ぱれっとさん作「9-nine- そらいろそらうたそらのおと」の感想になります。
ぱれっとさんの作品は「恋がさくころ桜どき」をプレイ済み。
また前作「9-nine- ここのつここのかここのいろ」もオールクリア済みです。
本作はロープライスの分割作品「9シリーズ」の二作目であり、
ヒロインの一人「新海天」にスポットが当たっております。
※ネタバレ全開ですのでご注意ください。 前作「9-nine- ここのつここのかここのいろ」のネタバレも含みます。
「9-nine-シリーズ」のネタバレ無しレビューはこちらのサイトに掲載しております。
「9-nine- そらいろそらうたそらのおと」公式サイトはこちら。
シナリオの感想
冒頭でちょっとした前置きが入ります。
大切な思い出を忘れてしまったとかなんとか。天、お前消えるのか・・・?
とりあえず気にしないことにします(
天が仲間になるちょっと前ぐらいから始まります。
天との漫才が面白すぎますねこれw
中の人である沢澤さんの影響もでかい。
この人のお陰で面白さ跳ね上がってる部分、あると思います。
白蛇の伝承を調べた末、
「魔眼のユーザーはアーティファクト持ちの異世界人説」が浮上します。
この辺りはひたすら伝承の調査という感じで、若干停滞していたのでやや退屈でした。
なんでしょう、シナリオは面白いんですけど、
「この街の伝承についてガッツリ説明してもらいたい!」
っていう気にはならないといいますかw
魔眼持ちとのバトル、交戦するところを早く見たいんですよね。
エデンの女王とアガスティアの葉の管理人が会うという情報をキャッチした天。
一人尾行を続けるも、後ろからやってきた敵の仲間「ゴースト」に捕えられてしまう。
すぐさま駆けつけた翔と都。
敵との交渉は早々に決裂し一触即発ムードが漂うも・・・突然現れた希亜の助太刀によって事なきを得ます。
いやー面白かったですねー!
「お、バトルか? バトルくるか!?」と胸躍らせながら楽しんでしまいました。
まあ結局バトルはこなかったわけですけどねw それにしてもとても面白かったです。
「リグ・ヴェーダ」とかいう、あの3人のCGが物凄く良い!
私ああいう構図大好物なんですよね。扇形に展開して威圧感だしてくるのたまりません。
ニヤケ面の司令官、見るからに苛立たしげなゴーストと、状況に反した澄まし顔の春風。
三者三様の面持ちといいますか。特に両サイドの二人が好きですね。素晴らしかったです。
あのCGと緊迫した音楽の相乗効果がすさまじかったです。これだからエロゲはやめられない。
厨二病患者同士の痛々しいやりとりも良かったですね。
プレイヤー置いてけぼりで勝手に盛り上がるあの感じ。めっちゃ面白かったです。
その後は天が春風と連絡を取り合い、懐柔しようとする感じの流れ。
写真を隠し撮りしていたのはグッジョブですが、あのCG通りの写真は無理があると思うの。アングルきつすぎるw
何気に天√では希亜が完全に仲間なんですね。都√とかなり違った展開になっていて面白いです。
ゴーストに襲われて石化させられそうになった翔を天が助けてくれるところまで。
めっちゃハラハラしました・・・w
選択肢出てこないので「またバッドエンドか!?」と思いましたが違った。
天ちゃんがきっちり助けてくれました。
天ちゃん命の恩人すぎますね。これはもう足を向けて寝れないですよ・・・。
ソフィーテアも一応庇ってくれましたが、あの人の援護大して意味無かったですね。
こう言っちゃ悪いですけどw
あと、天の能力覚醒は胸熱でした!
にしてもあのCG、レールガン打つ某ミサカさんみたいですねw
恐怖で出て来れなかったと言っていた天ですけど、最後はきっちり助けてくれました。
できた妹さんやでほんと・・・。
しかし能力使いすぎたあげくに暴走とか起こってしまいそうで怖いですね。
冒頭で述べられた「大切なことを忘れている」というのはもしかして・・・?
「再び能力フル稼働→暴走→自身の存在を完全に消去してしまう→みんなの記憶から天がいなくなる」
とかいう展開はやめてほしい。やめろよ!
冒頭の天が消える描写とキャッチコピーの、
「――忘れられないこと。忘れてはいけないこと」にドンピシャで当てはまるんですよね・・・。
これマジであり得るんじゃないですか?
「天が消えてしまうバッドエンド→天生存グッドエンド」的な流れですか?
色々と気になるところではありますが、先進めていきたいと思います。
・・・翔、次こそは活躍しろよ
ここから先は続きが気になりすぎて一気にラストまで進めました!
順を追って感想を書いていきます。
天が消える展開は予想通りでしたね・・・。
てっきり能力もう一回ぐらい使ってから暴走なのかなと思ってましたけど、そんなことはありませんでした。
しかしこの展開かなりキツイです。徐々に追い詰められていく過程がですね、見ていて純粋に辛い。
頼んだ料理が全部翔の前に並べられるとか、リアル感あって精神にきます。
天が消える間近の選択肢は「受け入れるとバッドエンド、受け入れなければグッドエンド」なんでしょうか。
私は始めは受け入れる方を選んでしまいました。でも後悔はしていません。
あの状況下にもし自分が置かれたら、受け入れないという選択を取ることはできないだろうなと・・・。
まあ後でどうせCG回収しないといけないから、先バッドいけて良かったですよええ(開き直り)
受け入れない選択を取った世界線は天が消える前に霊薬が完成します。
天が霊薬で寝ている間に翔はゴーストとの決戦に赴きます。
そして繰り広げられるゴーストとのバトル!
ここは熱かったですねー! 最後の胸倉掴みCGは主観なので没入感やばかったですw
というかですね、一つだけツッコミを入れさせて下さい。ゴーストの能力使用CGなんですけど・・・
これ、ギルガメッシュだよな!?
どう見てもギルのゲートオブバビロンです本当にありがとうございました。
違いと言えば剣が槍に変わっただけで、マジでそっくりすぎて吹き出してしまいましたよw
あ、そういえば槍出てる空間に「9」って浮かんでましたけど、あれ何か意味があるのでしょうか。ちょっと気になりました。
戦いに関しては基本的にゴーストにボコられてましたね。春風先輩のおかげで勝てたといっても過言ではない。
相変わらず春風先輩の能力は全容が掴めませんね。人格を交代して様々な能力を使用できる・・・とかなんだろうか。
あと希亜のジ・オーダーもちょこっとだけ活躍しましたが、さすがにアレだけじゃよくわかりませんねw
やられ役の高遠がかなり不憫。あの男前作では石化させられたりもしてるし・・・割と散々な目に遭ってる気がw
そして思う存分天とイチャイチャし、ソフィー?と与一の意味深なやりとりの後、天と翔の登校シーンで物語は終了です。
天と翔のやり取りは相変わらず面白いですね。天が一人でボケ倒してる印象が強いですけどw
最後の登校シーンも良かったですね。
ようやく平和が戻ってきたかって感じで、とてもほっこりしました。
そして言及しないわけにはいかないのが、あの二人のやり取りですよね。
まさかソフィーと与一に接点があるとは・・・。
というか与一は一体何者? アーティファクトを拾ったと言っていたので異世界人ではなさそうですが。
ゴーストのことを幻体と呼んでいたので、ゴーストを作りだしたのは与一だったということでしょうか?
結局相手側に情報を流していた・・・というか、与一とソフィーが組んでいたということになるのかな。
ということはこの一連の事件は全てソフィーの掌の上で弄ばれていただけってことですか・・・?
んー正直描写が浅いので頭悪い私ではよくわかりませんでした。
・・・沙月先生怪しいと思ったんだけどなー
・・・春風編、はよ!
ヒロイン“新海天”の感想
面白い子でしたねー。
かなり過剰なお兄ちゃん大好きっ子で、寝顔撮りまくってたのは正直引きましたw
でも一途でとても可愛いと思います。
こんな可愛い子に抱いてくれって言われたら妹だとか関係ないですね。即堕ちる自信がある(
あとボケまくってくるのとても良かったですね。
本編のギャグシーンは9割天で成り立っていると言っても過言ではないでしょう。
沢澤さんの素晴らしい演技も合わさって、面白さ200%増しだったように思えます。
そうCVが私の大好きな沢澤さんなんですよ。
他の感想でも散々喋り倒してますけど、私沢澤さんの演技が大好きなんです。
シリアス及びギャグにおける完璧なまでの演技。
特にギャグシーンにおいて声のトーンがころころ変わるサマは必見です。
悪い点は特にありませんね。
お兄ちゃん想いの可愛い妹で、沢澤さんの素敵な演技もあって最高のヒロインでした!
主人公“新海翔”の感想】
今回は活躍が少なかったかなーと。
アーティファクトを得て一人で戦う決意をしたことや、ゴーストを殺す覚悟を固めたことは立派でしたけど、
それ以外は見せ場がありませんでした。
特に前半、公園で襲われる場面までは本当に何も活躍しないので、「マジで主人公か?」と若干呆れてしまいました。
まあ能力が明かされていないので、活躍させることが難しいのかもしれませんけども。
天に対する意識に関してもガラっと変わることもなく。
ただセックスに溺れているだけに見えますし、そこのところ釈然としませんね。
命をかけて二回も助けてくれたわけですから、もう少し天に優しくしてあげてもいいんじゃないかなと。
本作においては残念ながら、あまり良い印象を抱くことはできませんでした。
総評
9-nine-シリーズ二作目、ヒロインの一人「新海天」にスポットを当てた本作。
消化不良のまま終えた前作と違って、本作はシナリオに一段落着いた感じで良かったです。
「翔、春風、希亜の能力、ソフィーと与一の企み」など、
まだまだ明かされていない謎は多いですが、その辺りは続編に期待ということで。
シナリオ以外のクオリティについても、前作の水準が維持されていてとても良かったです。
CGセンスが相変わらず最高でした。
序盤のリグ・ヴェーダ三人衆、ゴーストとの決戦の場面におけるCGはかなり好みのデキでとても満足。
ヒロインである天も十分な魅力を誇っており、動くエッチシーンやシステムボイスの切り替わりなど、
細かな部分へのこだわりが窺える。そこのところも高評価ですね。
前作でモヤモヤした部分は大方解消されていて、素直に「良い続編だった」と思える完成度でした。
次作も非常に期待しております!
点数
シナリオ 18
(前作における気になる部分は一通り描いてくれた印象。シナリオも純粋に面白かった)
キャラ 19
(ヒロインである天の魅力が際立っておりました。他のキャラは結構空気でしたけどw)
音楽 17
(「uneasiness」かっこよくて良いですね。あとOPとても良かったです)
システム及び演出 18
(CGのセンスが良いです。システム面も使いやすく洗練されており、特に不満はありません)
全体の完成度 18
(完成度はとても高い。次作もこのレベルを期待したい)
合計90点です(100点満点中。各項目は20点満点)
商品リンク
「9-nine-(全年齢コンプリートパッケージ)」は、
9-nine-の「全4章+新章」をまとめたコンプリートパッケージとなっているのですが、
コンプリートパッケージ版は全年齢対象となっており、エッチシーンがありません。
18禁バージョンのコンプリート版は残念ながらリリースされていないため、
エッチシーンが見たい方は単品で4章+新章を購入する必要があります。
全年齢対象のコンプリート版は解像度がフルHDに引き上げられているなど、メリットもあります。
ただ、エッチシーンの有無は重要だと思いますので、その点だけご注意ください。
こちらの単品リンクは18禁バージョンとなります。
エッチシーンを求める方はこちらからどうぞ!(クリック、タップで開閉します)
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