『きまぐれテンプテーション2 ゆうやみ廻奇譚』の感想になります。
『きまぐれテンプテーション2 ゆうやみ廻奇譚』は2024年11月にシルキーズプラスWASABIから発売されたエロゲです。略称は『きまテン2』ですね。
本作は主人公“辰悠久”が相棒の“アンネリーゼ”と共に、
失踪してしまった朝桐千代の捜索を行いつつ、広大な裏世界を調査する物語。
私は前作はプレイ済みで、『なないろリンカネーション』『あけいろ怪奇譚』の2作は未プレイという状態です。
待ちに待った『きまテン2』はどうだったのか。素直な感想を記していこうと思います。
※ネタバレ全開ですのでご注意ください。
『きまぐれテンプテーション2 ゆうやみ廻奇譚』ネタバレ無しレビュー(姉妹サイトへ飛びます)
シナリオの感想

良かったです。かなり良かったですよ。
「アンネ可愛い、シナリオ面白くて最後泣ける、ファンサービス大量」といった感じで、順当に面白く強化されていましたね。
まさに正統進化した続編という印象で、前作ファンは概ね満足のいく内容だったのではないかと。
私が本作のシナリオでもっとも好きなのは「朝桐姉妹が再会して成仏するシーン」ですね。
コハルは山に入って帰るのが遅くなり、結果として、朝桐姉妹を死に追いやってしまった。
コハルはそのことをずっと悔やんでいましたが、
千代と美代が最後の言葉でそれを払拭してあげるのがもうね……最高にエモかったです。

こんなの見せられたら全人類泣くに決まってる!!!!
姉(妹)に幸せになってほしいから自らを贄として差し出す。
これをお互いにやってしまったのは「あちゃー」という感じでしたが、
姉妹の深い愛を感じられて、そこは良きでしたね。
というか、美代が霊体だったのには全く気付かなかったので、
それが明かされる場面では「あー!!!!!」と言葉にならない感情に脳内を埋め尽くされました。
いやー、あれはまんまとやられましたね……w これだからエロゲはやめられないんだよな。
後は前作ファンへのサービスですよね。
これも本当に豊富で何から語ればいいかわからないぐらいですが、
やはり一番は最後の「アンネ・花音・みりあ・晶」の4人で女子会をしているCGでしょう。

こんなもん見せられたらもうエモエモのエモで言葉にならない感情に脳内を(
ちなみにこのシーンはミニボイスドラマがありますが、
収集品のところから聞くことに5分ぐらい気付かなくて結構焦りました。あれのアナウンスは一応してほしかったなって。
そして触れておかなければならないのは、本作の主役であるアンネでしょう。
最初の衣装を含めた4パターン全て新規衣装で力が入っていましたし、
能力解放に合わせて自由に着せ替えできるようになる変更も地味に良かったポイント。
本作のアンネは特殊能力を複数保有しているチート性能なので、
「いやいやアンネどうしたw」と笑っていましたが、これも終盤で納得できる説明があってなるほどなと。
前作の要素を活かしたアンネの能力はゲーム性にも上手に落とし込まれていて(探知、沈静化、活性化)、
シルキーズプラスさんと、かずきふみ先生のディレクション能力の高さに脱帽いたしました。これは上手いこと作ってるな~と。
アンネの能力に助けてもらいながら裏世界を探索していくのは、相棒と力を合わせて進んでいっている感じがして非常に良きでした。

「陰陽寮の闇(悠久の推測)・岩槻裕次郎のその後・キルトの手帳の活用方法」などは気になるところではありますが、まあなくてもそこまで支障はないので、問題ではなかったかなと。
ただ、完全完結!みたいな終わり方ではないので、まだまだ続けられそうな感じもします。
もし3が出るのであれば、そちらも喜んでプレイしたいと思います!
総評
『きまぐれテンプテーション2 ゆうやみ廻奇譚』は、前作の要素を踏襲しつつ強化した理想的な続編でした。
特に欠点らしい欠点もなく、前作ファンがとことん楽しめるような素晴らしい作りだったと思います。
ただ、アンネとのフリーHシーンは試み自体は良いと思うものの、
「積極的にこれをしたい!」と思えるような作りではなかったのが気になるところ。
あとはアンネの立ち絵ですね。2種類とも前作と同じ立ち絵で、悪く言えば使いまわしです。
1種類だけでもいいので、新規立ち絵が欲しかったと思いました。
立ち絵が増えればE-moteのモーションを全て作らなければならないのでその作業は確かに大変だとは思いますが、
そこはなんとか頑張ってほしかった部分です。ここだけは個人的に、明確に残念だと思ってしまった点でした。
まあとはいってもそういった細かい部分を抜きにすれば本当に良い続編だったと思うので、
前作プレイ済みで気になる方は即買いでOKだと思います。
ちなみに『なないろリンカネーション』『あけいろ怪奇譚』をプレイしておくべきなのかについてですが、今回は前作と比べてプレイの重要度は高くなっていた気がしましたね。
悠久とアンネが結構その辺りの話を喋りますので、プレイしておくともっと楽しめるのは間違いないです。
「必須ではないですが、余裕があるならやった方がいいかも」といった感じですね。
あと言うまでもないかもですが、前作『きまぐれテンプテーション』のプレイは前提の作りなので、前作は必ず押さえておきましょう。
まあそんな感じで、『きまテン2』楽しませていただきました。
アンネ、次の場所でもよろしく!

点数
きまぐれテンプテーション2 ゆうやみ廻奇譚 | |
---|---|
シナリオ | 18 |
キャラ | 18 |
音楽 | 17 |
システム・演出 | 18 |
全体の完成度 | 19 |
合計 90点 (各項目は20点満点) |

おまけ
マスターアップイラスト

発売記念イラスト

商品リンク

2の発売に合わせてセットパッケージが販売されますので、
まとめてのプレイを考えている方はこちらがおすすめですよ。
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