ぱれっとさん作「9-nine- はるいろはるこいはるのかぜ」の感想になります。
本作はロープライスの分割作品「9-nine-シリーズ」の三作目であり、
ヒロインの一人「香坂春風」にスポットが当たっております。
※ネタバレ全開ですのでご注意ください。 また、前二作(都編、天編)のネタバレも含みます。
「9-nine-シリーズ」のネタバレ無しレビューはこちらのサイトに掲載しております。
シナリオの感想
リグ・ヴェーダと邂逅しこれからどうするか、ってところから始まりました。
前作ではゴーストとドンパチやっておりましたが、ここからどういう展開になっていくのかが見ものですね。
春風と連絡を取り、翔がリグヴェーダに偽の仲間として潜入することに。
なかなか面白い展開になりましたね。
ファミレスのシーンは普通に面白かったです。ポテトに執着する司令官には笑いました。
ゴーストの顔を見て、与一と似ていることに気づく翔。
前作の最後で仄めかした謎に近づいている感じがします。
やはりゴーストは与一が作り出した存在なのかな?
与一を騙して正体を暴き、公園でバトルする場面。
やっぱりゴーストは与一が作り出した存在でしたね。前作での予想が当たってて嬉しい。
そして与一が魔眼のユーザーで確定と。
大方予想通りですが、それでもやはり面白いですね。
公園のシーンの緊迫感がたまりません。
与一が魔眼のユーザーであったことに動揺する翔を、春風先輩が励ますシーン。
最高でしたね。こんなことされたら惚れますよ。春風先輩優しすぎる。
そして現れる沙月先生。その額にはスティグマが・・・!
やっぱり先生怪しかったあああああって思ってたら、イーリスさんでした。
てっきりユーザーだと思ってたんですけど、違ってたんですね。
ソフィーティアに気をつけろーとの言を残していきます。
前作のラストで与一とソフィーらしき存在が会話していたので、両者が繋がっている可能性は濃厚。
となるとイーリスのアドバイスは信用してもよさそうですが、狙いがよくわからないんですよね。
ソフィーもイーリスもいまいち何がしたいのか掴みかねるというか。
まあひとまず先進めていきましょう。
イーリスの言うとおりに事を進めた翔。だがその先に待ち受けるのは・・・。
イーリスあかんやつだった!!! てか、あれは普通に騙されますよw
みんな殺されちゃったので翔は過去に戻ってやり直します。
この力強すぎますね。さすが主人公だ。
過去に戻った翔はこれから起こる悲劇を皆に相談し、色々と議論した結果、神社に忍び込んで世界の眼を盗み出し破壊することに。
ただ、そんな予定通りにいかないのが世の常というべきか、待ち構えていたイーリスと戦闘を開始することになります。
この戦闘シーンがめちゃくちゃ面白かったですね!!
途中で与一たちが出てくるのめっちゃ熱いですし、希亜に諭された春風が全力を発揮するところも最高でした。
そしてなにより、みんなで強大な存在に立ち向かうという構図が、共闘感が出ていてほんと最高。
前作では敵だったゴーストと翔が共に戦う展開も込み上げてくるものがありました。
いやーほんと文句の付け所がないぐらい素晴らしいシーンでしたね。
そのあとは恋愛パート突入ですね。
ひたすら春風とイチャイチャします。
目隠しで手縛って四つん這いとか・・・なんちゅうエロイことをさせるのか。
私だったらまず指を一本、二本としゃぶらせて、次三本同時がくるとみせかけて愚息を突っ込んじゃう(
あ、腕を上にあげさせて拘束するのもいいですね。その状態でお口に突っ込むのとか最高じゃないですか?
・・・さて、性癖を暴露するのはこのあたりにしておくとして。春風先輩とても可愛かったです。
そういえば余談ですけど、春風がゴーストにボロクソ言われるシーンが結構面白かったです。
あんまり悪く言いたくはないんですけど、確かに的を射てるかなーと思ってしまいました。
まずい飯出された後に「好きなんです・・・」はなあw いくら可愛くてもそのタイミングはないなと。
というかゴーストがすげえ良識人なことにもびっくりしましたよ。前作であれだけ暴れまくってたのに、意外と話せばわかるじゃんっていう。
まあ幻体なので、ある程度元の存在の考え方に引っ張られてたりはするんでしょうけども。
そういや翔がゴーストを出したときに、与一が「よりによってそいつかよ」と言ってたので、
幻体にも何パターンかあったりするんでしょうか。ちょっと気になりましたね。
そしてその後は翔たちはアーティファクトの回収頑張ってますよーっていう描写があり、EDの後に次作への布石が置かれて終わりです。
次作への布石はかなり気になりますね。
ここにきてのタイトル回収、そして気になる「ナイン」の存在が仄めかされたところで、はるいろは終了です。
いやー面白かったですね。まさかここまで話が広がるとは思いませんでした。
オーバーロードを持つ「ナイン」の存在に関しては、翔に同調して物語を進めてきたとソフィーが言っていたので、
一瞬「プレイヤーである我々のことなのか?」って思ったんですけどどうなんでしょう。
こちらに語り掛けてきていて「ずいぶん遠い世界にいた」と言っているので、ナイン=プレイヤーはほぼ確定なのかな?
あともう一つ気になるのが都なんですよね。
これまでセンターヒロインっぽい活躍が何もないのがどうにも引っかかるというか。
何はともあれ次に期待! ですね。
総評
9-nineシリーズ三作目、ヒロインの一人「香坂春風」にスポットを当てた本作。
前作からさらに物語が進み、真の魔眼のユーザー、イーリスの企みなど、少しずつ全容が明らかになってきていますね。
気になるナインの正体、イーリスの野望を阻止できるのか、そして一連の騒動の行方はどうなるのか。
次作で最後かどうかはわかりませんが、いよいよ物語も佳境に入ってきたところなので、
しっかり制作していただいて、作り手も我々ユーザーも満足のいく作品に仕上げてほしいところですね。
シナリオ以外のクオリティも相変わらず高い水準を誇っております。
作品が切り替わるたびに立ち絵が豊かになっていくの良いですね。
次の希亜はどんな立ち絵が追加されるのか。今から非常に楽しみです。
ヒロインである春風に関しては、作中でずいぶん成長いたしましたね。
大分反則じみたアーティファクトを持っていながらも、自信のなさからその力を十全に発揮できていなかった春風ですが、
イーリス戦において自らの殻を破り、仲間を勝利に導いたその姿は非常にかっこよかったです。
かなりストーリーが進んだ本作ですが、次は一体どんな展開が待ち受けているのか。
最後まで見届けていきたいと思います。次回希亜編も非常に期待しております!
点数
シナリオ 20
(最初から最後まで面白かった。特にイーリス戦が際立ってよかった)
キャラ 17
(春風に関してはストライクゾーンではなかったのでこのぐらいでしょうか。ただ、悪いわけではないです)
音楽 16
(OPとED素晴らしいですね。今回はEDの方が好きでした)
システム及び演出 18
(CGのセンスが本当に良い。システム面も洗練されております。ただシステムボイスに春風の仲良しver.がないのはちょっとだけ残念)
全体の完成度 20
(とても高い完成度。安定のクオリティですね)
合計91点です(100点満点中。各項目は20点満点)
商品リンク
「9-nine-(全年齢コンプリートパッケージ)」は、
9-nine-の「全4章+新章」をまとめたコンプリートパッケージとなっているのですが、
コンプリートパッケージ版は全年齢対象となっており、エッチシーンがありません。
18禁バージョンのコンプリート版は残念ながらリリースされていないため、
エッチシーンが見たい方は単品で4章+新章を購入する必要があります。
全年齢対象のコンプリート版は解像度がフルHDに引き上げられているなど、メリットもあります。
ただ、エッチシーンの有無は重要だと思いますので、その点だけご注意ください。
こちらの単品リンクは18禁バージョンとなります。
エッチシーンを求める方はこちらからどうぞ!(クリック、タップで開閉します)
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