【エロゲ感想】キミの瞳にヒットミー(戯画)

戯画さん作「キミの瞳にヒットミー」の感想になります。

※ネタバレ全開ですのでご注意ください。

目次

シナリオの感想

共通パート

文芸部所属の主人公「文月章」が、廃部の危機にある文芸部をなんとかして立て直そうとするけどうんたらかんたらみたいな話。
掴みはなかなか良い感じですね、結構面白いです。瞳とつばさがお気に入り。
瞳のスベリギャグが良い味を出しています。なんかクセになる。
つばさの厨二病はもう見飽きた感がありますが、厨二は割と好きなのでまあいいかなと。

というか瞳のボイスは沢澤砂羽さんですよ。はい、私の大好きなあのお方です。
ぶっちゃけこの子目当てで始めたと言っても過言ではないです。
瞳はセンターヒロインなのでラストに回しますが、どんな√になっているのか期待ですね。

あと生徒会長さん可愛い、攻略したい。
え、攻略不可なんですか・・・? まじか・・・(膝から崩れ落ちる)

聞くところによると移植版では攻略ヒロインに昇格したそうで。
そちらをプレイしても良かったんですけど、そっちはそっちでHシーンがないじゃないですか。
Hシーンを取るか会長さんを取るかの二者択一ですが、私は前者を選びました。
・・・というかその情報を知ったときにもうPC版を既に買ってしまっていたんですよね(
会長さんのボイスがストライクゾーンに入る声質じゃなくて良かった。

そのあとはちょこちょこ選択肢を選びつつ(全部つばさです)、お笑いシェアリングしたり、
詩菜ちゃんの本当にやりたいことが明らかになったり、夜の学校に忍び込んだりします。
どれも面白かったですね。テキストもテンポが良くてサクサク進められました。
なんか無駄な掛け合いがないといいますか。必要な掛け合いのみで面白く描いている感じ。
個人的な考えですけど、退屈になるゲームって無駄なやり取りが多い気がするんですよね。
それがまたダラダラ長々続くものだから眠くなるっていう。テキストのテンポって非常に大事。

このゲームめちゃくちゃ面白いってわけじゃないんですけど、なんかずっとプレイしちゃいますね。
オーソドックスな学園ものエロゲーに安心を覚えるというか、どこかホッとしている自分がいます。
シェア部の圧倒的女子率とか、主人公がいるのにそれに気付かず着替え出しちゃうヒロインたちとか、
自分が女だということを意識せずに身体をくっつけてくるパイオツでかい子とか。
まさに「エロゲ」って感じですね。まるで故郷に帰ってきたかのような懐かしさを覚えますw

そのあとは合宿して文化祭で演劇やってシェア部存続決定おつかれさまーって感じでした。
概ね良かったんですけど、ちょっと駆け足気味だったかなと。
早く進みすぎといいますか、もう少しシェア部員たちの掛け合いがみたかったですねー。そこは惜しいところ。
あと新部長が詩菜なのは違和感が。「そこ瞳じゃないの・・・?」ってめっちゃ疑問に思いました。
センターだし、真面目で責任感が強いとか言われてたので「ああこれは瞳だろう」と納得してたところにあれですよ。
まあ新部長という立ち位置に特に深い意味はないのかもしれませんが、地味にモヤッとしたシーンでした。

あと全体的にCGが少ないような。
合宿は詩菜が胸揉まれる場面一枚のみで、文化祭に至っては0ですよ。
ちゃんと盛り上がる場面でCGを使ってほしい派の私としては物足りなかったです。
合宿最後の集合写真とかCG1枚あるだけで満足感全然違うと思うんです。
演劇もね、2枚ぐらい使ってほしい場面なのにまさかの0・・・。
ちょっと落胆しました。内容が良かっただけに余計にね。

これで共通は終わりですね。
合宿以降のデキがちょっと不満でしたけど、そこまではかなり面白かったのでトントンといったところでしょうか。
個別でどんな感じに話を膨らませていくのかが気になるところですね。
つばさでいえば魔王云々の勘違いの解消とか、
瞳でいえば大勢の観客の前で流暢に漫才をやるところとか。
個人的にはそういった展開を期待しておりますが、はてさてどんなデキになっているのか。
まずはつばさ√から行きたいと思います!

黒瀬つばさ√

完走いたしました。
屋上での告白シーンはすごく良かった。
お互いの想いをぶつけあうこの感じ。恥ずかしがって逃げる女の子を走って追いかけるとか・・・。
めっちゃ青春じゃん! 私もこんな青春を体験したかった! 羨ましいぜこんちくしょう。

そのあとはデートしてつばさの家訪問してまたみんなで合宿してって感じ。
黒瀬父がすごく面白い。良い大人なのに魔王云々とか言えちゃうお父さんすごいですね。
あと娘とその彼氏がセックスするのを全力で支援していくのはさすがにどうかと・・・w

あとはつばさの信念が揺らいで「魔王辞めちゃおっかなー」って言い出したところを、
主人公が「お前ふざけんな」って言って説得してセックスして終わり(要約雑すぎてごめんなさい)
「つばさは魔王のままでええんやでEND」は正直読めてたので、予定調和すぎて物足りなかった。

あとラストの演劇なんですけど、主人公一言も喋らないうちに終わってしまうの悲しすぎませんか。
あれ終幕まで通して、「観客拍手パチパチー壇上で二人抱きつく~(幸せそうなつばさの笑顔)→Fin.」で良かったと思うのは私だけ?
なんかものすごくブツ切りにされて終わった感があったので、これはちょっと残念でした。
それにあそこで話終わるのなら、あれだけ悩んでロミオとジュリエットに決めた意味とは一体・・・?
魔王と臣下アレンジVer.を描ける気がしない、もしくは最初から描く気がなくて逃げたんじゃないかと邪推してしまいます。

それと主人公がヘタレすぎる。
二人がエッチできる環境を作り上げた黒瀬父のバックアップと、エッチしたい気持ちを隠さずにまっすぐ打ち明けてきたつばさ。
これだけ状況が整ってるのに「俺帰るよ」とかね。これはさすがに白けましたね。「何言ってんだこいつ?」と。
つばさが積極的じゃなければ「結局エッチできずに解散→身体の距離は心の距離に繋がる→あえなく破局」っていう最悪の結末になっていたことでしょう。つばさが積極的で良かったね主人公。

あとはこんなのもありましたね。ヘタレとは関係ないですけど、
「みんなが使ってる部室でエッチなんてダメだ!」って常識人ブリつつも、
いざイチャイチャしだすと、

「つばさのえっちなおま○こから溢れた愛液が、大事な部室に残るんだ」
「もし他の部員が来ても気付かないかもしれない。でも気付いたら、床が濡れていると思ってティッシュとかで拭くかもしれない」
「それがつばさの愛液だって知らないままで、だ。・・・どう思う?」

とか言いだしちゃう。
いやあなためっちゃノリノリじゃないですかと。
ついさっきまで「部室エッチ否定派」に属していたものの言葉ですかとね。私はそう言いたい!

とまあ色々言いたいこと言ってきましたけど、つばさちゃんがかなり可愛かったのでそこのところは満足です。
「卯衣さんボイス×後輩ヒロイン」とか可愛くないわけがないんですよね。
「はーはっはっは」って叫ぶところとかめっちゃ好き。あとお部屋も見るからに魔王らしさに溢れててとても良かった。

キャラは最高、シナリオはギリギリ及第点って感じでしょうか。
なんだかんだ結構楽しめたところもあったので。つばさちゃん可愛いし、可愛いし。

・・・というか黒瀬母はつばさの魔王キャラをどう考えているんでしょうか。
これ地味に気になったんですけど、一切登場しないので謎のまま終わってしまいましたね。ちょっとモヤモヤします。
ファンタジー大好きなあの黒瀬父と結婚するぐらいだから理解はありそうな気はしますが、出てきてほしかったなー。

旗谷詩菜√

完走しました。
いやー薄いですね・・・w
なんかとにかくエッチしまくってた印象しかありません。
思い出の場所に関しても「結局本の中やったんかーい」と拍子抜けどころの騒ぎではない。
ラストも本のモデルになった場所に行く前に終わってしまう。
その場所に立ったときの感動をポエムにして締める流れじゃないんですかこれ。ラストでそれを見たかったんですよ。
なんかこの作品あれですね、一番最後の締め方が非常に残念な感じになってしまっていますね。

主人公と詩菜のくっつき方も雑ですよね。
お互いいつ好きになったのかがわからない。特に主人公。流されてるようにしか見えませんよこれ。
それで告白されてオッケーしてすぐ家連れ込むって・・・。身体目的の軽薄野郎としか思えないんですが。

まあ詩菜のために本読み耽ってた場面は良かったですけど。見せ場はそこだけでしたね。

詩菜が可愛かったところはとても良かった。
しかし、中の人の技量がちょっと足りてないような気もしました。
一番はやっぱり「えへへ」って照れる台詞。なんか全然言えてないです。それっぽく言って誤魔化してる感がある。
エッチシーンの演技は結構良い感じだったのでそこは安心できましたけども。

キャラは良かったですけど、シナリオはダメダメの√でした。
もっと物語に「素敵」を散りばめてほしかった(

塚端みこ√

「青春したい」という具体性が無くえらくふわっとした思い。
そして周りの人間からも「普通」と弄られるほどの、良くも悪くも普通すぎる外見と言動。
これらのことから一番微妙な√になるんじゃないかと危惧していたわけですが、ところがどっこい。
そこそこ面白い√に仕上がっていたんじゃないかなと。

同じマンションに住んでることを知られたくないがために、
一緒に帰るのをさりげなく拒否するところはなんか笑えました。
中学の頃から委員長(主人公)に恋していて、好きなんだけれど気持ちを伝えられず、
高校に入ってからは付かず離れずの距離を保っているみこちゃん。
いやほんと乙女ですかと。青春したい青春したいって叫んでるわりには一番青春してるんじゃないですかね。

二人で浜辺で寄り添って星を見るシーンは最高でした。
一緒に星を見て「素敵だね」って。“そう呟く君の横顔を盗み見たい”っていうみこの気持ちがすごくよくわかる。
憧れるよねそういうの。私はシチュエーション的には星よりも花火の方がいいかな。
花火がドーンって打ち上がったのを見た愛しの彼女が「綺麗・・・」って呟く横顔を盗み見たいんですよ!

ラストのエピローグも良かった。
あれは二人の青春を振り返ったとき、「背伸びしたなー無茶したなー」っていう後になってからくる恥ずかしさというものを、
シェア部のみんなが劇を披露することによって表現したかったんじゃないかなと。
つまり「みこは立派に青春することができたんですよ」っていうメッセージが込められていたんじゃないかと。

Hシーンに関しては結構エロくて、
普段はぱっとしない彼女ですけど(失礼)、濡れ場においてはなかなかのエロさを発揮していましたね。
中の人の演技が良かったですね。イク直前の喘ぎとかすごく上手かったように思えました。

キャラクター的には一番惹かれるものがなかったみこの√ですが、
蓋を開けてみればなかなかどうして悪くはなかったですね。
シェア部のみんなが戻ってこない件のオチも、くすっときましたし。
良い青春を見させて頂きました!

日向瞳√

瞳が笑いにこだわる理由が明かされます。
「祖父が亡くなった以降、笑わなくなってしまった祖母を笑わせたいから」ですね。
将来の夢なのかなと思っていたので少し意外でした。

すれちがい告白のシーンは見てて面白かった。
まさに芸人のコントかよって感じで。途中で完全に気付きましたけどw

そこから先は付き合ってセックスしてネタの特訓してセックスしてって感じですね。
パンツ百面相はめっちゃ面白かった。せっせとパンツ履き替えてる瞳の姿を想像すると笑えますw

そして祖母を招いての漫才のシーン。
鼻眼鏡で出てくる瞳に感心しました。掴みを良くする工夫をこう言う風に仕上げてきたのかと。
ネタ自体はなんだろう、正直普通でしたねw よくある基本的な漫才って感じで。羞恥心体操の方が面白かったよ(

そして明かされる真実。
実は祖母はお笑い好きであり、笑わなくなった瞳を、同じように心配していたと。
よくあるすれ違いといいますか、正直意外性は全くありませんでした。

瞳はセンターヒロインなのでシナリオ期待していたんですけど、そういう意味では肩透かしだったかなと。
どうしても盛り上がりに欠けますね。もう二山ぐらいは欲しいところです。
詩菜√よりは良かったですけど、やはり物足りなさの方が大きい√。
瞳のキャラ造形は素晴らしいと思うので、もっとはっちゃけさせても良かったんじゃないかなーと思えます。

主人公“文月章”の感想

特に目立った印象がありません(
みこにメガネって弄られてるのはなんか面白かったです。
なんか微妙に偉そうな口調なのが気になった場面がちらほらありましたけど、
作品の質を落とすほどではなかったのでまあいいかなと。

総評

キミの瞳にヒットミーは、
文芸部存続のため、自らの目的のために集まった五人が設立した「シェア部」において、
主人公である章と、ちょっとクセの強いヒロインたちとの交流を描いた作品でした。

オーソドックスな学園物エロゲといっても差し支えない本作ではありますが、
全体としては手堅くまとまっていた気がしますね。

ただ、瞳と詩菜の√はちょっと満足できなかったかも。
展開の物足りなさや、物語に引き込むインパクトの薄さが問題かなーと。
つばさとみこの√はなかなか良かったんですけどね。
センターの瞳√は、もっと頑張ってほしかったところ。

システム面はそこそこ充実しており、
バックログからジャンプ、選択肢スキップ等は完備しているのでストレスなく楽しめました。
この辺りは非常にポイント高かったですね。

一言で言うと普通の学園物エロゲですが、
個人的には普通ならではの「良さ」というものを再確認できた作品でした。
三部作の大作を消化した後だったので、こういうサクッと気軽にプレイできるエロゲもやはり良いですね。

というかですね、みなさん感じたことだと思いますし当然私も感じたことなので、
もう一度最後に叫ばせてもらいますね。

「・・・歩鳥ちゃん√はどこですかぁあああああああああああああああああああ!!!」

余談
BADエンドイベント「新しい世界へ」における歩鳥ちゃんのこのセリフがすごく印象的でした。

「過去を振り返るよりも未来を見据えたほうが数倍も建設的」

いやーほんとその通りですよね、至言だなと。
色々と過去を振り返りがちなので、この言葉を忘れないようにして生きていきたいと思います。
・・・なんで攻略できないんだろうなーほんとに!

点数

シナリオ 15
(全体的に薄味。もっと濃くて良かったですよ)

キャラ 17
(瞳とつばさが好き。歩鳥ちゃんも好き)

音楽 16
(OPとEDは微妙ですが、BGMはそこそこ良かったです)

システム及び演出 17
(システム面はとても優秀。演出は普通かな)

全体の完成度 15
(まとまってはいるものの小粒感は否めない)

合計80点です(100点満点中。各項目は20点満点)

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キミの瞳にヒットミー
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