まどそふとさん作「ハミダシクリエイティブ凸」の感想になります。
「ハミダシクリエイティブ凸」は、まどそふとから2022年11月に発売されたエロゲです。
略称は「ハミクリ凸」ですね。
本作は前作ハミダシクリエイティブの続編であり、
前作ヒロインの後日談と、竜閑天梨の√が描かれる内容となっています。
※ネタバレ全開ですのでご注意ください。
ハミダシクリエイティブ凸のネタバレ無しレビューはこちらのサイトに掲載しております。
はじめに
先述した通りハミダシクリエイティブ凸は、前作ハミダシクリエイティブの続編です。
STARTを押すとヒロイン選択画面に移り、攻略ヒロインを選択します。
(こんな感じですね)
アメリ√は前作の共通シーンがカットされています(ダイジェストの振り返りは用意されていますが)。
前作ヒロインの後日談は、文字通りのアフターストーリーです。
前作のプレイが必須の内容なので、未プレイの方は先に前作をプレイしましょう。
ちなみにハミクリ凸の大ざっぱな特徴を参考までにまとめますと、
- アメリが攻略可能に
- アメリの場面転換SDイラストと専用BGM追加
- アメリの新規立ち絵1種類追加
- 前作ヒロインの後日談を搭載
- ヒロインのテーマBGMを各1曲追加
- 新キャラクター2人追加(登場は妃愛√のみ)
- OP、ED、挿入歌は全て新規(前作からの使いまわしなし)
このような感じとなっています。
シナリオの感想
竜閑天梨√
あらすじ
智宏はアメリとお城デートを楽しみ、帰りにカフェで会話する。 智宏は仕事の休憩時間にアメリと会い、彼女の作ってきたお弁当を一緒に食べる。
文化祭の演目についてみんなで話し合う。アメリが出したファッションショーの案を採用。 ステージで新しい制服のデザインを披露し、制服のアレンジについての要望に応えようとする生徒会の面々。 制服の型紙を新川に引いてもらうことに。智宏たち生徒会の面々は生地の買い出しへ。その帰り、智宏は華乃とアメリの三人で花火を楽しむ。
文化祭の準備中アメリに会いに行った智宏。だがアメリはクラスのみんなと話しており、「智宏と親しくしているの罰ゲームっしょ?」と智宏との仲をからかわれていた。 智宏はそれをうっかり聞いてしまう。 これに激昂したアメリは謝罪を要求。アメリが自分のことを本気で好きでいてくれていることに嬉しくなった智宏は彼女に告白する決意をする。
そして帰り道、智宏はアメリに告白。 彼女からオーケーをもらえた智宏は、無事付き合うことに。
「グループ恋愛するな」という華乃の言葉を気にしていた智宏は筋を通すため、華乃に話をしにいく。 結果、アメリとの恋愛を認められる。
衣装の制作スケジュールに余裕ができたので、合計3着作ることに。 アメリ、華乃、智宏の三人がステージに上がることに決まる。
ファッションショー当日。特にトラブルもなく無事閉幕し、打ち上げの焼肉を全員で楽しむ。 ファッション誌に出て欲しいというアメリの要望に応えた智宏。 後日、掲載された写真を仲間に弄られつつ、智宏はアメリと一緒に過ごす日常を噛みしめるのであった……。
良かった、良かったですよ。
前作では叶わなかったアメリとの恋愛をこれ以上ないぐらい良い形で描いてくれていて、非常に素晴らしかった。
二人が結ばれて学園生活がどんどん楽しくなっていく様子は、見ていて妬けちゃうくらいです。
生徒会の文化祭の演目である「ファッションショー」も非常に上手かった。
アメリの得意分野で見せ場を作りつつ、生徒会の出し物としてきちんと落とし込んでいた点が素晴らしい。
「制服の改善案を実際に着て見せることで、以前から生徒会に届いていた要望に応えようとする」
というアイデアはなかなか出てくるモノじゃないですよ。
アメリを輝かせて生徒会の株も上げて聖会長の期待にも応えるという、まさに最高の演目でしたね。
(盛り上げる発破の掛け方をするひよりん、上手い……w)
気になった点としては、
「なんか世界が優しいな?」と思うぐらい、順風満帆なシナリオになっていたところですかね。
アメリのグループの子たちは智宏をバカにしますが、
アメリに一喝されるとすっかり大人しくなって、智宏とアメリの引き立て要員に変貌します。
「アメリと対立するのはまずい」と考えたグループの子たちがヒヨっただけかもしれませんが、
あまりにもあっさり折れるので、微妙に違和感がありましたね。自分なさすぎでしょ
過度なシリアスを避けてこうなったのかはわかりませんが、
とんとん拍子に話が転がっていくので、全体的に色々上手くいきすぎている感じがしました。
まあそんな細かい粗はともかく、アメリ√めちゃくちゃ良かったです。
2年越しの続編でアメリの想いが届いて結ばれるというのは、前作プレイヤーからすればやはり感慨深いものがあります。
二人が結ばれることで互いに居場所ができ、学園生活がより良いものになっていく。
前向きで明るいアメリらしい、胸が温かくなる√でしたね。
錦あすみアフター
あらすじ
2日遅れのクリスマスデートを楽しむ智宏とあすみ。Vのクリスマスイベントも無事に終えて、二人は幸せを満喫していた。
雪景シキが紅白に出場することが決定。和泉家にみんなで集まり、シキの出場を祝う。
VTuberの大きなライブ「V5」への出演が決まる雪景シキ。 智宏は事務所のアルバイトという形で、あすみのスタッフとして行動を共にすることに。 イベント用の曲作りに専念していたあすみは無事に曲を納品するも、バレンタインのことをすっかり失念していた。智宏はうなだれた彼女を励ますため、中華街にデートへ赴く。
V5のイベントは無事に成功。 その後雪景シキのチャンネル登録者数が50万人を突破し、あすみはみんなから祝福を受ける。 詩桜の卒業式を終え、公園にやってきた二人は桜を眺める。桜の花びらが舞う様子を雪景色に喩えた智宏に、あすみは微笑みを返す。 雪と桜をテーマにした楽曲の着想を得たあすみは、これからの未来に想いを馳せるのであった……。
智宏とあすみの幸せな生活を描いた、平和なアフターという感じでした。
序盤の青の洞窟のシーンがとても綺麗で感動しました。
あすみの新規BGMもここで流れるので、特に印象に残るシーンです。
季節にマッチした冬の雰囲気が素敵でした。
あと、中盤のシキのコスプレをしたあすみとエッチするシーンはなかなかにエロかったです。
準備中に色々考えて悶々としていたあすみがすごく可愛い。着替え中のCG良かったですね。
その後のエッチで、フィニッシュの選択肢が出てきたときには思わず笑ってしまいましたが。
(これは笑いますよw)
一方で気になった点としては、
回想シーンがわりと入ってくるので時系列がややこしくなっていたかなと。
私はあすみとの日常に浸る感じで何も考えずにプレイしていたので、
「あれ、今って時期どこだ……?」ってなっちゃったんですよねw(アホ)
まあ私の事情はともかく、普通に時系列通りに描く方が良かったんじゃないかなと。
詩桜の卒業式のシーンとか、回想で済ませてほしくなかったです。
あすみの反応とかも含めて、そこはちゃんと見たかったかな。
あすみ√の所感はそんな感じで。
あすみとの幸せな後日談を順当に描いているので、
もう一度彼女との日常に浸りたいあすみファンには嬉しいアフターと言えるでしょう。
常磐華乃アフター
あらすじ
付き合って5ヶ月目。華乃の誕生日を祝う智宏は、誕生日記念にエロいエッチをしたいという彼女の要望に応える。 事を終えた二人は一緒に暮らす話題へシフト。生活面や収入面など、具体的な話を詰めていく。
華乃は詩桜からラノベの挿絵の依頼を持ち掛けられる。代表作がほしかった気持ちもあって、前向きな返事をする。
仕事に集中できる環境作りのために、4月から一人暮らしを検討していた華乃。気になる物件の内見に、智宏は付き合うことに。 部屋が決まって荷物の整理を手伝う智宏。間にエッチを挟みつつ、華乃の居住空間を整えていく。
スケジュールに余裕ができた華乃は、詩桜からのラノベ挿絵の依頼を受けることに。 だが、詩桜から告げられたスケジュールを聞いてかなり忙しくなりそうなことを悟った華乃。 少し弱音を吐く彼女ではあったが、智宏と二人で一緒に過ごしていくため、前向きにこれからの予定を立てる。
華乃は仕事に勉強に大忙しだったが、智宏はそんな彼女を支えつつ、進学を目指すため勉強に励む。 ここ1年間が勝負だと、幸せな未来のために意気込みを見せる二人であった……。
同棲する計画を立てて、未来のためにお互い頑張るお話でした。
華乃が理想の夢を叶えようとして、智宏がそれを支えるみたいな感じの構図でしたね。
新居の荷物整理してイチャイチャする場面が良かったです。
あと、四つん這いで猫のポーズする華乃がめちゃくちゃ可愛かったです。
少し恥ずかしがって「撮影早くして!」と急かしてくるのたまりません。
一方で気になったのは詩桜のラノベの一件。特に進展も描かれずに終わってしまいましたね。
アフターで軽く触れられるのかなと楽しみにしてたのですが、
一切言及なしで終わりましたw
せめて売れ行きとかだけでも、教えてほしかったんですけどねー。
まあこのやり取りに関しては、、
「本編でわりかしぶつかっていた華乃と詩桜が、仕事を依頼して受けるぐらい仲良くなりました」
という、二人の関係性の進展を描きたかったのではないかと推察します。
それ自体はとても嬉しいんですが、やるならしっかり最後まで描いてほしかったなというのが正直な感想。
この1点は気になるところでした。
華乃√の感想はそんな感じで。
智宏と華乃のラブラブ具合をこれでもかと描いた、幸せに満ちたアフターでしたね。
鎌倉詩桜アフター
あらすじ
リハビリ中の智宏のサポートをするため、詩桜は和泉家に半分住み込みのような形で生活していた。
来年の文化祭は紙芝居で進めることにした生徒会の面々。聖会長への1年越しのリベンジを狙う。
時間は流れて4月。智宏のケガは完治しリハビリも終えていた。 智宏は詩桜と昔の話を語り合い、当時の心情や今の心境を共有。二人はお互いが好きになった過程や好意について打ち明け合う。
ミリから推薦を取れることを聞かされた智宏。くじ引きの不正が暴かれるとミリに迷惑をかけてしまうと思って一度は辞退するも、ミリの説得に折れて推薦の希望を出すことに。 智宏はミリに「なぜ、自分と妃愛をここまで気にかけてくれるのか、好きでいてくれる気持ちの源流を知りたい」と聞く。 智宏と妃愛を好きになったきっかけ、智宏の両親が亡くなったときの自らの家庭事情を、ミリは明け透けに語ったのであった。
2学期。文化祭の準備は滞りなく進行し、智宏の推薦枠もほぼ確定で確保される。
文化祭の紙芝居を読み聞かせる役を、妃愛ではなく詩桜がやるべきだという話が持ち上がる。 議論の末に詩桜はそれを了承。生徒会を放り出した不始末に対して決着を付けたいと、詩桜は意気込みを見せる。
文化祭当日。生徒会の紙芝居を無事に終え、聖会長との和解にも成功。大団円の決着を迎える。
時は流れて卒業式、留年した詩桜は無事に卒業、志望校にもしっかり合格して有終の美を飾る。 智宏も卒業生代表としての答辞をこなす。 桜舞い散る中、智宏はかけがえのない仲間たちと過ごしてきた日々を振り返りつつ、大切な恋人と笑顔で語り合うのであった……。
智宏のケガのリハビリ模様や1年後の文化祭のための準備、
文化祭当日の聖会長との和解、その後の卒業式を描いた物語でした。
いやーめちゃくちゃ良かったですね。
前作の詩桜√で放り投げられた文化祭の企画を、
詩桜の得意分野を活かした演目(紙芝居の脚本と読み聞かせ)としてしっかり仕上げていました。
聖会長との和解、智宏と詩桜の卒業式も最後まできちんと描いており、
非常に理想的なアフターだったかなと思います。
私は前作の感想において、詩桜√に関しては無限に不満を零していました。
「詩桜の小説家設定が空気・文化祭を放り投げている・意味の分からない突然の事故」など、
それはもう色々とボロカスにこき下ろしていたわけですが……
凸で見事に挽回してくれました。いやはやこれは素晴らしい。
文化祭の紙芝居なんてめちゃくちゃ力入っててビックリしましたよ。
華乃が描いた紙芝居の絵、ほんとに全部見せてくれますからね。これはすごかった。
あと詩桜の精神的成長も大きく見られた√でしたね。
相談に来た生徒の悩みを聞いて、真摯に対応する詩桜の姿には胸を打たれました。
行動とは意思だ。意思とはその人の在り方だ。
自らことを起こす積極性を評価する詩桜は、
自らの意思で未来を切り開いた智宏の姿を見て、自分も変わらなければいけないと痛感させられます。
己の過去の行いを恥じた詩桜は傲岸不遜な態度を正し、他者との交流に重きを置くようになる。
詩桜の精神的成長がしっかり描かれていた、非常に素晴らしいアフターストーリーでしたね。
気になる点は特にありませんね。
前作での不満や疑問を見事に払拭した理想的なデキです。
これで詩桜の√は綺麗に完結ですね。
最高のアフターストーリーをありがとうございました!
和泉妃愛アフター
あらすじ
智宏と妃愛は両親の車に取り付けられていたドライブレコーダーを再生する。 両親が最期まで想ってくれていたことを知った智宏と妃愛は、両親の望んだ形ではないものの、二人で幸せに生きていくことを胸に誓う。
11月から後期に入り、新しい生徒会メンバーが選挙で決定。 旧メンバーに加えて新規の一年生“神田柑凪”と“飯田伊々奈”の二人が当選し、全員で親睦会を行う。
旧生徒会メンバーのみで、詩桜の家で二次会。智宏は詩桜から「新しい小説のモデルになってほしい」と依頼される。 映画化まで見据えたその企画は、妃愛、華乃、あすみのみんなが協力する形を取るという。断る理由がない智宏は、その件を承諾する。
年が明けた元日、生徒会のみんなで初詣へ。家に帰った智宏と妃愛は新年初エッチを敢行。幸せな気持ちに包まれる二人。
新学期に入って生徒会業務が忙しくなる。詩桜の小説の発売日が6月に決定し、新2年生組も徐々に打ち解け合う。 智宏の誕生日。プレゼントのスーツを一緒に買いに街へ出る二人。 帰ってきた二人はお風呂でエッチし、今日みたいな特別な日にまたできたらいいねと語り合う。
妃愛の誕生日。智宏は去年の文化祭での朗読劇のお返しとして、妃愛への想いを綴った手紙を送る。 自らの本音を晒し、生徒会の仲間と共にしたためたその手紙は何よりも温かく、妃愛は思わず号泣してしまう。 兄のやればできる姿を見せられて勇気づけられた妃愛は、自分も心を許せる友人を作るため「次期生徒会長への立候補」を宣言する。
選挙を終え、無事生徒会長に就任した妃愛。前会長の智宏から生徒会室の鍵を受けとった妃愛は、現生徒会長として歩んでいくことに。 そこには妃愛と共に歩んでくれるかけがえのない友人たちがいる。 人と人の繋がりを重視する新生徒会が、ここに発足するのであった……。
いやー良かったですね。
妃愛のお兄好き好き攻撃がさらにパワーアップしていて、妃愛好きにはたまらないアフターになっていたかと思います。
クライマックスはやはり智宏が妃愛に手紙を送る場面でしょうか。
みんなの前で手紙を朗読する智宏、あまりの嬉しさに泣き出してしまう妃愛。
二人の確かな愛情がしかと伝わってきて、視界が滲んでしまいましたね……。
(これは泣いちゃうよね……)
あとこの妃愛√では新キャラが二人追加されていたのも嬉しかったですね。
今回だけで終わらせてしまうのはもったいないぐらい可愛い子たちでした。
攻略可能なアペンドパッチとか出してくれないかなぁ。有料でも構わないのでお願いします、まどそふとさん。
にしても柑凪のパンツが見えるシーンは笑いました。
(黒の紐パン、めっちゃエッチだぁ……)
本人はわざとじゃないって言ってましたけど、あれは多分狙ってますよ。
教室では立ち回り完璧で絶対に見せないらしいのに、生徒会室であれはおかしいでしょうw
これで智宏が柑凪ちゃんのこと気になって妃愛とイチャイチャしている間もどこかのめり込めなくて、
妃愛がそれに気付いて拗ねちゃって兄妹仲がギスギスしちゃったらどうするつもりですか!?
まあそんな柑凪の際どいシーンはともかく、妃愛√非常に良かったです。
特に気になるところはありませんが、強いて言うならEDがちょっと弱かったかな。
前作の「Real intention」が強すぎたので、今回は控えめな印象を受けてしまいました。
アフターのEDですから今回のようなしっとり系でもまあ構わないですが、
せめて妃愛歌唱にしてほしかったかなあ。
月乃さんお上手なので技術的な面での不満とかは一切ないですが、
妃愛のEDはやっぱり妃愛に歌ってほしかったかなーと。
妃愛√の所感はそんな感じで。
わりと尺も長めかつ新キャラ登場ということで、かなり力が入っていた√でしたね。
ラストで生徒会が次世代に受け継がれていく場面を描いたのは非常に良き。
最後にプレイしたので「ああ、これでハミクリは終わるんだな……」と少し感傷的な気分になり、
妃愛、あすみ、柑凪、伊々奈の4人が並んで立っている光景をしみじみと眺めてしまいました。
人間不信気味だった妃愛が信頼できる友人を獲得し、人との繋がりを大切にするようになる。
妃愛の成長がしっかりと描かれた素晴らしいアフターストーリーでしたね。
総評
「ハミダシクリエイティブ凸」はハミダシクリエイティブの続編であり、
アメリの√と前作ヒロインの後日談を描いた内容となっていました。
率直に言って最高の続編でした。
前作で攻略不可だったアメリをついに攻略できるようになったのが、もう本当に嬉しかったですね。
明るくて前向きなアメリにはめちゃくちゃ癒されましたし、
アメリと智宏が恋人になることで、お互いにとって心地よい居場所が出来上がっていくシナリオもかなり良かったです。
智宏が告白を決意するきっかけとなるシーンは、アメリの真剣な想いがこれでもかと伝わってくる名シーン。
智宏への想いの強さに胸を打たれて泣いちゃいましたね……。
また、各ヒロインの後日談も全く手を抜いていないしっかりとしたストーリーでした。
中でも詩桜と妃愛の√は特に完成度が高かったように思えます。
詩桜の√は完璧に近いデキだと感じたので、前作の詩桜√に不満を抱いた方には絶対にプレイしてほしいと思いました。
前作の詩桜√の続きをアフターで綺麗にまとめきっているので、見事としか言いようがないです。
「前作の時点でしっかりまとめてほしい」という意見もあるかもしれませんが、
私は終わり良ければ総て良しの人間なので、これで詩桜√に対する不満はなくなりましたね。
妃愛√も新規のキャラを交えて新たな生徒会を描いており、
最後の引継ぎのシーンはほろりと涙を零してしまうような、読後感の良い√となっていました。
エッチシーンは各ヒロイン4~5枠確保されているので、ボリュームたっぷりです。
私が一番好きなのはアメリが自分の雑誌を抱えて誘ってくるエッチシーン。これ、かなり“わかっているな”とw
可愛いファッションモデルとエッチしたい。そんな男の邪念を刺激するような蠱惑的なシーンで最高でした。
一方であすみと華乃のアフターに関しては若干盛り上がりに欠けたかもしれませんね。
決して悪くはないんですが、他の3人と比べると相対的に弱く見えてしまったかなと。
特に華乃のアフターはストーリー的に薄かったので、なにか面白いエピソードがひとつほしかったと思いました。
詩桜のラノベの一件をもっと盛り上げてほしかったですね。
あれ、結局どうなったのかが描かれずに終わってしまったので気になりました。
気になるところはそれぐらいで、総合的には満足できる作品に仕上がっていたと思います。
前作のハミダシクリエイティブを気に入った方は絶対プレイするべき。
ハミクリをもう一度楽しませてもらった感じで、プレイして良かったです。
まどそふとさん、最高の続編をありがとうございました!
やっぱりハミクリはいいぞ。
点数
シナリオ 18
(アメリ、妃愛、詩桜が特に良い)
キャラ 20
(アメリのデレが最高でした。詩桜の棒読みっぽいセリフも若干改善されたような気がします)
音楽 16
(OPの「一冊のアロー」はかなり良いです。ただ、EDは前作より少し落ちたかも。あまり印象に残らない。
あと新規BGMは軒並みよいのですが、キャラテーマ以外もできれば増やしてほしかったかな)
システム及び演出 19
(前作と同じなので変更なし)
全体の完成度 20
(完成度はかなり高いです。前作の詩桜√の不満を解消してくれたので加点しました)
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