『ライムライト・レモネードジャム』の感想になります。
『ライムライト・レモネードジャム』は2025年9月にゆずソフトから発売されたエロゲです。
主人公“沖浪雪鷹”が路上ライブを行う“陽見恵凪”と出会い、自らのバンドを結成して青春を謳歌する物語。
※ネタバレ全開ですのでご注意ください。
『ライムライト・レモネードジャム』ネタバレ無しレビューはこちら(姉妹サイトヘ飛びます)
シナリオの感想

共通√
雪鷹が自らのバンドを結成し、メンバー集めに奔走して初ライブを行うまで。
いやーもう本当に最高すぎましたね。
部活紹介でゲリラライブを行うシーン、マジで熱すぎてたまりませんでした。
「野次を歓声に変える。それって妄想だけど、実現できたら最高に面白いだろ!」と、向こう見ずで無鉄砲な若者ががむしゃらに駆け抜けていく様が最高に眩しく映りました。

30代のおじさんの私には眩しすぎた感じもありましたが、これぞまさに青春!
若気の至りが爆発していて、見ていてめっちゃ面白かったです。
肝心の演奏もシーンもさすがでしたよね。
演奏が始まった瞬間にサウンドに圧倒され、そこまでの物語の流れとの相乗効果もあって、最高のグルーヴ感を味わえましたよ。
「物語×音楽」というノベルゲームの強みが最大限に活かされたシーンとなっており、こみ上げてくるものがありました。

あと、杏珠がピック落としたときに、雪鷹が咄嗟にフォローしたシーンも好きでした。
ベースソロがしっかり流れるので臨場感ありましたし、雪鷹が主人公らしい格好よさを見せてくれたのも大変良き。ここも最高でしたね。

その後は定期テストを乗り越えて、レモネードファクトリーはgorのオープンアクター(前座)を務めることになるも、杏珠が成績を落としたこととライブハウスの出入りが明るみになったことをきっかけに、学院で悪い噂を流されてしまう。
レモネードファクトリーを続けるかどうかの話が出るも、雪鷹は杏珠は励ました結果、彼女はレモネードファクトリーを続けることに。ライブの前座で新曲を披露し、ライブは大成功に終わる。
杏珠回という感じでしたね。重いシリアス来るか?と思いましたけど、意外にそうでもなかったです。
彼女にスポットを当てるための風味程度という印象でした。
そしてライブの新曲が「放光酸化」。
これめっちゃ良かったですねー。すごいボカロっぽい曲調だったので「DECO*27さんの曲みたいだなー」とか思いましたけど。というかこの曲を作曲歴三ヶ月程度の雪鷹が書いたの、驚きしかないんですが。雪鷹くん、ガチの天才では……?w
従姉にプロの作曲家がいるので雪鷹は作曲の才能はあるんでしょうけど、さすがに行き過ぎている気もします。まあエンタメとしては面白いのでいいですけども。
その後は合宿と花火大会。
月望の母は月望をピアノに集中させるため、バンドを辞めると一方的に宣言。月望本人は継続の意志を見せるも、コンクールと音楽祭の日付が被ってしまう。月望はどちらも出るといい、他のメンバーはそんな月望の意志を尊重するが……
月望回という感じでしたね。
コンテストでグランプリ取って、ライブも成功で美談という感じで終わってますけど、個人的にはちょっと月望のスタンスが気になりました。
彼女は自分のピアノのスキルアップのためにバンドをやっているということですが、まあそれはいいんですけど、にしても今回の一件はさすがにレモネードファクトリーのメンバーに迷惑かけすぎじゃないですかね?
間に合ったから良かったものの、間に合わなかったら音楽祭を盛り上げられずにレモネードファクトリーの人気が落ちて、全体の士気が下がっていてもおかしくなかったはず。
本人はその自覚があまりないようで、メンバーへのしっかりとしたアフターフォローもなく。
ここをちゃんとしてくれていたらまだ良かったんですけど、なんか月望一人だけスッキリしている感じで、私としては少しモヤモヤが残りました。
ライブの新曲「幻灯花火」は良かったです。なんだか懐かしい感じの曲調ですよね。本作発売の翌日に仕事で、ささくれ立っていた私の心を落ち着けてくれた良い曲ですw

その次は文化祭でライブをやろうとするも、人気すぎるからといって断られて仕方なく残暑カフェの運営に勤しむメンバーたち。
これはさすがに笑いましたね。けど部活紹介の一件で散々敵視してきた学生会長と先生に一矢報いた感じで、大変に気分が良かったです。
こういう読んでいて気持ち良くなれるシナリオが好きですね。さすがゆずソフトさん、やっぱわかってるなぁ……。

そんな感じで共通は終了です。
雪鷹の作曲スキルが異常に高い点と月望回の月望の言動が多少気になりましたが、それ以外は満足でした。
「シナリオのもっとも盛り上がる場面=ライブシーン」という構図がしっかりできていたので、読んでいて大変面白いシナリオでした。かなり完成度の高いシナリオだったと思います。
個別√の新曲が楽しみで仕方ないですね。EDもどういう風になっているのか気になるところ。
あとレモネードファクトリーがバンドとして大成するような、王道のサクセスストーリーを見れる√があると嬉しいかも。
『ララジャム』、今のところ最高に面白いです!
隠 杏珠√

なかなか前に進めない杏珠が路上ライブ、ネット配信、他のバンドとの掛け持ちなどの様々な活動を経験することで、積極的に行動を起こしていけるようになるお話。
率直に言ってめちゃめちゃ良かったです。
杏珠の様々な活動については最初こそ「迷走してる?」とは思ったものの、後半でそれら全てに意味があったと思える構成が巧みでしたね。これには唸らせられましたよ。
私が特に好きだったシーンは終盤の新曲披露のライブでした。
雪鷹が珍しくミスをしてベースの音が出なくなるトラブルに見舞われたところを、杏珠が颯爽とギタースラップを奏でて間をもたせる。
超格好良かったですよ! 私はこういうの大好きなので、もう全身が熱くなりましたね。

しかもこれただ杏珠がフォローに入ったというだけの描写ではなく、杏珠がミスして雪鷹がフォローに入った共通ルートのシーンと対比させているのがまたニクい。
共通の杏珠がミスしてピックを落としたことに対しての、「あえてピックを落とす」今回のこの流れ。
杏珠が精神的に成長していないと絶対にできない芸当です。
完全にわかっているシナリオでしたね。
まーじでこのシーン好きすぎてヤバイです。このシーンだけで杏珠√の評価が爆上がりしたといっても過言ではない。
あと、雪鷹と杏珠の恋愛描写もレベルが高かったです。
何気なく言われた「好き」という言葉に意識してしまうところから始まり、図書館の帰りの電車で雪鷹は杏珠にドキドキして、杏珠は美玖との路上ライブをきっかけに雪鷹への恋心を自覚する。
二人の内面がしっかり描かれていたからこそ、この後の告白シーンの受け答えが自然に映りました。
その告白シーンに関しても泣き出した杏珠は一度逃げてしまいますが、そこで舞い戻ってくるのが彼女らしい振る舞いで面白くもあり、杏珠√の今までの自分を変えたいと願う「前に進む行動」となっていて、この点も唸らせられました。

総じてかなりレベルの高いシナリオだったと思います。
読んでいて違和感らしい違和感がほとんどなく、むしろしっかり面白くてライブシーンも最高の盛り上がりを見せました。個人的には完璧といえるデキでしたね。
室井さんのプロデュースするバンドがどう成長していくのかの描写がなく、そこを見たい気持ちは少しありましたが、なくても杏珠√はしっかり成立していたので、さほど問題はないかと。
目立った気になる点もなく、大満足の内容でした。
あとアフターのエッチは面白すぎました。完全にギャグだったw
二見原 莉々子√

莉々子の雪鷹への隠された想いが明らかになり、誰よりも雪鷹のファンである莉々子がgorとのツーマンライブを全力で楽しむお話。
気になる点はそれなりにあったものの、ライブとEDがすごく良かったので、満足度は高いですね。
前半~付き合ってエッチするまでは、雪鷹と莉々子の関係性の変化をメインに描いていました。
莉々子が雪鷹を好きだったことや、自分がギターを辞めてしまったから、雪鷹に退屈そうな顔をさせてしまったんじゃないかと気に病んでいたこと。
普段は明るくて調子の良い莉々子の内面、過去に抱いた雪鷹への淡い想いが描かれていて良かったですね。ブランコのCGはなかなか良い雰囲気を出していたと思います。

中盤以降は雪鷹が作曲のスランプに陥ってしまい、それを莉々子が支えてライブを成功に導くといった感じの流れでした。
この一連の流れはやりたいことは理解できるものの、気になる部分が二つありました。
一つめは「莉々子が都合のいい女と化している」ところですね。
これは本編でも言及されていましたし、頻繫にお金を渡そうとする発言などもあって、莉々子が「ダメ男製造機」であるかのような描かれ方をしていました。
私は正直、莉々子のこの姿には違和感を覚えましたね。
片付けの苦手な莉々子が部屋を片付けたことから雪鷹への本気度は窺えましたし、本当に好きなんだなーというのは伝わってきたんですが、だからといって「アタシが支える!」みたいなところまでいくのは極端すぎるんじゃないかなと。
まあ莉々子の成長を描きたかったのかもしれませんが、さすがに短期間で変わりすぎですし、成長する方向も斜め上というか、ちょっとズレているような気もします。
幼馴染が恋仲になるということで、関係性の変化を強調する狙いもあったのかなーと推測しますが、それを狙いすぎるがあまり、莉々子の人物像がやや歪んでしまったように思いました。

二つめは「雪鷹の作曲スランプを、那優花が解決してしまったこと」ですね。
プロの作曲家である那優花の助言で立ち直るというのは、もっともらしい解決法で説得力があるように見えますが、これは正直安易な方向に走ったなと私は思いました。
雪鷹はレモネードファクトリーの作曲に関して悩んでいたわけなので、それを打開するきっかけを与えるのは、レモネードファクトリーのメンバーである方が好ましいのではないでしょうか。
雪鷹が抱いていた悩みをメンバーに相談したら、メンバーはきっと真剣に考えてくれるはず。そうしたら那優花の言った、「バンドって一人じゃない」という結論には多分到達できたと思うんですよね。
衛哉あたりが言ってくれそうじゃないですか。「雪鷹さ……なに一人で抱え込んでんの?」みたいな感じで。
もちろん那優花が外部の人間だからこそ意見が刺さったというのもあるかもしれませんが、ここはそういったもっともらしい「大人の理屈」よりも、レモネードファクトリーのメンバーが解決してくれるという、「仲間の友情」を取ってほしかったです。

そして満を持してのgorとのツーマンライブ。
ここまで色々言ってきましたが、このシーンで全て吹き飛びましたね。
いやだってさ——

莉々子の笑顔があまりにも最高なんだもん!
めっちゃいい笑顔じゃないですか本当に。これは雪鷹のファンだよなーと納得させられる最高の笑顔。
クライマックスでこんな良いものを見せられると、細かい不満などほとんど気にならなくなるというものですよ。
あとEDの「おんなじ気持ち」もめちゃくちゃ良かったんですよね。曲がかなり好みだったので浸って聴いてしまいました。なんならライブの「最終快速」よりもEDの方が好きまであるw
まあそんな感じで、莉々子√は途中が色々気になったものの、最後のクライマックスが最高だったので結果的に良し!という感じでした。
あとアフターのフェラエロすぎ問題。これは我慢できませんでした!(
礫川 美玖√

怪我をした雪鷹の代わりに美玖がサポートでレモネードファクトリーのベースを務め、gorがインディーズレーベルに所属することになって、レモネードファクトリーとgorがガチ対バンライブを行うお話。
まあ可もなく不可もなくという内容だったかなと。
細かい部分をツッコミだしたら色々あるんですけど、サブなのであまり気にしないことにします。
サブヒロイン√に関してはシナリオの内容云々よりも、攻略できること自体に価値がありますからね。

それにしてもしっかり挿入歌が用意されていたのには驚きましたけど。サブ√でも手を抜かない、ゆずソフトさんの妥協しない作品作りの姿勢が私は大好きです。
美玖√の内容に話を戻すと、とにかく美玖がめちゃくちゃ可愛かったですね。
特にアフターのエッチシーンは最高でした。
季節を夏にして、ツインテで子供っぽくて可愛らしい装いの美玖とのエッチを見せてくれたの、ありがたすぎました。
69からの半裸騎乗位とか、完全に俺得じゃないですか!
トップスとブラをはだけさせて跨ってくる美玖の姿、えちえちすぎていけませんよ!
しかもこの子のボイスは私の敬愛するくすはらゆいさんというね。
ゆずソフトさん、俺を殺す気か???(本当にありがとうございます)
このシーンに関してはもう2万文字ぐらい語りたいぐらいです。性癖にガン刺さりで本当にヤバかった……。
シナリオはともかく、エッチシーンに関しては大満足の√でしたね。
茶園 那優花√

那優花の悩みを聞いた雪鷹は演者としてライブを行うことを提案し、雪鷹、那優花、大夢の三人の音楽の原点となった「SHAM NEKO」の一夜限りのライブを行うお話。
こちらも美玖√と同じく、可もなく不可もなくという感じの内容でした。
ライブで披露された「迷い猫のフュージョン」は雰囲気が異なる感じの曲で面白かったですね。
どことなくジャズ味を感じるというか、音が少ない分、各パートをしっかり聞き取れて、こういうのも良いなと。
サブ√で披露する曲としてハマっていて、メインとは異なる趣を感じられましたね。

「SHAM NEKO」に関しては意外にあっさりしていたというか、深く描こうとはしていないような感じがしました。
空白のボーカルにはもう一人メンバーの女性がいたらしいですが、そこに触れられることはなかったですね。
共通√ですでに明かされていましたが、その女性は恵凪にギターを譲った人らしいなので、恵凪√で深掘りされるのでしょう。
肝心の恋愛描写も結構淡白な感じで、正直あまり印象に残らなかったかも……。まあ個人的にはそこまで問題ではないと思っていますけども。
アフターのエッチシーンは相変わらずエロかったです。にしても夏和小さん、喘ぎ声がエロすぎますって……w
嶌越 月望√

雪鷹の作曲の悩みに寄りそった月望が、楽団の招待状を受けてウィーンに1年留学することになり、
レモネードファクトリーの活動と両立して、世界的に有名なピアニストになるお話。
月望√のシナリオはシンプルに完成度が低く、作りが甘いと思いました。
まず月望√の内容の質以前の問題として、共通√との齟齬や矛盾があまりにも多いです。
- スタジオ内は飲食禁止であるにも関わらず、飲食する描写がある
- 月望の常にお菓子を所持している設定が完全に消えている
- ピンクマテリアル、変な口癖の音楽プロ、流行する風邪など、突然出てきた要素が目立つ
- 別荘へ向かう際、共通では衛哉のドラムセットを運ぶために那優花に車を出してもらったはずだが、なぜか「電車とタクシー」だけで別荘に向かっている
- 杏珠がアレンジ曲の作曲担当になっているが、杏珠は作曲する人物ではなかったので違和感がある
上記のような感じで、違和感のオンパレードでした。
月望√だけで登場する要素が多い点に関しては、完全にシナリオの都合で出てきているだけなのがマイナスです。
特に酷かったのが「風邪」ですね。別荘で雪鷹と月望を二人だけにしたい、これは完全にそのためだけの要素と化しています(その後で一切出てこないので)。
別荘のイベントは雪鷹と月望の関係を進展させたいからねじ込んだようにしか見えず、「風邪」という物語上必然性のない要素を安易に利用して他のメンバーを蚊帳の外にしてしまうのは、見ていて面白いものではありませんでした。
月望が風邪を引かなかった理由についてはギャグのような描写で誤魔化していましたが、攻略中のヒロインをそういう風に扱うのはなんか違うと思いましたし。
ぶっちゃけこの「風邪~別荘へ行くくだり」に関しては完全に破綻していたと思います。
シナリオの都合でキャラの動きが制限され、ヒロインにまで不自然な挙動を行わせる点は、キャラクターを大事にしているゆずソフトさんの作風と、非常に大きな不和を発生させていました。
このような描き方は、個人的には全く好きではありませんでしたね。

まあそういう細かい点を一万歩譲って気にしなかったとしても、月望√はライブシーンが全く盛り上がらなかったのが致命的でした。
せっかくの新曲披露のシーンなのにCGがなかったですし、ライブ後のやり取りや打ち上げなどの描写もほとんどなく、「何をやっているんだ……」と大きく肩を落としてしまいました。
EDからエピローグにかけての、ウィーンでの路上ライブのCGはそれ自体は良かったものの、本作のシナリオはこういったラストシーンを印象的にする構成よりも、ライブシーンの盛り上がりが最高潮となる構成であるべきだと思っています。
「音楽」を前面に押し出した作風なのに、新曲披露のライブを盛り上げなくてどうするんですかと。
「クリスマスイヴのライブ」とかいうめちゃくちゃ美味しいイベントですよ?
ちょっとエロいサンタコスで、恥ずかしがりながらライブをこなすヒロインを見せないとダメでしょ!!!(鼻息荒く)
色々言いましたがまとめますと、
- 共通ルートとの齟齬や矛盾が多い
- 月望のキャラクター性が安定しない
- ライブが盛り上がらない
月望√は主にこの3点が問題だったと思います。
他にも細かなキャラの言動に違和感を覚えたり、月望のキャラデザや設定に関しても色々と疑問や腑に落ちない点はあるのですが、長いですし、批判的な内容なので以下に格納しておきます。見たい方だけどうぞ。
月望のキャラデザ・設定に関して(タップ・クリックで展開)
育ちの良いお嬢様なのに金髪が違和感
薄いブロンドヘアーとかならまだわかりますが、濃い目の金髪は日本人のお嬢様というキャラ設定と噛み合っていない気がしました。
黒髪か茶髪のロングヘアが丸いと思います。ただ、黒髪は隠杏珠がいるので無理で、白髪も礫川美玖がいるので厳しい。
金髪でも外国人であれば納得できましたが、金髪外国人ヒロインは不人気となった過去の例があるので、ゆずソフトさん的にはNGなのでしょう。
まあ金髪の塗りが濃いですね。前作の白雪乃愛みたいな、薄めの方がいいと思いました。それか茶髪がベター。
メインヒロインで一人浮いている
月望の作画担当はほかんさんですが、正直違和感がありましたね。
CGのクオリティも安定しておらず、非常に厳しい物言いにはなりますが、こぶいちさん、むりりんさんのイラストと比べると劣る部分があると思います。
ゆずソフトさん的には後進の方を前に出してあげたいという思いがあったのかもしれませんが、
もう少し違和感のないレベルにブラッシュアップしてから出していただきたいですね。
「そこまで言わなくてもいいだろ、偉そうに何様のつもりだ」と私に対して思う方もいるかもしれませんが、
私はお金を出して本作をプレイしているので、嘘偽りのない正直な意見を書きますよ。
ゆずソフトさんの今後のより良い作品制作のためにも、本音で語らせていただきます。
雪鷹との繋がりが薄い
恵凪は音楽に触れたきっかけ、杏珠はバイト仲間、莉々子は幼馴染。
他のヒロインは雪鷹との繋がりが何かしらあるのですが、月望だけ何もないので、シンプルにヒロインとして弱くなっていました。
恵凪と幼馴染であることが彼女の強みでそこはまあ良いのですが、やはり雪鷹との接点も何かしらはあってほしかったですし、あるべきだと思いました。
それがあれば、レモネードファクトリーに加入する流れをもう少し自然にできると思いますし、個別√においても、その繋がりを活かしたエピソードを展開して恋愛関係へ発展させることができるわけですからね。
ベタではありますが、「幼い頃にピアノのコンクール会場で印象的な出会いをしていた」とかでいいんじゃないでしょうか。
二人の間には仲を深める取っ掛かりとなる出来事や象徴的なイベントがないので、恋人関係になるための自然な導線が用意されていない状態。
これはつまり、「雪鷹が月望に対して強い想いを抱く理由に乏しい」ということなので、恋愛ADVとして大いに問題ありです。
運命的な出会いを果たした恵凪ではなく、バイト先で頻繁に会う杏珠でもなく、幼馴染で気心の知れた莉々子でもなく……なぜ嶌越月望を好きになるのか。
ここを納得できるような恋愛の過程が欲しかったわけですが、残念ながら月望√ではそれを感じることができなかったですね(そう考えると、月望はシナリオを書く上ではなかなか難易度の高いヒロインだったのかもしれません)。
まあなんにせよ、この辺りの詰めが甘かったと言わざるを得ないですね。
総じて、嶌越月望というヒロインは全体的にキャラデザが洗練されておらず、本作の中ではどこか不自然さの目立つキャラクターだったなと。個人的にはそういう風に捉えています。
散々不満を漏らしたので良い点を述べておくと、例の別荘のシーンですが、CGは良かったと思います。

このCGの月望が個人的には一番可愛く、魅力的に見えましたね。
最後に、月望√で一番良かったところ。

この礫川美玖さんがあまりにも可愛すぎた(もっとアップで見たい)。
陽見 恵凪√

恵凪がレモネードファクトリーのワンマンライブで母へ歌を届けて、親子のわだかまりを解消するお話。
全体的にかなり良かったと思います。
雪鷹と恵凪の仲が進展していく様子をとても上手に描いていたように思いましたし、恵凪の母親との関係の修復も行われ、レモネードファクトリーもワンマンライブを開催できると、なかなか盛り上がる内容でしたね。
個人的にもっとも良かったのが、ED前のシーンです。
恵凪が泣き出してしまうのを必死にこらえているのに涙がこぼれてくるあの場面。涙の理由に関しては、恵凪は母親と再会したときに、もう母親が長くないことを悟ってしまったからなんでしょう。
恵凪はみっともなく泣き喚いてしまいたかった。けど、それでは母の思い出を更新することができない。八つ当たりした入院中の情けない自分ではなく、今の生活を楽しんで青春を謳歌する笑顔の自分の姿を覚えていてほしい。
そんな恵凪の願いが如実に伝わってくる、すごく良いシーンだったと思います。
恵凪の声が震えていて、涙を零す前にそれを察することができるのも粋です。私は画面を見つめながら「恵凪、頑張れ……!」と心の中で応援していました。
恵凪の頑張りと声優さんの名演が光る、本当に素晴らしいシーンでしたよ。

恵凪√はライブシーンもすごく良かったです。
「Happy Birthday to You」を歌うのはさすがに予想がつきましたが、それでも序盤で一番最初に歌ったこの曲を終盤でもう一度持ってくるのは、シンプルにエモい。
新曲「陽だまりのように」の歌詞も恵凪の心情が綴られていて、優しく染み入ってくるような柔らかい曲調が素敵でした。
あと、ヒロインの恵凪自身の描き方もすごく良かったんですよね。
人柄、性格、口癖などのディテールがすごくよく伝わってくる書き方で、「ああ、恵凪ってこういう子なんだ」とひとつひとつの要素が腑に落ちていった感じでした。
恵凪の可愛さも萌え萌えした記号的なものではなくて、こう、ジワーっと「ああ、可愛いなぁ……」って思えるような、「地に足のついた可愛さ」なのが良かったです。
恵凪は人見知りで自信なさげで見るからに自己肯定感低そうな女の子なんですけど、いざという時には驚くほどの行動力を発揮する、好きな人に対しては積極的に想いをぶつけてくる「熱さ」を内に秘めた子でもあり。
告白シーンなんて雪鷹のネクタイ引っ張って自分からキスしてきますからね。女の子に使う言葉として間違っていることは承知で言いますが、「いや、男らし!」って思いましたもんw

あとエッチシーンもえちえちでめっちゃ良かったです。
恵凪はエロに関してもめちゃくちゃ積極的で、雪鷹を気持ち良くしてあげたい一心で尽くしてくれるのが最高でしたね。
フェラ大好きマンの私からすれば、フェラシーンが2回あった時点でもう神ヒロイン確定でした。
特に1回目のフェラで口内射精した後の、苦しそうな表情を浮かべつつも絶対に口を離さずに飲み込むところが本当に好き。
ペロペロ舐めたりジュポジュポ咥えたりしてるところも良いんですけど、最近はこの「射精~飲み込むまでのヒロインの必死な表情」を眺めるのが至福の時間ですね。

正直めっちゃキモいことを言っている自覚はありますが、私は14年選手のエロゲーマーなので、己の性癖についてどんどん晒していく所存ですし、その覚悟も完了しているのだ。
というか、私がこんなことを書いてしまうのは魅力的なヒロインを生み出しているゆずソフトさんの責任ですよ!
そうっ、だから責任! 責任取って下さい!!
……まあそんな感じで、恵凪√はすごく良かったと思います。
気になった点は正直ほとんどないのですが、あえていうなら「立ち絵のないキャラが多い」とは思いました。
三坂妃洋に関しては立ち絵ありでやってほしかったなと思います。学生会長とか先生の立ち絵を追加するよりも、まずはこっちをお願いしますという感じでしたね。
演出強化パッチで追加されるのかもしれないですが、まあv1.11時点での評価ということで。
総じて、恵凪を深く掘り下げたシナリオで満足度は高かったので、シナリオ評価はSとしています。
卒業
レモネードファクトリーが卒業ライブを行うお話。
この卒業ライブのシーンについてどのように解釈するかですが、個人的には「レモネードファクトリーが学園に正式に認められたこと」と、「雪鷹が求めていたものの正体と、その達成」について描きたかったのではないかと思いました。
神仙学園では軽音楽部に対して良い印象がなく、「音楽をやる連中なんて……」みたいな感じで悪いイメージを持たれていましたが、レモネードファクトリーが学園に認められることで、そういったイメージを払拭する狙いがあったのではないかと思います。
これは二つ目の「雪鷹が求めていたものの正体と、それの達成」にも繋がります。
これについては作中で明示されていましたね。

人との関わりを持ち、その人の人生という大切な物語の中に登場するような存在になること
卒業ライブを行うことで、神仙学園の卒業式が思い出として心に残ることになる。
紛れもなく、「その人の人生という大切な物語の中に登場するような存在になること」の達成であり、雪鷹の追い求めたキラメキがどういったものであるかがここで示されていました。
これについてはまあ最後の答え合わせのようなもので、レモネードファクトリーの活動を通じて、雪鷹はそれをとっくに実感していたのだと思いますけどね。
いやーにしてもいいですねこれ。私も、その人の人生という大切な物語の中に登場するような存在になれるのかな。
何かしらの活動をしている方へのエールといえる内容で、ちょっと心に響くものがありました。
私は表舞台に立てるような華々しい活躍をできる人間ではないと思いますが、ノベルゲームの発信活動に関しては、これからも頑張っていこうと思います。
みんなで、人生をより良いものにしていきたいですね。
主人公“沖浪雪鷹”の感想

レモネードファクトリーのベース兼作曲担当。レモネードファクトリーの実質的なリーダーであり、みんなを引っ張っていく存在でした。
ベースの技術に関しては幼い頃から弾いていたので納得感はあったものの、作曲の面においては正直無理やり感が強かったですね。
作曲歴数ヶ月しかない人が「明け星・放光酸化・幻灯花火」などの曲を作曲することは可能なんでしょうか?w
音楽経験者とはいえ、ここまでできるのはぶっちゃけガチの天才だと思うんですけど。さすがに違和感がありましたね。
まあシナリオの都合上、主人公に作曲担当させる必要があったと思うので、これは仕方ない点として制作サイドも割り切ったのかもしれませんけども。
普段の振る舞いにおいてはデリカシーに欠ける発言をすることがあり、幼馴染の莉々子からは頻繁にノンデリと言われてしまいます。作中で何回ノンデリって言われたのかわからないですねw
総評
『ライムライト・レモネードジャム』は、レモネードファクトリーの活躍とメンバーたちの成長を描いたお話でした。
『ララジャム』、ゆずソフト最高傑作だと思います。私は『サノバウィッチ』をゆずソフト最高傑作としていましたが、これは本作が上回ったと言っていいでしょうね。
ファンタジーという絡め手を用いず、とにかくまっすぐに日常のバンドモノとして勝負していて、それでしっかり面白かったので、もう言うことはないレベルです。
ほぼ全ての√で「シナリオの盛り上がるシーン=ライブ」の構成となっていて、披露される曲にシナリオの内容が反映されていましたが、シナリオライターとコンポーザーの連携が密に取れていないと、このクオリティには到達できないと思います。非常にレベルの高い仕事をされていると感じました。
魅力的なヒロインたちの√で披露される新曲は毎回楽しみで、「次はどんな曲が聴けるんだろう」というワクワクを常に抱かせてくれました。毎回挿入歌を用意しているのに、EDを汎用で妥協しなかったのもさすがの一言。いや、本当にすさまじい作り込み……w
個人的には、共通の部活紹介の動画がバズってレモネードファクトリーの知名度が上がるというこの流れ、レモネードファクトリーの人気を支える地盤になっていたわけですが、ここが本当によくできていたと思います。
部活紹介のライブで野次を歓声に変えたあの瞬間は確かに「面白かった」し、最後の「ふぁっきゅー」も愛嬌があって、雪鷹たちを応援したくなる魅力に満ちたシーンとして完成されていました。
ネットでバズるところまで含めた「令和の盛り上がり方」を研究して作り上げられていたような印象で、素晴らしいデキだったと思いますね。
ヒロインも相変わらず魅力的でしっかり可愛い。服装と髪型が季節によって変わるのすごく良かったです。様々なヒロインの姿を堪能できて幸せでした。
全体的にヒロインの可愛さを損なうことなく、シナリオと音楽にいつも以上に力を入れており、その上での完成されたシステム、タイトル画面の変更演出、お気に入りボイス、立ち絵鑑賞、豊富なアイキャッチ差分、動くSDイラストなどなど……。
どれだけクオリティを上げれば気が済むんですか?(本当にありがとうございます)。
本作も心の底から楽しませていただき、大満足でした。最後の恵凪√を進めていたとき、クリックする手が止まってしまったほど、終わるのを惜しく感じる自分がいました……。
『ライムライト・レモネードジャム』はゆずソフトさんの作品制作に懸ける熱い想い、良いものを届けたいという作り手の魂を感じられる素晴らしい作品だったと思います。
本当にありがとう! 最高でした!!
レモネードファクトリー!

点数
| ライムライト・レモネードジャム | |
|---|---|
| シナリオ | 19 |
| キャラ | 19 |
| 音楽 | 20 |
| システム・演出 | 20 |
| 全体の完成度 | 19 |
| 合計 97点 (各項目は20点満点) | |

おまけ
マスターアップイラスト

√ごとのシナリオライター
個人的推測ですが、ほぼ間違いなく合っていると思います。
追記:月望√はさかき傘氏で確定のようです(参考リンク)
√ごとのシナリオライター(タップ・クリックで展開)
※敬称略
共通:天宮りつ
陽見恵凪:天宮りつ
二見原莉々子:天宮りつ
茶園那優花:天宮りつ
隠杏珠:かずきふみ
嶌越月望:さかき傘
礫川美玖:瀬尾順
商品リンク

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コメント
コメント一覧 (2件)
Cyberさん、いつも大変お世話になっております。えりんぎですヾ(*´∀`*)ノ
まずは、『ライムライト・レモネードジャム』のクリアおめでとうございます!正直、お待ちしておりました(笑)Cyberさんとはこの作品について語りたい!そう思って、楽しみにしておりました。私は作品を咀嚼した後の、他の方々とのコミュニケーションやブログ記事執筆まで含めて作品であると考えているので、Cyberさんの記事は貴重でした。早速、コメントさせていただきます。
結論から申し上げると、私は本作を最低限楽しめましたが、Cyberさんほど楽しめてはいなかったのかな、と感じました。ただ、ブログ記事の文字数も恐らく同じくらいです。作品に対する情熱は、お互いに凄まじいものだったと思います。そうでないと13,000文字を超える量を執筆することは難しいですからね。
『「令和の盛り上がり方」を研究して作り上げられていたような印象』とCyberさんは仰いましたね。私の思考を見事に分析して下さり、「これだ!」と思いました。本作は貴記事でも触れられているように、いかに令和のお若い層を取り込むかをよく分析した作品であると思います。特にサウンド面はボーカル曲の数からゆずソフトさんの本気が垣間見えました。私はブログでも申し上げましたが、サウンドって評価不可能だと思うのですよね。シナリオと異なり、個人によって、感じ方の言語化が難しいからです。しかし、サウンド面で唯一評価可能なのは「曲数」だと思います。その点、『ライムライト・レモネードジャム』は見事でした。数が文字通り違いますからね(無論、今まで過去作でリリースされていたキャラクターソング数を踏まえても比較して、凄まじさが分かります)。
反面、シナリオに関しては私としては完全に期待とは逸れる形ではありました(汗)私は青春とは、人生とは、困難の連続で、物語とはその困難にどれだけ立ち向かうか、という点につきると思います。その点、『ライムライト・レモネードジャム』はノンストレスを意識するあまり、かなりトントン拍子でシナリオが展開されていったようにお見受けしました。これは私が最も苦手とする手法でして、「こんなに上手くいくわけないだろ」と歪んだ視点で見てしまうのですね(笑)我ながら捻くれているとは思います。ただ、私としては過去作の方が、登場人物の「生々しさ」を感じたので、最終評価は「ゆずソフトさんの中では中の上」程度の評価にとどめています。
もっとも、面白くなかったわけでは断じてありません。特にR18シーンに関しては完成度が高かったな、と素直に思います。個人的には(自分のブログにも書きましたが)恵凪のだいしゅきホールドが本気で好きです。勿論、全体的なR18シーンのクオリティも高く、圧巻でした。
他、貴記事から抜粋させていただきます。
>>>30代のおじさんの私には眩しすぎた感じもありましたが、これぞまさに青春!若気の至りが爆発していて、見ていてめっちゃ面白かったです。
仰る通りですね。ライブシーンや恵凪をはじめとした登場キャラクターの実力向上が分かりやすく描かれており、青春劇が好きな方には満足いくシナリオだったのではないかなと思います。私達はアラサーですから、若干眩し過ぎるようには感じましたが(笑)ただ、青春って人によって、あるいはプレイ時期によって理想的描き方が全く変わるので、『ライムライト・レモネードジャム』はこれで良かったのだろうな、と感じました。
>>>雪鷹と杏珠の恋愛描写もレベルが高かった
>>>莉々子の笑顔があまりにも最高なんだもん!
>>>恵凪自身の描き方もすごく良かった
個人的には一番面白かったのは月望シナリオでしたし、世間的な評価も月望シナリオは高いようです。これはさかき傘先生(ブログ情報から確定しています)の実力であるように感じます。ただ、個人的には(私のブログでは色々粗を書いてしまいましたが)本作ってサブキャラクター含めレベルが滅茶苦茶高いと思うのですよね。個人的には、最初から最後まで恵凪が好きなのですが、他キャラクターも十分に魅力的だったと思います。
本当は他にもお伝えしたいことが沢山ありますが、お話する機会も今後あるでしょうし、これくらいにしておきます(笑)今回の記事で分かったのですが、Cyberさんの記事を通じて、作品の評価が良い意味で上がっているように感じます。Cyberさんの手腕で画像も絡めて、作品を復習し、「ああ、良かったな」と感極まりました。少なくとも、長年、Cyberさんのブログを閲覧している私からすると、Cyberさんの記事で魅力を再確認できることが貴重な機会です。ブログって、趣味って、仲間って本当に素敵ですよね。
それでは、今回はこのあたりで失礼します。Cyberさんが楽しそうに作品をプレイしている姿を見ると、知人、仲間であり、誤解を恐れずに言えば友人でもある私もとても嬉しいです。今後も、お互いにビジュアルノベルを楽しみましょう\(*´∇`*)/長文失礼しました。
えりんぎさん、いつもお世話になっております。
Cyberです(*^_^*)
『ララジャム』もコメントいただきありがとうございます。
えりんぎさんも本作のプレイお疲れ様でした!
お互いに13,000文字程度の感想を執筆してしまったようで、なかなか面白い偶然だと思いました笑
事前に共同配信してしまうほど、『ララジャム』への熱量は高かったですからね。
私の『ララジャム』へ懸けていた想いはえりんぎさんと肩を並べるほどであったという、その結果が現れたようで誇らしく思います。
以下、抜粋して返信させていただきます。
>>>いかに令和のお若い層を取り込むかをよく分析した作品であると思います。特にサウンド面はボーカル曲の数からゆずソフトさんの本気が垣間見えました。
『ララジャム』は青春バンドモノでSNSを担当するヒロインが存在するなど、令和の若い層をターゲットにした作品であることは間違いないでしょうね。
本文でも述べましたが、部活紹介のライブシーンはかなり研究したんだろうなとプレイしていて強く思いました。
サウンドも本当に素晴らしいの一言です。各√で毎回新曲が披露される豪華な作りから、本作のサウンドへの本気度が窺えました。
それでもってED曲もしっかり別で用意されているという。これには脱帽しましたね。
サウンドの評価に関しては私も音楽知識のない素人ですので、単純に曲調や歌詞が好みであったか、気に入ったかそうでないか程度の物差しで良いんじゃないかと思っていますよ。
ノベルゲームをプレイする方の大半は一般ユーザーで音楽知識は持っていないと思うので、もっと感覚的に評価していいのではないかと個人的にはそう考えています。
>>>私は青春とは、人生とは、困難の連続で、物語とはその困難にどれだけ立ち向かうか、という点につきると思います。その点、『ライムライト・レモネードジャム』はノンストレスを意識するあまり、かなりトントン拍子でシナリオが展開されていったようにお見受けしました。これは私が最も苦手とする手法でして、「こんなに上手くいくわけないだろ」と歪んだ視点で見てしまうのですね(笑)
えりんぎさんのご意見は理解できますよ笑 いうなればご都合主義的というかね。
私もレモネードファクトリーの成長に関しては「すっげえ上手くいってるなぁ……w」と内心笑いながら見ていた気持ちもあったので、えりんぎさんのご意見はすごくよくわかります。
ただ『ララジャム』は丸い作りに定評のあるゆずソフトさんの作品でありますし、上述したような令和の若い層を狙っていることを踏まえると、えりんぎさんの仰るように気持ち良くストレスなく読み進められるような作りに意図的にしているのだと思います。
私はどういう描き方をされているにせよ、「最終的に面白ければそれでいい」と考えてしまうアバウトな人間なので、そういった意味では、私は本作についてはかなり楽しめたように思えます。
>>>個人的には一番面白かったのは月望シナリオでしたし、世間的な評価も月望シナリオは高いようです。
私も『ララジャム』のみなさんの感想は一通り拝見しましたが、正直この点には驚いています笑
もちろん感じ方は人それぞれなのでどうこう言うつもりはないですが、月望√の感想は「その方がノベルゲームのシナリオにおいて何を重視しているのか、どこに着目しているのかが」よくわかる内容に思えました。
そういう意味ではなかなか面白い√で、みなさんの感想を興味深く拝見させていただきましたね。
>>>今回の記事で分かったのですが、Cyberさんの記事を通じて、作品の評価が良い意味で上がっているように感じます。Cyberさんの手腕で画像も絡めて、作品を復習し、「ああ、良かったな」と感極まりました。少なくとも、長年、Cyberさんのブログを閲覧している私からすると、Cyberさんの記事で魅力を再確認できることが貴重な機会です。ブログって、趣味って、仲間って本当に素敵ですよね。
ありがとうございます。そう言っていただけると、ブロガー冥利に尽きるというものです。
プレイ直後の熱に浮かされて思いのまま書いているだけの感想ではありますが、えりんぎさんにとってなにか良い影響を与えることができているのであれば、とても嬉しく思います。
私もえりんぎさんの記事は毎回楽しく読ませていただいていますし、『ララジャム』の記事に関しても私にはなかった視点にいくつも気付かされました(雲の背景の変化など)。
『WHITE ALBUM2』の感想記事をえりんぎさんに見つけていただいてから、私たちの関係は始まっているように思えますが、
そこから数年単位で良い関係を築いていただいて、私も言葉では表せないほど感謝しています。いつも本当にありがとうございます。
こちらこそ、ありがとうございました。
例の配信の件についてはまた追って連絡させていただきますので、そちらもぜひよろしくお願いいたします。
長文失礼いたしました。