FAVORITEさん作「いろとりどりのヒカリ」の感想になります。
「いろとりどりのセカイ」の続編ですね。
※ネタバレ全開ですのでご注意ください。
シナリオの感想
プロローグ『あなたとふたり。大切な日々』
真紅が可愛すぎる!!!
前作であまりイチャイチャ出来なかった分、これでもかというぐらいイチャイチャイチャイチャしてますね!
いやーほんと最高ですね・・・。真紅可愛すぎてやばいです。語彙力ないので可愛いしか言えません(
真紅とのイチャイチャを堪能すると、悠馬がまたどこかへ行ってしまうようで。
いやだやめてあげて。悲しむ真紅をもう見たくない・・・。辛いですよほんとに。
一旦タイトルに戻され、シナリオ選択画面が出てくるようになります。
ここから各キャラの後日談を全て見終えると、プロローグの続きが描かれていく感じでしょうか?
正直続きが気になって仕方ないですけど、ここはぐっと堪えて各ヒロインの後日談を見ていきたいと思います。
まずは澪√から!
如月澪√後日談『いつかあなたと触れ合える』
まさかの“私”の澪疑惑から始まって不安を覚えましたが、蓋を開けてみればいやはや良かったです。
神埼とおるのフォローが重点的に行われていたかな、という印象でした。
前作では異世界に取り残されて「半別離エンド」みたいになっていましたが、
その不安要素を見事に払拭した、理想的なアフターストーリーだったのではないかなと思います!
・・・にしても澪のエロシーンってなんかフェラ多いよね(ボソッ
東峰つかさ√後日談『私たちのセカイ』
とても良い話でした。
モブかと思われたキャラの登場やつかさの世界の危機など、ぐっと引き込む要素がところどころにあって、
飽きずに読み進めることができました。
兵士にアタックするつかさはいつもと違う声色で、つかさの普段見せない、見えない部分が表に現れていて驚きました。
「そんな声も出せるのか・・・」みたいなw 恋人への想いの強さが垣間見れた気がします。良かったですね。
しかしつかさの世界の王はまさしくつかさみたいな人物だったんですね。
そう考えるとつかさの目指すべき場所、というものにやや不安を覚えたりもしますが、
悠馬というパートナーがいるのでおそらく安心でしょう。
恋人がいると色々と面倒なことも多いですけど、孤独を感じないというのは大きいですよね。
敷島鏡√後日談『夢の学園生活』
一気に最後まで完走しました。
いやー良かったですね・・・。
ゲーム作りの部分は正直退屈だったんですけど、蓮也登場から一気に面白くなりました。
前作で具体的に語られることの無かった敷島家の惨状が明らかになりましたね。
いやー祖母が完全にサイコパスでドン引きしました・・・w
あんなの傍に置いておいて大丈夫なんでしょうかね。ちょっと不安です。
ていうかあれ、俗に言うロリBBAってやつじゃ・・・(おっと誰かきたようだ
それはそうと蓮也が報われたのが本当に良かったです。
今まで良く耐えてきたなと思います。白との再会シーンは涙なしには見られない・・・。
あの場面短めに終わってしまうのが残念でした。もうちょっと浸らせてほしかったです。
真紅の魔法関連はご都合感すごいですけど、良き兄妹愛を見させていただけたので目を瞑ることにいたしましょう。
観波加奈√後日談『陽だまりへと続く道』
完走いたしました。
加奈の母親との再会シーンは良かったですけど、なんかそこだけな感じが・・・。
なんでしょうこの√、ヒカリにおいては一番デキが悪いというか、正直つまらなかったです。
盛り上がりに欠けますし、カタルシスもないですし、結局本当の名前教えてくれないで、
悪いところばかりが目立ってしまったような印象です。
題材的に後日談を描くのは無理があったのでしょうか。
加奈の母親の本をあっさり見つけるのも、なんかご都合感すごいですし。
母親との再会シーンで加奈の本当の名前を聞けて、ようやく加奈の本名を知れた・・・みたいな展開でよかったのでは?
うーん、ラストで教えてくれればまだ良かったのですが・・・。非常に残念な√でした。
加奈の本名がメイン√における伏線になっていたりするのなら、また評価が変わってくるかもしれません。
さてこれで真紅以外のヒロインが攻略完了ですね。
CGを観賞した感じ、藍の√が残ってそうな雰囲気ですけども。
ここからどういった展開をしていくのでしょうか。気になるところですね。
それでは次、真紅か藍かはたまた両方かわかりませんけども進めていきたいと思います。
二階堂藍√『それは、さよならのとき』
面白かったです。
藍の恋人だった本物のユウマ(本編にならってカタカナで書きます)が連れ去られるその時までを描いたお話ですね。
バイクで逃げ出すシーンは最高でした。アレセイアは名曲です・・・。
ラストシーンですが、なにやら気になる引きで終わりましたね。
なんでしょう、本物のユウマが元管理者の悠馬に会いに行くのでしょうか・・・?
一発殴ってやらないと気が済まないんでしょうか(
冗談はさておき、続きが気になるので進めていきます。
二階堂真紅√『いろとりどりのセカイ』
ラストまで進めました。
いやーなんとも壮大な物語でしたね・・・。世界を一つにまとめるとかスケールがでかいです。
次から次へと押し寄せる試練というか、とにかく悠馬と真紅が一緒になるのを邪魔してきます。
その邪魔をなんとかして振り切りハッピーエンドを目指す物語、ですね。
ハクの切り離された魂が藍と青空だったりとか、ユウマが悠馬の父親(の魂)であったりと意外な要素もありましたけど、
なんかあまり驚かなかったというか、驚けなかった感があります。
薄々感づいていたのもあるのかもしれません。
ラストはとても良かったですね。
エピローグが泣けます本当に。これまでの苦難を乗り越えた達成感がすさまじい。
ここまでの長い物語を乗り越えた達成感もありますね。
というか、いくらなんでも長すぎると思います・・・。
もう少しスマートにまとめてくれたら良かったんですけど。他のヒロインの三倍くらいは長い気がします。
長すぎて途中からダレてきてしまったので、その点大きなマイナス要素になってしまったように思えます。
あと続編のラスト√ということでかなり期待してたんですけど、残念ながら、期待ほどの面白さを感じることができませんでした。
某サイトの点数や周りのエロゲ仲間の評価の高さからハードルが上がっていた影響も少なからずあるかもしれません。
もう少しこの世界にのめり込めるほどの熱さや引き込みがほしかったです。
尺が長くてダレるとか、十分にシナリオが面白ければそんなことは感じないはずなんですよね。
あとなんだろう、スケールのでかさの割に登場人物が少ないのもダメだったのかもしれません。
なんかすごく小じんまりした世界に見えるといいますか。まあ悠馬からしたら真紅がいればそれでいいのかもしれないですけど。
それと加奈のしょうもないミスで全部台無しになったりとか、
灯台の下に走って行って「間に会ったさあ受け止めるぞ!」ってところで「半透明だった・・・」とか、
なんか良い場面で水差してくるのがいただけないですね。
あとユウマに関しても釈然としないところがあります。
「好き勝手な振る舞いをした悠馬を許せない」という主張はもっともで、
途中までは「ユウマの主張も当然だよな」って感じで納得して進められていたのですが、
突然出てきたお父さん設定にその主張が食われてしまった感がありましたよね。
まあ大きな視点で見れば、始めから「悠馬を成長させるため」に今回の難題を吹っ掛けたのかもしれませんけども、
それにしても回りくどすぎるというか、非常にわかりづらい。
「ここまで遠回りする必要があるのか・・・?」と、そんな疑問を覚えずにはいられませんでした。
と色々文句を言いましたがラストのハッピーエンドはやっぱり感動できたので、そこのところは良かったですね。
他のヒロインの√を利用したところも良いですね。他ヒロインの√にいる悠馬から応援されるとは思いませんでした。
総評
『いろとりどりのセカイ』の続編である本作。各√の続きがきちんと描かれています。
加奈とつかさの√はいまいちのめりこめませんでしたが、澪と鏡の√は面白かったように思えます。
澪は全体的に、鏡は後半が良かったですね。
そして肝心の真紅の√なんですけど、一言で言い表すのは難しいですね。
古書店の管理人がユウマになった辺りはかなり面白かったんですけど、そこからが問題でした。
とにかく浮き沈みが激しいです。面白い部分とそうでない部分の。
あととんでもなく長いので、この手のゲームに慣れていない方はかなり辛いんじゃないかなと感じました。
ただやはりラストの描写はとても良いものなので、あの場面を見るために頑張る価値はあるんじゃないかなと。
綺麗に続きが描かれているタイプの続編でした。
前作と合わせて「二つで一つ」の作品だと思うので、前作をプレイしたなら今作も是非プレイしましょう!
点数
シナリオ 16
(澪鏡真紅○、つかさ△、加奈×って感じでした)
キャラ 17
(真紅と藍が好きです。序盤の真紅の可愛さはやばい!)
音楽 19
(相変わらずアレセイアがすさまじい仕事をしてくれます。新OPも良いです)
システム及び演出 15
(ここのところは特に変化なしでしょうか。ボイスとテキストの齟齬がかなり多いのは残念)
全体の完成度 17
(ここまで壮大で複雑な世界観のストーリーを纏めきったのは素晴らしい)
合計84点です(100点満点中。各項目は20点満点)
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