ゆずソフトさん作「RIDDLE JOKER」の感想になります。
「RIDDLE JOKER」は、ゆずソフトから2018年3月に発売されたエロゲです。
略称は「リドジョ」ですね。
主人公の“在原暁”は「情報局特別班」という組織に所属するエージェントであり、
橘花学院に転入した際、“三司あやせ”の『ある秘密』を知ってしまう……というあらすじとなっております。
なお修正パッチ「ver1.10」適用済みです。
※ネタバレ全開ですのでご注意ください。
「RIDDLE JOKER」のネタバレ無しレビューはこちらのサイトに掲載しております。
☆七海のASMRがゆずソフトからリリースされました。
七海ファン必聴の素晴らしい出来でしたので、ファンの方はぜひ!
シナリオの感想
共通パート
あやせの秘密がバレてしまい、暁はあやせを護衛しなければならなくなります。
あやせさん、この人最高に面白いですね。
性格に表裏ありすぎて、その切り替わり具合は思わず引くレベルw
にしても沢澤さんの演じ分けが素晴らしい。
低めの声で罵倒してくるのたまらないです・・・。いいぞ、もっと罵って下さい(
あやせ以外では七海ちゃんが普通に可愛かったり、茉優先輩のボイスに驚いたり(おそらくアグミオン?)、羽月の遥そらさんボイスにどこか安心したりといった具合で。
やはりヒロイン全員魅力的ですね。ここはさすがのゆずソフト。面目躍如といったところでしょうか。
シナリオ面ではアストラル能力とか特班とか色々と出てきますが、これらがどう各ヒロインルートに繋がっていくのか。
本筋はセンターであるあやせなのかな、と思いますが、他ヒロインはどんな感じに仕上がっているのでしょう。
七海の特技の形成過程や暁との思い出、茉優先輩と暁の過去の接点辺りが気になるところですね。
・・・羽月のルートはどんな風なのか、今のところちょっと読めないですw
主人公が橘花学院に転入するぐらいまではやや退屈でしたが、あやせの秘密バレ辺りからぐんと面白くなってきた感じがします!
お互いの裏の顔を知っているあやせと暁の絡みが楽しみですw もちろん他ヒロインたちとの絡みも目が離せないですけどね!
余談ですが、ここまでであっという間に4時間経ってしまいました。夢中でプレイしていると4時間とかほんと一瞬ですね。今のところ最高に面白いです!
そのあとはみんなで水着買いに行ったり、茉優先輩と暁の過去が明らかになったり、羽月と暁の意外な接点が露わになったりします。
いやーどれもこれも面白いですなあ。日常会話もほんと楽しいものばかり。
茉優先輩と暁の過去が早々に明らかになったのはちょっと予想外でした。
てっきり個別ルートで明かされるものだとばかり思っていたので。
抱きしめられるシーンはたまりませんでした・・・。主に豊満なおっぱいが
羽月と暁に接点があったのも意外でしたね。
暁が黒歴史だと思っている過去が、羽月にとっては忘れられない大切な過去になっていたりと、この辺りのすれ違いはみてて面白かったですねw
羽月が知ったときの反応が気になるところです。これはおそらく個別ルートなのかなと思いますけども。
あとは猫の動画でトリップするあやせを鑑賞したのち、羽月とアストラル能力の鍛錬に付き合ったところでチャプター2は終了です。
定番の水着イベントからの、各ヒロインたちとの交流及び掘り下げを描いてきた感じですね。
ここまでは特に何の問題もないですね。普通に面白いです。
取り立てて言えば、超ムッツリな羽月が思いのほか可愛かったですね。余計なこと喋って自爆して赤面する姿はかなりの破壊力ですw
遥そらさんの演技力も相変わらず素晴らしい・・・。これぞ一流の演技ですね。
演技力という点では沢澤さんも特筆に値しますね。
あやせの素が出てるときの演技はほんとにすごいですよね。
この自然な演技がほんと大好きなのでたまりません!
その後は「星幽発表祭」。いわゆる文化祭が始まります。
暁たちは模擬店を営みつつ、あやせに迫る影を打ち払うことに成功。これでようやく一区切りつくことに。
いやー良かったですね!
あやせを狙いに来る連中を撃退する場面はなかなか緊張しました。室長があと一歩遅ければ暁はやられていたことだろう・・・。
ファンを危険人物と誤認したりと、暁の観察力がやや頼りないことや、菅の認識阻害のアストラル能力を使う作戦が大した障害もなくトントン拍子に進みすぎていることとか、少々気になる点は見受けられます。
取り立てて文句をいうほどのことではないですが、その2点が少しだけモヤモヤしますね。
あと柿本先生はどう考えても怪しい・・・w この人が黒幕の可能性は大いにありそう。黒幕じゃなくても裏で糸を引いているのはほぼ間違いないんじゃないかなと。
どう見てもあやせを単独行動させるように仕向けているので。
あやせルートでもう一悶着ありそうですね。真相が気になるところです。
さてこれで共通ルートは終了ですね!
いやー今作もやはり面白い! さすがのゆずソフトといったところでしょうか。
アストラル能力に関しての設定は割と大雑把な感じはするものの、これぐらいの塩梅がちょうど良いような気もしますね。
ガチガチに凝った説明をされてもなんか違う気もしますしw
ゆずソフトの最大のウリはやはり「魅力的なヒロインたち」だと思っているので、
ヒロインたちの魅力が最大限に活かされるようなシナリオを期待したいところです。
さてそれでは個別ルート一人目、二条院羽月のルートに行きたいと思います!
二条院羽月√
羽月と暁は少しずつ親交を深めていきます。
そして色々あって羽月は暁に対する恋心を自覚し、暁がどんな人間なのかそれとなく聞き出す大作戦を決行することになる。
ここまでの流れはなかなか面白いです。
ウソを付いている暁とウソは良くないと考えている羽月。
暁のウソが明るみになった際、羽月はどういう反応をするのか。
自身の理想の人物が身分を偽り、真のアストラル能力を隠していることを知ったら。
ここが重要な場面になってくるかと予想します。
しかし白馬の将軍様の正体が明るみになるのはちょっと早いんじゃないかなーと思いました。
プールでキャッチのタイミングはなんというか、「この場面で言うのか」と。
もう少し引っ張ってから上手いタイミングでカミングアウトしてほしかったですね。
それはともかく羽月ちゃんめっちゃ可愛いです。
時代劇の一人芝居してるところとか可愛すぎて超ニヤついてしまいましたよ。あれは反則ですね。
好みが渋いというか、ちょっとズレてる部分もありますが、そこがまた良いんですよね。あとむっつりw
調査の末、暁が非の打ちどころのない人物だと評価した羽月は意を決して告白する。
暁は返事をすぐにせず一旦保留する。
あやせが間に立つことで二人の仲を取り持つことに成功。
暁の父親の後押しもあり、二人は無事恋仲となる。
いやーここは目が離せませんでした。
恋する乙女の心情が丁寧かつ繊細に描かれていたかと思います。
中でもあやせの前で泣き出してしまうシーンはもう・・・。私も目に涙が浮かんでしまいました。
羽月にとって「暁がどれほど重要な存在か」を身にしみて感じさせられる、素晴らしいシーンだったと思います。
反対に暁に関してはちょっと不満があります。
告白の返事を保留すること自体はまあいいんです。
ですが、いくらなんでも先延ばしにしすぎじゃないですかね?
暁が素性を打ち明けられない事情があるのはもちろんわかっています。
ですが、それは「逃げ」なんじゃないかとも思うんですよね。
本当に羽月のことが好きならば、なんとしてでも羽月と付き合う道を模索するのではないでしょうか?
特班の任務もこなしつつ羽月と付き合う「両立」の道を探したり、
羽月に秘密を明かせないなら秘密がなくなるように羽月を特班に引き入れたり、
いっそのこと「特班なんてやめてやる!俺は羽月と付き合いたいんだ!」と開き直ったり。
まあ後の二つは現実的に無理な可能性が高いかもですが、そういった「二人でいられる道」を探すのが普通だと思うわけですよ。
ですが、そういった自発的な行動を暁は何もしていません。これには心底がっかりしました。
「羽月の暁を想う気持ち」は痛いほど伝わってきたのに、「暁の羽月を想う気持ち」は全く伝わってこない。
親父に認められたから「じゃあ付き合うか」程度の感覚でしかないような気がします。
もう一度言わせてもらうと、本当に羽月が好きならば暁はなにかしらの行動を起こしていたはずです。
しかし暁は行動を起こさなかった。
これはつまり「特班にいる自分」と「羽月と共にいる自分」を天秤にかけたとき、前者を取ったということの証左というわけです。
結局のところ、暁が受動的すぎたのがいけないですね。
羽月を想うが故、羽月のために暁がどんな行動を起こすのか。
ここに期待していたのですが、それを見ることができなかったのは非常に残念でなりません。
・・・あとついでにもう一つ。告白の返事を待ってもらっているのに、その本人に向かって「待たせてごめんな」と謝る。
これは無神経にもほどがある行為だと思います。「謝るのならさっさと返事しろよ」と誰でも思うでしょう。この点もいただけなかったですね。
ここから先はアフター含めて一気に完走しました。
愉快犯の一件はえらくあっさりと終結してしまいましたね。
水で流してセックスして終わり!みたいなw ラストの描写はかなり雑だったように思います。
ただ、プールでの羽月登場シーンは面白かったですね。
正直「キミ時代劇の観すぎだろう」とは思いましたけど、
緊迫した場面でのあのセリフ回しは、羽月らしさがよく出ていて良かったです。
羽月と付き合うまでの暁の動きや、終盤の粗さが気になるところですが、
その部分に目を瞑ればなかなか良いデキだったのではないかと!
特にあやせの前で羽月が泣き出してしまうシーン。あの場面はかなり涙を誘われました。
羽月の魅力に関しては余すことなく描ききってくれたように感じます。
真面目で勤勉で健気で尽くす人にはとことん尽くす。むっつりすけべえ時代劇マニアの女の子。
いやーこう書き連ねてみるとかなり濃いキャラだなあ・・・w
照れたり恥ずかしがったりするところも本当可愛かったですね!
お肉たっぷりお弁当を作ってきちゃうところとか、外で恥ずかしげもなくワンワン言っちゃうところとか。
見てるだけで癒されました。さすがゆずソフトのヒロインですね。最高に可愛かったです!
・・・あと立ちバックめっちゃエロかったです(
壬生千咲√
痴〇撃退! セックス! 終わり!
3言で言えばこんな感じw
さすがにサブヒロインということで、シナリオは短めでしたね~。
シナリオに関しては特に書くほどのこともなく。無難な感じにまとまっていたんじゃないかなと。
あ、エッチシーンの構図はどれも性癖に刺さって最高でした!
・・・それにしても千咲ちゃんって、結構毒舌な気がします。
たまにズバっと斬りかかってくる感じといいますかw 可愛い後輩キャラと見せかけて、意外と油断ならない子でしたね。
式部茉優√
星幽発表祭のときに迫ってきたやつらは、研究棟のセキュリティ情報まで保有していた。
研究棟には何か隠されている可能性があると推測。それを突き止めるために暁たちは研究棟に潜入します。
導入はこんな感じ。
任務の内容がえらくふわっとしているのが気になります。まあ「何か」が何なのかわからない以上、仕方ありませんけども。
研究棟に潜入した暁と七海。偶然居合わせた茉優をやりすごしたのち、暁は独断で茉優の後を追いかけます。
あの生命維持装置?は「なかなか意外なものが出てきたな」という印象でした。
中にいる人物「琴里」と茉優の関係性が気になりますね。
おそらく茉優は、この子を助けるための研究をしているのでしょう。
「あの場所から移動できない琴里を救うため、茉優は留年を重ねている」と推測しますが、真相はいかに。
茉優と恋仲になるところまで進めました。
重要な情報がぽんぽん出てきて驚きました。
「琴里は理事長の娘であり、2年前の事故は琴里が発生させてしまったものだった」ことが明らかになります。
それにしても2年前の事故が伏線だったとは・・・。これは気付けませんでした。
橘花学院の謎が少しずつ明らかになっていくシナリオは良いですね。
しかしなんだろう、なんかスッキリしない心境になっている自分がいるのもまた事実であり。
茉優ルートはテキストの書き方が共通ルートや羽月ルートとは異なっているように感じるので、
おそらく別のライターさんなんじゃないかなと。
それでテキストの書き方なんですけど、ちょっとくどいというか、正直に言えば稚拙に感じます。
主人公である暁の性格、及び口調もかなり変わっているように見受けられますし。
キャラのやり取りもどこか違和感を覚えるセリフが多かったりします。
正直この辺りは好みの問題もあると思いますが、私は少し読みづらく感じてしまいました。
あとシナリオの展開においても、ところどころ「ん?」と違和感を覚える部分があるのも大きいかもしれません。
研究棟への潜入時、暁が独断で茉優を追いかけたりとか、
暁を研究助手にする件を、理事長があっさり承認するところとか。
重箱の隅をつつくような物言いかもしれませんけど、この辺りはやや疑問を覚えたシーンでした。
と、文句ばかり言ってきましたが、全体的には悪いわけではないと思います。
描き方に違和感があるだけで、描こうとしている内容は十分面白いものだと思います。
ここから先は一気に最後まで駆け抜けました。
暴走状態の琴里が現れる手前まではそこそこ読めたのですが・・・、いかんせんそこからが無理やりすぎましたね。
暴走状態の琴里を鎮めるアプローチが意味不明ですし、
そもそも「なぜ暴走状態の琴里がいきなり外に現れたのか」の説明が一切ありません。
また茉優の心の動きもかなり不可解であり、
琴里の暴走がトラウマになっている茉優は、その光景を目撃してしまったことによってショックを受け、精神的に不安定になって寝込んだりしてしまってもおかしくないはず。
なのにそんな素振りは全く見せずにケロっとしています。
あまつさえその後に暁とイチャイチャしだす始末。
「実は琴里のことそんなに引きずってないんじゃないのか?」と勘繰ってしまうぐらい、このシーンは不自然に思えました。
茉優の中での優先順位は物語が進むにつれて(具体的には恋仲になる前後でしょうか)、
「琴里>暁」が「暁>琴里」へと、
まるでスイッチを押すかのように変化してしまっているのも腑に落ちないですね。
そして暁の独断専行も相変わらずであり、
いくら茉優と琴里のためとはいえ、学院の理事長に向かって自らの素性を勝手に打ち明けるのは、はっきりいって論外。
これは特班という組織に対して、今まで親身に接してくれた隆之介に対しての裏切りといっても過言ではないでしょう。
相手がどう出てくるかもわからないのに、浅はかにも程があります。
良い方向に転んだから良かったものの、「勝手に組織の情報を漏らす人間」ということで始末されてもおかしくないレベルの愚行です。
琴里救出作戦に関しても、特にトラブルが起こることもなく成功するので、
「ようやく琴里を救うことができた・・・!」という、強い感動を得られることもなく。
「何かしらのトラブルが発生するも、そこを茉優と琴里の友情で乗り越える」みたいな、
ある種陳腐ではあるかもしれませんが、そういった展開が見たかったですね。
二人の強い絆が感じられるような描写を入れて欲しかったです。
とこんな感じで、終盤は悪い点ばかりが目立ってしまったように思えます。
茉優ルートのシナリオは、全体を通して「ただ筋書き通りに書いているだけ」という印象が強かったです。
私の感覚的にそう思っただけかもですが、なんかキャラの会話が薄っぺらいんですよね。
表層的な部分のみで終わってしまっているというか。
たとえばみんなの前で茉優と暁がイチャイチャする場面。
このシチュエーションは頻繁に発生しますが、ほとんど煙たがられることがなく、みんなやたらと寛容的に接してくれます。
これがかなり不自然です。いくら応援スタンスだとしても、目の前でイチャイチャされたり惚気られたりしたら普通にウザいです。
ウザく感じない人もいるかもしれません。ですがウザいと感じる人は絶対にいます(羽月ルートにおいては恭平は結構ウザがっていた)。
そこで多種多様な反応が生まれるのが普通なのに、みんな揃って温かく見守っています。これは明らかにおかしいです。
・・・別にウザがられたいわけではないんですよ? 私は色んな人の色んな反応を見て楽しみたいだけなんです!
結局二人の恋愛を応援しているスタンスを描くことに終始した結果、こんなことになっているんだと思います。
それが上述した会話の薄っぺらさに繋がるわけです。俯瞰して見てる側としてはとても面白くありません。
一つフォローしておくと、唯一七海だけは違う反応をしていましたね。
兄に対して少なからず特別な感情を抱いているからでしょうか。ここは良かったと思います。
なんか色々と文句を言ってきましたが、面白い部分ももちろんありました。
琴里初出のシーンはCGがとても良かったですね。カプセルに映る茉優の表情が絶妙で、この先の展開にかなり期待させられました。
エッチな会話で盛り上がる女子会のシーンも面白くて笑えました。
ギャグも基本的に笑えるものだったので、そこに関しては満足です。
ただ上で散々述べた通り、シナリオに関してはお世辞にも良い出来とはいえないので、コメントはどうしても辛口に。
もっと色々とブラッシュアップできたんじゃないかなと思える、非常に惜しいシナリオでした。
在原七海√
七海が愛の告白をして暁と付き合う場面まで。
七海が可愛いですね。ほんとに。
告白後の濃密なキスシーンはCGが主観なので、マジで七海ちゃんとディープキスしてるような錯覚を覚えました(
シナリオに関しては特に問題ない感じですね。普通に面白いです。
自らの気持ちに蓋をしていたのに、ふとしたきっかけで兄への想いを募らせていく。
暁が任務で死にかけたことを契機として、七海は自らの想いを告白します。
吊り橋効果ってやつでしょうか。窮地に陥ったおかげで二人の距離がぐっと縮まるこの感じ。
良いですね。とても良いです。
展開も無理がなくスムーズに読み進められたので、この先どうなるのか期待しております。
・・・というか茉優ルートと比べて、明らかにテキストのレベルが上がりましたね。
筆力が全然違います。確実にこちらのライターさんの方が技量は上だと思いますね。
その後はみんなで餃子食べてセックスしてアストラル能力者を拉致しに来た悪い奴らをぶちのめしてセックスして終わり!
超端折るとこんな感じですかねw
なかなか良かったんじゃないかなと!
特に目立った悪い点はなかったように思えます。
テキストも読みやすいですし、シリアスもイチャイチャを阻害しない程度のものなので、
七海を存分に愛でることができるシナリオだったように思えます。
兄妹恋愛は禁断の恋愛だけに重苦しいストーリーが展開されるものがありますが、本作は全くといっていいほど。
まあ七海が義妹であることと、ゆずソフトさんはそういう方向性のシナリオは描かない方針だと認識していたので、
この点は大方予想通りでした。
しかしいくら義理とはいえ一応兄妹ですから、反対する人物が全くいないのはやや不自然。
友人たちは揃いもそろって応援スタンス。羽月辺りは「容認できない!」と言い張ってもおかしくはなさそうなんですが。
これはおそらく、過度にギスギスした雰囲気を出さないように配慮しているのでしょうね。
ここでいう配慮はプレイヤーへの配慮ですね。
七海とのイチャイチャを最大限に楽しむことができるよう、こうなっているのかなと。
さて、七海ルートの所感はこんな感じで。
残るはいよいよセンターのあやせさんですね。
個人的大本命でもあります! 私は沢澤さんが大好きなのでね!!
それではラスト、三司あやせ√へ!
三司あやせ√
「告白、からのセックス!」・・・にはならないところまで。
「いきなりエッチしちゃうの!?」と思いましたが、あやせが日和ってしまったのでお流れに。
勢い勇んでみたは良いものの、暁のあそこを見て怖気づいちゃうあやせが最高に可愛いです。
あの「無理です」の言い方がすごく好き。沢澤さんのさすがの演技ですねw
あと二人でホラーゲームをプレイするくだり。
あそこも本当最高でしたね。
腕掴んじゃうあやせがもう可愛いのなんのって。
あとリアクションもいちいち可愛いんですよね。
「怖いけど見たい」っていう欲求に抗えずに見て、ささいなことで驚いちゃうあの感じ。
暁の声掛けにビクってするところもほんと可愛い。
・・・もうほんと、可愛いとしか言えなくなるぐらい語彙力がやられてしまいました。
それぐらいあやせの可愛さは本物ってことなんです。
・・・というか私も一緒にホラーゲームしてえ。びくびくしてるあやせにちょっかいかけたいです。
いきなり背中叩いたりして、「こんなときになんてことするの! やめてよもうっ!」って怒られてえ・・・。
あと上でも述べましたがCVが沢澤砂羽さんなんですよね。
私沢澤さんの演技が本当好きなんです。
あの素で喋ってる感じの演技といいますか。あれがたまらなく好きなんですよ。
私が一番好きな声優さんなので、このチョイスは非常に嬉しかったです。
あやせは裏表のある若干クセの強いキャラですが、沢澤さんの卓越した演技と非常にマッチしているように思えますね。
ゆずソフトさんグッジョブとしか言いようがないです。
さて、話を戻しまして。
それでは続きをやっていきます。
一気に最後まで駆け抜けました。
喋りたいことが多すぎるんですが、なんといってもやはり黒幕とのバトルが色々な意味で熱かった!!
「緊迫した戦い!」「やられそうになるあやせ!」「そこに颯爽と現れ、助ける主人公!」と、とにかく目が離せない!!
「ゆずソフトなのにバトルシーンが面白いだと・・・!」というかなり失礼な感情を抱いてしまいましたが、
この場面は本当に手に汗握るバトルでした。いやー面白かった!
あやせが隠していたことや恭平の素性など、この2つに関してはもうとにかく驚きでした。
特に「あやせがアストラル使いではない」というのは前提をひっくり返してきた感があって衝撃が凄かったです。
襲われたときに能力を使えなかったこと、「補充分」といった怪しげなものを理事長から受け取っていたこと、
公園でとっさに子供を助けられなかったこと、謎のタブレットを食べる描写が入っていたこと、など、
たくさん伏線はあったのに気付けなかったのは悔しいですね・・・。これはしてやられました。
あと恭平の素性。これも全くわかりませんでした。
「なんかやたらと質問してくるなあ」とふと思ったことはあったんですが、まさか暁と同じ特殊な立場の人間だとは思いもよらず・・・。
というかこれ伏線ありました・・・? 見落としてたのかもしれませんが、それらしい描写はなかったような・・・?
あ、黒幕に関しては予想がぴったり当たってて嬉しかったですね。
本性をさらけ出したときの表情がすごいですよね。あれはかなり怖かったですw
他に良かったところはそうですね、あやせの言葉が胸に突き刺さりました。
チャプター6-4でしょうか。
秘密を隠したままの暁に対して、無条件で信じてくれるその優しさが本当に・・・。
「暁が考えて出した答えなら、それが正しいって信じてる」
「もし何かあって、世界中から否定されるようなことがあっても私は認めてあげる。何があっても傍にいるから」
「一緒に怒られて、一緒に謝ってあげるわよ。それだけは、忘れないで」
この言葉を聞いたとき、涙が出そうになりました。
こうやって何も訊かずに肯定してくれることがどれだけありがたいことか。
どれだけ信用しててもなかなかこんなことは言えないと思います。
でも言えてしまう。それが三司あやせという女の子なんですよね。
元から好きでしたけど、この場面でさらに好きになりました。ほんと良い女すぎますよ! 結婚してほしいです(
ここからはシナリオで少しだけ気になった点を。
気になったとは言っても殊更文句を言うほどではないのですが、暁の動きが「ちょっと迂闊すぎないか?」と思いましたね。
一番は黒幕に薬を打たれる場面。生徒が授業を抜け出すのを許可する時点で、教師としておかしな動きをしているのは疑問に思うはず。
あと、「論文を読むのに夢中になって薬を打たれる」というのはいくらなんでも油断しすぎだろうと。
政府非公開組織に所属して訓練を積み、犯罪者を相手にしているような特殊な人間なのに、この体たらくですよ。
この場面はちょっと情けなく思えました。
まあ、あやせを危機から救い、決めるところをきっちり決めてきたのは格好良かったですけどね!
「まとめ」
散りばめられた伏線を見事に回収し、クライマックスをとことん盛り上げきったシナリオは本当に素晴らしい。
欠点らしい欠点はほとんど見当たらなかったように思いますね。
思わず「マジ!?」と言ってしまうほどの衝撃的なネタばらしもあって、最高のシナリオでした。
あやせの魅力もふんだんに描かれており、一緒にゲームをするシーンやピザを食べるシーンは特に可愛さに溢れていた場面かと思います!
猫被ってて八方美人ではありますが、他人に対する気遣いを忘れない。
特に気を許した相手には無条件で信頼してくれるなど、とても心優しい一面も見られます。
意地を張ることもあるけども、最終的には認めちゃうような可愛さももちろんあって。
CV沢澤さんで期待してたのはありますけど、ここまで好きになってしまうとは思いませんでした。
・・・とりあえず、キャラソンCD買ってくるか(
主人公“在原暁”の感想
政府非公開組織「情報局特別班」に所属するエージェント。
と、肩書きは立派なものの、肝心な場面でミスが多かったりして頼りなさが目立ってしまった印象。
羽月√においては愉快犯を追い詰めるもののプールまで逃げられ、
茉優√においてはもはや擁護不可能なレベルの失態を犯し、
あやせ√においても油断しすぎで黒幕に足元を掬われます。なかなか散々な感じですね。
あやせ√であやせを助けにくるのはめちゃくちゃ格好良かったですけど、
正直そこぐらいしか活躍した場面が思い浮かばない・・・w
もう少し頼りがいのあるかっこいい主人公にしてほしかったです。
これは余談ですが、そういえばタイトル回収がありませんでしたね。
それぞれ直訳するとRIDDLEはなぞなぞ、JOKERはおどけものですが、
これだと意味がわかりません。
なのでRIDDLEを謎、JOKERを切り札と解釈すると「謎の切り札」が開発陣の想定した意味なのかな・・・?
暁のアストラル能力がそういうことなんですかね。
茉優√においては琴里を救うキーになっていますし、
あやせ√においても黒幕に打たれた薬で暴走しかけるも、その能力で阻止して妨害に成功しますし。
橘花学院にて発生している問題解決の鍵。それが「RIDDLE JOKER」こと暁のアストラル能力なんでしょうか。
んーいまいち自分で納得しきれませんねw 私程度では頭が足りないか・・・。
これだ!って解釈をお持ちの方はぜひ私に教えてくださいませ(
追記:Twitterで納得できた解釈があったので、追記します。
OPにヒントが隠されていたようで。こちらの画像です。
ヒロイン四人の中で「joker」は誰ですか?ということですが、ここでのjokerの解釈は「偽物」ってことらしいです。
なので、「この四人の中で偽物のアストラル使いは誰か?」ってことですね。
そしてそのjokerの謎(RIDDLE)は何でしょうか?っていうのがタイトルの意味、みたいです。
キャッチフレーズの「全てを暴け——」はそういうことなんですね。パッドを暴けということではない。
いやーよく気付きましたよね。これは確かに納得の解釈です。めちゃくちゃしっくりきました。
総評
超常的な現象を引き起こせる「アストラル能力」が存在する世界にて、
橘花学院に潜入した主人公と、アストラル能力を持つヒロインたちとの交流が描かれる本作。
割と突飛なファンタジー設定でしたが、小難しい説明はほとんどないのでサクサクプレイすることができました。
肝心のシナリオに関しては、茉優√以外はなかなか良かったのではないかなと思います。
特にあやせ√ですね。あやせ√は本当に素晴らしかった。
正直に言うと、ゆずソフトさんの作風ゆえにシナリオに関してはあまり期待していなかったのですが、
あやせ√はクリックが止まらなくなるぐらいのめりこんでしまいました。
上でも述べましたが、黒幕が本性を現すあたりからかなり白熱します。
そこからラストまで綺麗に駆け抜けてくれたのも良かったです。
「ああ終わってしまったか・・・」と思うぐらいには、熱中して楽しめましたね。
キャラの可愛さに関してはさすがのゆずソフトといったところで、文句のつけどころがありませんね。
どのヒロインもあり得ないぐらい可愛いです。何度画面を見つめながらニヤニヤしてしまったことか。
特に沢澤さん演じるあやせはもう可愛いのなんのって。
あやせの可愛さと沢澤さんの演技どちらも最高すぎて、二重に幸せな気持ちになれました。
音楽も素晴らしいものが揃っていますね。
ゆずソフトさんの音楽は、サノバ辺りからぐっとクオリティがアップしたような気がします。
OPやあやせのテーマは思わず口ずさんでしまうぐらいのお気に入りです。
OPのアレンジはかなり多いので、そのおかげで耳に残りやすいのもあるかもしれませんけどもw
ほぼ全てにおいて高い水準で仕上がっている作品かと思います。
茉優√のお粗末さや羽月√やあやせ√における主人公の失態、タイトルの意味が最後まで不明な点など、
やや気になる部分はあるものの、とても高い完成度であることは間違いありません。
サノバ、千恋と良作が続き、本作「RIDDLE JOKER」も非常に楽しませていただきました。
早くも次の作品が楽しみで仕方ありません!
点数
シナリオ 16
(あやせ√が素晴らしい。羽月√と七海√もなかなか良い。茉優√のみ微妙な出来なのが残念)
キャラ 20
(文句無しの満点です。CV沢澤さんのあやせは本当に最高でした)
音楽 18
(OPの「astral ability」、あやせのテーマ「PERFECT GIRL」がお気に入り。他にも「Sympathy」「大和撫子は憧れ」なども良いですね)
システム及び演出 20
(システム面は完璧です。安定のゆずソフトシステム。安心してプレイすることができますね。
お気に入りボイスも相変わらずの神機能。あやせのボイスで埋め尽くされましたw)
全体の完成度 17
(完成度はとても高い。ですが、タイトル回収が無い点、茉優√の出来を考えこの点数に)
合計91点です(100点満点中。各項目は20点満点)
商品リンク
コメント