FAVORITEさん作「紅い瞳に映るセカイ」の感想になります。
「いろとりどりのヒカリ」のFDですね。
※ネタバレ全開ですのでご注意ください。
シナリオの感想
選択肢無しの一本道。いろヒカ真紅√のその後が描かれています。
基本的に和気藹々としているので、真紅とのイチャイチャを楽しむゲームといった感じですね。
シナリオは基本的に良かったですね。真紅とのちゅっちゅを存分に堪能できたかと思います。
ラストのウエディングドレスも素晴らしいですね。
セカイ、ヒカリとプレイしてきた私たちは、真紅の晴れ姿をようやく目の前で見れた悠馬の感動がとてもよくわかります。
ただ、一点だけどうしても見過ごせないところがあります。真紅の記憶喪失のくだりです。
ぶっちゃけ、あれ必要でしたか?
百歩譲って真紅がああいった状態に陥ってしまうのは許すとしましょう。
原因がしょうもないとか、悠馬が無神経すぎるのが悪いだろとか、
色々と言いたいことはあるんですけど、それはぐっと我慢します。
私は真剣に読み進めていたんです。
真紅はどうなってしまうのか。記憶を取り戻すことができるのか。・・・このまま離れ離れになってしまうのか。
その行く末を固唾をのんで見守っていました。
青空が一人で奮闘する場面、鈴が戦う場面。とても感動できました。
そして青空が病室に辿り着いたとき、二人に待ちうける運命とは・・・。
「はい! いままでの話、悠馬の書いた創作でした~。チャンチャン」
ふざけてるのかと。
さすがに怒りを通り越して呆れ果てましたよね。
「え、なんなのこれ・・・?」って思わず口に出してしまいましたし。
まあ意味不明な影の存在などもあったので、冷静に考えれば把握できた展開なのかもしれませんけども、それでも納得がいかないですね。
なんなんですかこれほんと。このライターはプレイヤーを騙して嘲笑っているのでしょうか。
「あ~騙された!」といったプラスの感情も全く湧いてきませんしね。
私はこういったモノを描くならば、綿密な伏線を用意して緻密に描いていかないとダメだと考えています。
それらを感じさせるものがないまま、いきなり「創作でした~」とか言われても「は?」としか思わないというか。
ただただ白けただけでした。真剣に読んでた私の時間を返してほしいです。
というかあれ悠馬の行動をよくよく考えてみると、
怒って飛び出していった真紅を放置したあげく、
「真紅を慰めるにはどうすればいいんだ・・・。そうだ小説を書くんだ!」という謎の思考回路によっていきなり姿を眩ましたわけですよね。
この主人公、頭おかしいですよね。
もし私が悠馬の立場なら全力で捜しにいくでしょうね。思いつく限りの場所を周ってなんとかして見つけ出そうと努力すると思います。
というかほとんどの人がそうするんじゃないかと思うんですけど。
いろセカのころから微妙に感じてましたけど、この主人公やはりおかしいですね。
「自己満足なことはしたくない!」とか意識高いこと言っておきながら、
「現在進行形で怒っている真紅を無視して行方を眩まし、自作小説を書き耽る」
「そして倒れて病院のベッドに寝転がりながら、渾身のデキだろ?と言わんばかりにそれを突き付ける」
なんかこう文字に起こせば起こすほど頭のおかしさが浮き彫りになっていくようですねw ダメだねこの主人公(
真紅への謝罪の前に自らの仕事を優先する。仕事の邪魔をしたくないという真紅の気持ちに報いるために。
いやまず謝罪が先だろうと。なんで怒ってる相手放置したまま小説書いてんだよ、おかしいだろ。
連絡したけど苺ちゃんがちゃんと伝えてなかったとか、ご都合主義にもほどがありますし。
このためだけに配置されたキャラなんじゃないかと勘繰ってしまいますね。ドレス見つけるくだりとか別に苺じゃなくてもいいわけだし。
何度考えても納得できませんねここは。あらゆる部分が納得できません。
普通に記憶戻って良かったね大団円を見たかったんですけどね・・・。
総評
いろヒカ真紅√の後日談を描いた本作。
真紅とのイチャイチャを楽しむゲームですね。
シリアスはシリアスもどきなので、しっかり読み込む必要はありませんでした。
アイドル真紅や花嫁真紅、色んな可愛い真紅を存分に愛でる作品。
いろセカはこれで完結です。お疲れ様でした!
点数
シナリオ14
(記憶喪失云々がなければもっと高くなっていたかも)
キャラ 16
(紛うことなき真紅ゲー。他は全員おまけみたいなものですね)
音楽 18
(アレセイアcrimsonVer.が良かった)
システム及び演出 15
(セカイ、ヒカリと特に変わらず)
全体の完成度 15
(記憶喪失云々シーンがなければry)
合計78点です(100点満点中。各項目は20点満点)
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