではなく、
「新吾のことを悪く言われるのが辛すぎて耐えられないから」なんですよね。
このシーンで私は「ああ、桜乃は新吾のことが本当に好きなんだな……」と実感させられました。
泣きますって、こんなの。
新吾のことが本当に好きだからこその、この決断。
絶対に別れたくないのに、新吾を守るために自ら身を引く決意を固める。
これを「純愛」と言わずしてなんと言いましょうか。
ここで流れるBGM「純粋な愛情」の意味って、まさにそういうことなんですよ。
ここは桜乃√でもっとも刺さったシーンでしたね……。本当に素晴らしかったです。
あと、桜乃√で言及しておかなければいけないのは愛理ですよね。
「愛理の献身的なサポートのおかげで新吾と桜乃の恋愛は成り立っている」と言っても過言ではなく、
二人の間に入って必死に仲を取り持ってくれる彼女の株は、一瞬でストップ高まで上がりましたよね。
何度も壊れそうになった二人の関係を傍で支え続けた愛理は、間違いなくこの√のMVPです。
途中で愛理に惚れてしまった方もいるのではないでしょうかw
恋愛描写は完璧でかなり力が入っていましたが、
学園統合の件についてはもうサブ要素と言ってもいい感じでしたね。
この√のストーリーは要約すると「大人の事情で学園の統合はなしになった」というだけで、他はなんにもないんですよねw
まあこの桜乃√で描きたかったものは「兄妹恋愛の葛藤・桜乃の心情」だと感じましたし、
そこが極めて優れていたのでストーリーについて特に文句はないかなーという感じです。
いや、それにしても凄いですよね。
徹底的に突き詰めた恋愛描写でストーリーをねじ伏せてきた√なんて、初めて見たかもしれません。
そしてそこに文句が出てこないという。これには正直驚いています。
「兄と妹の恋愛、周囲の人との日常」のみで勝負して、こんな素晴らしい読み物を提供できるのか、と。
ライターさんの確かな筆力を感じました。
こういうシナリオを描けるのは素直に尊敬いたします。お見事でしたね。
瀬名愛理√
全体的には良かったと思います。
新吾と愛理、波乱に満ちた二人の恋をとにかく丁寧に描いていましたね。
新吾と愛理が恋人同士になるまでの過程は非常にドラマチックで見応えがありました。
新吾に甘えて新吾が男を出すことを許さなかった愛理と、
相手に踏み込んでいくことを恐れて愛理と触れ合いたい気持ちを隠し続けてしまった新吾。
そんな二人の関係に徐々に綻びが生じてお互いに辛くなってしまうも、周りのサポートのおかげで無事にくっつくことに成功します。
いやーこれは本当良かったですよね……。
男女が恋人同士になるまでの過程、そこにドラマ性を求める我々のような人種が大好物の展開でした。
ぱれっとさん、本当にありがとうございます。
そこから先は愛理の過去や母との関係を明らかにしつつ、
愛理と新吾の二人の「変化」に焦点を当てて描いていましたね。
二人の精神的な成長に関して、本作のタイトルにもなっている「シンフォニー」を絡めて描いていたように思えます。
シンフォニーとは交響曲の他に「異なった要素がまじり合って、ある効果を生み出している」という意味があります。
男女である二人がまじり合うことで生まれる変化、それを強く意識しているように感じました。
新吾も最後は「空気読まずに行こうぜ」とか言ってますし、本当に変わったよなぁと。
愛理と母も和解して良い関係になりそうなので、ここも大きな変化ですよね。
愛理自身も以前のような頭でっかちな部分が引っ込んで、
他者を許容できる余裕を持った人物になっていますし。
前半のエンタメ性の高さ、後半のテーマ性の深さのどちらも優秀で、
総じてレベルの高いシナリオだったと思います。
一方で気になった点は2点ほどありますね。
1点は「愛理が病気で寝込んでしまう流れが微妙な点」ですね。
あの場面で母が見舞いにきて事態が動き出すわけですが、
そのきっかけとなる愛理の体調不良を雑に引き起こしてしまったのは少々残念でした。
明らかに「その先のシナリオありきの愛理の病気」という感じでしたので、
彼女が体調を崩す理由を自然に描けていると、違和感なく読み進めることができたと思います。
もう1点は「学園統合の結末が描かれない点」ですね。
まあ学園長が上手くやってくれるんだろうなとは予想できますが、
全校生徒の署名まで集めて面と向かって応援までしたのだから、結果まで見たかったというのが本音でした。
あと、最後の正月のシーンに関しても少し先まで描いてほしかったですね。
愛理の実家で母と会ってみんなが賑やかにはしゃいでいる中、
愛理と母の二人はこっそり「ただいま」「おかえり」みたいなやり取りをしてFin.みたいな感じだともっと良かったかなと。
まあ締め方に関しては好みの問題ですが、
私はそういう感じで締めてくれた方が感動できますので、そうしてほしかったなーと。
ここは惜しいと思ってしまいましたね。
気になった点はそんな感じで。
まあとはいってもレベルの高いシナリオであることは間違いないです。
デレた愛理はめちゃくちゃ可愛かったので、最高でした。
天羽みう√
新吾、みう、紗凪の3人の関係性とぬこ部の活動を描いたお話。
他の√と比べてかなりシリアス色の強い√という感じでしたね。
シナリオは動物を飼うことや土地開発に対してのメッセージが込められていて、その内容自体はとても良いのですが……。
このみう√は非常に大きな問題を抱えています。
はい、そうですね。みなさんの言いたいことはわかっています。なので言わせてもらいます。
紗凪が報われなさすぎる。
あの、さすがに可哀想すぎません?
あんなにも新吾に好意を向けていて好き好き光線を放っていた紗凪が、なぜ失恋しなければならないのか……。
というか、なぜ紗凪の失恋をわざわざ盛り込んだのか。ぶっちゃけ意味不明ですよね。
どう考えてもライターか制作陣の趣味(失恋を描きたい?)としか思えないんだよなぁ……。
しかもわざわざブランコに座って雨に打たれるCGまで用意する徹底ぶり。
「悪魔か!」とツッコミたくなりましたよ。
みう√は結子さんが面白かったり、ぱんにゃとの別れと再会に泣けたり、良いところもたくさんあるんですけども。
やっぱり紗凪の失恋がデカすぎて、それに全部持っていかれてしまいましたね。
まあ一つフォローしておくと、紗凪をそれでフェードアウトさせることなく、
しっかり最後まで登場させたのは良かったと思います。
新吾と親友になってぬこ部を引っ張っていく存在になった描写がありましたので、少しは救われた気がしました。
みう先輩もまあ普通に魅力的なヒロインだとは思うんですけど、紗凪の存在が大きすぎて霞んでますね……w
全体的な内容としては新吾、みう、紗凪の主要キャラの成長が一貫して描かれていましたし、
みうと紗凪の出会い、みうとぱんにゃの出会いも明らかにしていてそこは良かったので、シナリオ評価はAランクとしています。
正直悪くない内容だったと思うんですよ。
紗凪の失恋のインパクトが強すぎて、そこが最高に気になってしまうのが問題なだけで……。
ちなみにPSP版では紗凪√が追加されて救われたみたいですが、無印は何もないようで。
発売当時にプレイした紗凪好きの方は血の涙を流したことでしょう……w
主人公“瓜生新吾”の感想
幼い頃のトラウマが原因で、空気の悪さ、雰囲気の悪さに耐えられない性格であり、
普通のADVにありがちな無個性主人公ではない、明確な個性を持った主人公でしたね。
八方美人的な誰にでも優しい振る舞いをして常に雰囲気の改善に努めますが、
「誰にでも優しいのは自分にだけ優しいのと同じ」と、ときには厳しい指摘を受けることも。
この主人公のトラウマ克服、精神的成長が最も見られたのは愛理√で、
最後の「空気を読まないで行こう」という発言が印象的でした。
逆にみう√ではあまりこの部分に触れられておらず、若干設定が死んでいた気がするので、そこは残念でしたね。
まあライターが違うと思うので、ある程度は仕方ないかもですが。
本作はファンタジー要素がなく日常だけで勝負している作品なので、
主人公のこの個性付けは必要だったと思います。
ヒロインと関わっていくうちに、新吾のこの性格がどう変化していくのかは、
本作の見所のひとつだったかなと。
総評
『ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD』は2009年に発売された同作のリメイクでした。
- フルHD対応グラフィック
- 一部のHシーンはアニメーションに
- UIシステムをブラッシュアップ
といった改善を施したリメイクで、非常にプレイしやすかったです。
本作はもうぶっちゃけ「王道学園恋愛ADVの結論」ですね。
女子だらけの環境に主人公が飛び込んで色々あって特定の女の子とくっつくという、
超が付くほどの王道展開で何も構えることなく楽しめるクセのない作品。
シナリオの質も非常に高く、恋愛を真正面から描いていました。
本作の特に評価できる点は「ファンタジー的な非日常要素がほぼ存在しない」というところですね。
(それっぽいのは、ぱんにゃの存在ぐらいです)。
学園生活だけで読ませるシナリオを上手に描いていて、本当に素晴らしかったです。
これはかなり難しいことですよ。素直に尊敬に値しますね。
アンジェ√の内容が他の√と比べて少し薄かったり、
みう√に大きな問題点が内包されていたりするのは気になる点ですが、
全体的な完成度はとても高かったように思えます。
クセの少ない作品ですので、エロゲ初心者の方にはうってつけかもしれないですね。
点数
ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD | |
---|---|
シナリオ | 18 |
キャラ | 18 |
音楽 | 18 |
システム・演出 | 20 |
全体の完成度 | 18 |
合計 92点 (各項目は20点満点) |
おまけ
発売記念イラスト
商品リンク
コメント
コメント一覧 (2件)
Cyberさん、いつもお世話になっております。えりんぎです。今回の『ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD』の感想も、『SANA EDITION』の感想とともに、楽しく拝読いたしました。
私は残念ながら上記作品を所持しておらず、『 ましろ色シンフォニー *mutsu-no-hana(PSP版)』を約10年ほど前にプレイして以来です。したがって、記憶に祖語があるかもしれませんが、お許しください。
さて、私は『ましろ色シンフォニー』シリーズを極めて高く評価しています。理由は多くあります。しかし、強いて挙げるなら、「謎のファンタジー要素が出てこないこと」、「主人公である新吾の成長物語が組み込まれていること、新吾に好感が持てること」、「乾紗凪というヒロインの存在」。この3点でしょうか。
これほどの恋愛物語をファンタジー要素なしで着地させて、イチャラブ特化しつつ、内容も詰まっている。これはプロにしか出来ない所業でしょう。特に、記事でも仰っていた新吾の成長が深く描写されていた愛理√はかなり印象に残りました。喘息気味で周囲をどうしても気にしてしまうという過去から、新吾は彼なりに信念を発展させて、敢えて「空気を読まない」というある種、自身の生き方の到達点に至ったのですね。私はこの結論を自分本位だとは全く思いません。Cyberさんも恐らくそうお考えでしょう。
そして、最後に最も大事なのが、乾紗凪の存在です。私はアニメ版から入った人間なのですが、とにかく紗凪が魅力的に感じました。失恋を経験した√も存在した中で、紗凪が自分の√ではどのような行動を取るのか、どんなイチャイチャが展開されるのか、興味があったのですね。結果は最高クラスのイチャラブを堪能出来ました。おるごぅる先生には感謝してもしきれません。私のノベルゲーム史に確実に刻まれた、お気に入りヒロインです。
桜乃も良かったですね。というか他ヒロイン全員良かったのですが、桜乃√は仰る通り、二人の恋愛劇にのみ着目しており、他作品、√でやりがちな、恋愛要素以外に誤魔化された感覚が一切なかった。そこに私は感動を覚えました。一応、両親の物分かりが良過ぎる等、若干ツッコミどころがないではないですが、私は満足しましたね。愛理、アンジェ、みうも非常に繊細に描かれており、流石ぱれっと様だと感謝しております。
Cyberさんの感想記事を拝読し、私も一層作品への理解が深まりました。お礼申し上げます。また、『SANA EDITION』も積みゲーの消化が終わったら、是非購入してみたいな、と考えました。
購入意欲を刺激する、大変魅力的な記事をありがとうございました。また『クリミナルボーダー』も私は積んでおりまして、プレイした後には必ずや貴記事を拝読いたします。
本当はさらに書きたいことがあるのですが、これ以上は止まらないので、本日はこのあたりで失礼致します。連続の記事投稿、本当にお疲れ様でした。以上。長文失礼致します。
えりんぎさん、お疲れ様です。Cyberです。いつもお世話になっております。
コメントへの返信の前に失礼致しますが、まずは23日のコラボスペース、ありがとうございました。えりんぎさんと直接お話しできて嬉しかったです。
えりんぎさんのスペースにはまたお邪魔させていただくかもしれませんので、そのときはどうぞよろしくお願い致します(*ノωノ)
『ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD』の感想へのコメントありがとうございます。
>>喘息気味で周囲をどうしても気にしてしまうという過去から、新吾は彼なりに信念を発展させて、敢えて「空気を読まない」というある種、自身の生き方の到達点に至ったのですね。私はこの結論を自分本位だとは全く思いません。Cyberさんも恐らくそうお考えでしょう。
そうですね、私も同じく自分本位だとは全く思いません。
「愛理と色々ぶつかったこと、周囲の友人に支えられたことをきっかけに自己を見つめ直した。その結果として、自身の生き方の到達点に至った」と私は捉えております。
あと、妹の桜乃の指摘も大きかっただろうなと。「自分に気を遣ってるだけ」という桜乃の厳しい言葉。他人を気遣うことで、自分が傷つくことから逃げているんだ、と。
あの時の彼にはかなり刺さったのではないでしょうか。
>>とにかく紗凪が魅力的に感じました。
いやーほんとに紗凪は可愛かったですよね。素直じゃない言葉と態度の裏に隠されている、優しい心。それを垣間見た時にはもう完全にやられましたね。
みう√の失恋から個別√を攻略すると、より魅力が際立って見えるのも大きいですよね。
みう√のアレに関しては語り出すと止まらなくなるので、止めておきますがw
>>二人の恋愛劇にのみ着目しており、他作品、√でやりがちな、恋愛要素以外に誤魔化された感覚が一切なかった。
本当に仰る通りで、桜乃√は二人の恋愛劇に全力でフォーカスしたシナリオだったんですよね。
一応、学園統合廃止の結末が他と比べて微妙に影を落としていたり、えりんぎさんの仰っていた親の物分かりの良さなど気になる部分は正直ありますが、恋愛描写が秀逸すぎて細かな不満などは全て吹き飛んでしまいました。本当に素晴らしいシナリオだったと思います。
最後に、こちらこそありがとうございました。
『SANA EDITION』も余裕ができましたら、ぜひプレイしてみてください。紗凪好きのえりんぎさんには新規CGや新規エピソードは刺さるかと思いますので、楽しんでいただきたいです。
『クリミナルボーダー』もぜひプレイしてみてほしいです。
『3rd offence』はなかなか攻めた内容で、アレをご覧になったえりんぎさんがどういった感想を抱くのか。非常に興味があります。
以上となります。
えりんぎさんの感想記事にもまたコメントさせていただきますので、その際はどうぞよろしくお願い致します。長文失礼致しました。