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【エロゲ感想】月に寄りそう乙女の作法(Navel)

『月に寄りそう乙女の作法』の感想になります。

本作は2012年10月にNavelから発売されたエロゲです。

主人公の“大蔵遊星”が女装メイドの“小倉朝日”として“桜小路ルナ”の従者となり、フィリア女学院で服飾を学びながら、お嬢様たちと親交を深めていく物語。

※ネタバレ全開ですのでご注意ください。

※『AfterStory』の感想はありません。本編の感想のみとなります。

『月に寄りそう乙女の作法』公式サイト

『月に寄りそう乙女の作法』ネタバレなしレビュー(姉妹サイトヘ飛びます)

目次

シナリオの感想

Navel © Omegavision, Inc.

共通√

共通√は下記の流れで描かれていきます。

  • 主人公“大蔵遊星”の波乱の過去
  • フィリア女学院へ入学するために遊星は女装し“小倉朝日”となる
  • “桜小路ルナ”の付き人として、朝日がフィリア女学院へ入学
  • ルナの友人たちとの出会いと同居

全体としては良かったと思います。

有名作ということで評判は聞き及んでいましたが、キャラクターのやり取りが抜群に面白いですね。

特にルナとユルシュールのキャラが立っていて、この二人のやり取りは無限に見ていたくなるほどw

Navel © Omegavision, Inc.

あとは女装主人公である朝日のキャラも素晴らしい。

「女よりも女らしい男」とかいう意味不明な魅力を持つ彼(彼女?w)は、見ていて本当に飽きないですね。

フィリア女学院の女子生徒から「何あのレベル高いの……!?」とか驚かれてるのマジで笑いました。

まあこちらはこちらで「主人公の用を足すCGが用意されている……!?」と、そこに衝撃を受けましたけどねw

脚、綺麗すぎて笑います。Navel © Omegavision, Inc.

朝日の内面描写もしっかりしていて、彼が無意識に「女の振る舞い」をするたびに自己嫌悪してしまうのはお家芸という感じで、一種の確立された面白さがありましたね。咄嗟の叫びが女声になるのはかなりヤバいと思いますw

まあそんな感じで、見ていて非常に面白い共通でした。

「個性豊かなキャラクター」というのはよく使われる文言ではありますが、本作こそピッタリ当てはまるというもの。現時点でも、キャラクターの魅力はずば抜けていると言えるでしょう。

良かった点はそんな感じですが、一方で気になる点も少々。

二つあるんですが、一つは「序盤のつかみが弱い」と感じてしまったところですね。

大蔵遊星が小倉朝日になるまでの過程を丁寧に描いているわけですが、如何せん、丁寧に描きすぎな気もしました。

これは私の個人的な感覚かもしれないですが、ノベルゲームは序盤があまり面白くなく、軌道に乗るまでやや退屈な印象があります。

なので可能な限りテンポよく進んでいってほしいわけなんですが、本作は序盤における遊星の過去の描写が結構長いんですよね。「早く現在に戻ってほしい…」とじれったく感じる作りが難点でした。

Navel © Omegavision, Inc.

もう一つはギャグですね。

本作のギャグは面白いんですが、若干人を揶揄するようなものが多い印象を抱きました。

制作側としては「親しい友人間のお約束」といった温度感で描いているんでしょうが、私はそういうギャグがあまり好きではないので、個人的には気になりましたね。

具体的には「ユルシュールが日本語を知らないのをいいことに、ルナが下品な言葉を教えている」とかでしょうか。

「いや、それはどうなの……?」と若干呆れてしまったシーンもあり、そういうところに引っ掛かりを感じてしまったのは玉に瑕だったかなと思います(重箱の隅をつつくような意見ではありますが)。

まあ気になる点はそんな感じでしたが、基本的には非常に面白く、よくできた共通だったんじゃないかなと。

以下は個別√の感想に移ります。

柳ヶ瀬湊√

Navel © Omegavision, Inc.

シナリオ評価:C (個別√は「S,A,B,C,D」の5段階で評価します)

朝日と湊は順調に仲を深めていった矢先に、湊の父の会社が傾いて二人はフィリア女学院を去ることになってしまうも、故郷の人と仲間たちに助けられて、再び服飾を学ぶ道を歩めるようになるお話。

前半はわりと良かったと思いますね。

「朝日は、湊が自分にベタ惚れしていることを知っている」という歪な関係性からスタートしますが、そこはやはり腐っても幼馴染ということで、距離感近く接しているうちに朝日は湊に対して恋心を募らせていく。

特筆すべきエピソードはなかった気もしますが、仲の良い二人のやり取りを微笑ましく見守れたのでそこは良かったかなと。

ところで湊様、今の消費税は10%です(ボソッ)。Navel © Omegavision, Inc.

中盤から湊の父が過労で倒れて話の流れが変わるわけですが……ここからがダメでしたね。

湊はクラスメイトの陰険な女子二人に嵌められてしまうわけですが、その方法が「父に湊の悪口を吹き込んで、柳ヶ瀬運輸との取引を切って困らせる」というもの。

さすがに現実的にありえなさすぎて笑ってしまいました。大企業の経営者が娘の言葉一つで大口の取引先を切るなんて、絶対にありえないですね。

女子生徒の父は可愛い娘のためを思って実行したわけですが、それがバレた娘は学院に居場所がなくなって自主退学、柳ヶ瀬運輸は致命傷を負う、湊も社長令嬢から使用人へと立場ダウン。

見事に誰も幸せになってなくて笑いますね。経営者としてこの判断ミスは致命的でしょう。

こんな簡単なことも予想できずに会社の経営なんてできるわけがないので、この流れはさすがにご都合主義と言わざるを得ないかなと。「シリアスの作り方が極めて雑」という一言に尽きますね。

そこから先の復活する道筋もかなり順風満帆でデキレース感すごいですし、見ていてあまり面白くなかったのもマイナス。

あまり見応えのあるシナリオではなかったかなーという気持ちが大きかったので、シナリオ評価はCとしています。

花之宮瑞穂√

Navel © Omegavision, Inc.

シナリオ評価:B

朝日は男性であることを隠すことで瑞穂と良好な関係を築いていたが、兄である大蔵衣遠の手によって瑞穂に自らが男性であることをバラされてしまう。
心がくじけた朝日だったが、友人たちの助けを借りて瑞穂との仲直りに成功。ファッションショーも瑞穂がモデルを務めて最優秀賞を獲得し、朝日と瑞穂は将来を誓い合う仲となる。

後半は良かったですが、前半は微妙という感じでした。

後半の女装バレからの流れはなかなか面白かったです。

女装バレに関しては男性の姿でいるところを瑞穂に見られてしまうわけですが、そこの演出に力が入っていて見応えがありましたね。

文章もなかなか臨場感があり、息をのんでしまうような緊迫感がたまらなかったです。このライターさんはシリアスの描き方が上手いと思いました。

朝日のメンタル回復までの流れも良かったです。

ここでもっとも株を上げたのがルナでしょう。ルナは「その程度の覚悟で女装していたのか?」と朝日に迫るわけですが、彼女のこの発言は誰よりも朝日のことを思っているからこそ出てきたものであり。

ここはさすがの主というべきか、後のフォローも上手で、ルナの器の大きさが垣間見えた瞬間でしたね。

Navel © Omegavision, Inc.

ユルシュールも即座に否定せずに朝日の話を聞こうとするなど、歩み寄る姿勢に好感が持てました。

嘘をついていたけど、朝日として築いてきたみんなとの関係は嘘じゃない

これを実感できるような流れが極めて王道的で好みでしたね。

本作で見たかったやり取りをしっかり描いてくれたこの一連のシーンは、すごく良かったなと思います。

一方で、前半は正直盛り上がりに欠けていたので微妙でしたね。

朝日と瑞穂は仲睦まじくイチャイチャしてるんですけど、「いや、でも女装バレするしな……」と冷めた目で見てしまっていました。

まあこれは瑞穂√というか全体的な話で、本作に限らず、女装主人公作品の課題って感じがしますね。

必ずやってくるイベント(しかもヒロインの心境に多大な影響を与える)がひとつあるので、ある程度シナリオの流れが予想できてしまうというか。

そこまでの過程が面白ければ楽しめると思うんですけど、残念ながらあまり面白くなかったので……w

というか話がしっかり面白ければメタ的な思考が入る余地なく没入できるので、厳しい物言いかもですが、前半に関してはストーリーの作りが甘いと言わざるを得ないでしょう。

まあそんな感じで瑞穂√は長所と短所が同じくらい目立った√でしたので、シナリオ評価はBとしています。

というか、『つり乙』のシナリオはこんなもんじゃないはず。この設定ならもっと面白いことできそうなのに、70%ぐらいでストップしているような印象。真価を発揮できていないような感じがあるというか。

やはりルナ√なんでしょうか。早く面白いシナリオ見せてくれないと、私も北斗みたいに戦いの歌を歌っちゃいますよ?

アゥワワワワ!

ユルシュール=フルール=ジャンメール√

Navel © Omegavision, Inc.

シナリオ評価:S

ルナに幾度となく敗北して辛酸をなめたユルシュールが朝日という心強いパートナーと共にフィリコレで全力を出し、ルナとの対決で勝利を収めるお話。

もうひとえに素晴らしすぎました。

ルナの圧倒的な才能の前になすすべもなく敗れていくユルシュールは心が折れそうになるも、朝日と共に何度でも立ち上がり、その果てに勝利を収める。

最優秀賞が発表されたときのあの場面、ユルシュールの頑張りをずっと見てきた私も強く感動して、涙が溢れそうになりました……。

Navel © Omegavision, Inc.

朝日の取り寄せたエーデルワイスが決め手になる描写は、北斗の何気ない一言(故郷をテーマにするなら、我々日本人にもわかりやすくすることです)が伏線になっていたことを気づかされて巧みでした。

兄に認められたかった遊星の思いが一部叶い、ユルシュールのみならず、遊星の悲願の達成まで描かれていたのも素晴らしい。

なにより「努力が才能に勝つ」という誰もが夢見るロマン溢れる物語、これが嫌いな人はそういないでしょう。私はこういう熱いシナリオが大好きですので、ぶっ刺さりました。

あと、シナリオの構成も上手なんですよね。盛り上がる場面が一定間隔で配置されていて、非常に読みやすい。読み手を退屈させない、計算されたライティングだと思います。この点も素晴らしかったですね。

文化祭のコンペでルナに敗れる→流れで恋人になる→ルナと対決することになる

私はこの一連の流れが特に好きでした。続きが気になって、クリックする手が止まりませんでしたよ。

Navel © Omegavision, Inc.

それと、サーシャに関しても意外な事実が明かされて、驚きましたね。
にしても、やはりオネエキャラ強し。創作物のオネエキャラってなんで揃いも揃ってスペック高いんでしょうねw

いやーでもサーシャがそういう方向性のキャラだとは思わなかったので、これは意外で面白かったです。

  • 王道的で熱いストーリーライン
  • 意外で驚きのある展開
  • 細かな伏線の回収
  • クライマックスで訪れる感動
  • 締めの和やかな余韻

総じて、全く隙のない√と言っていいと思います。

一番最初のユルシュールとサーシャのやり取りを立ち聞きしていた場面がやや強引に感じたぐらいで、それ以外は特に気になる点もなかったですね。地味に初体験失敗していたのは笑いましたが……w

あと、この√は「ユルシュールにだけさっさと女装を明かし、他には隠し通す」という裏をかいた構成となっており、他の√との差別化を図っていたところも良きでした。

私が瑞穂√で指摘した問題点を華麗に解決されましたよ。あら、感想書きとしての私の立つ瀬がないではありませんか!w

まあそんなわけで、個人的には最高のシナリオでした。

ウィ。とても美しいお話でしたわ。

桜小路ルナ√

Navel © Omegavision, Inc.

シナリオ評価:B

ルナが朝日をかけがえのないパートナーとして認め、朝日の作った衣装でフィリコレの輝かしい栄光を掴み、朝日を大蔵衣遠に認めさせるお話。

前半から文化祭の終わりまでは良かったと思います。

ルナと朝日の関係性が深まり、ストーリーの進行と共に二人の百合百合とした雰囲気が加速していくのがたまりません!

丸目の一件が終わったあと、ルナが思わず朝日にキスしてしまったシーンはヤバかったです。禁断の花園に踏み込んでしまった瞬間でしたね。

「私がキスした瞬間を君は見ていないから、今のはキスじゃない」とかいう、無茶苦茶な言い訳をするルナが可愛すぎました。

そんな感じで「不純な関係は求めない」と最後のラインだけは(表面上)守っていたルナでしたが、その後も朝日とイチャイチャを重ねた末に……彼女は、ついに一歩踏み込んでしまうのです。

Navel © Omegavision, Inc.

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

いや朝日は男だから全然不純な関係ではないんですけど、ないんですけどね!?

プレイヤーの脳を見事にバグらせてくる、得も言われぬプレイ体験がたまりませんでした。女装主人公作品、深いな……w

まあそんな感じでルナと朝日はイチャついていたんですが、大蔵衣遠の登場から完全に物語の流れが変わります。

彼がルナの衣装デザインを盗作している疑惑が発生して、彼を問い詰めに行く展開になるわけですが……。

大蔵衣遠がルナのデザインを盗んで自分のコレクションに載せるの、完全にキャラ崩壊していてありえないと思いました。

才能至上主義の彼が「盗作」という、才能(アイデア)を軽んじて、0から1を生み出した人間を侮辱する行為を実行するわけがないでしょう。

これ、とんでもなく矛盾した言動であることがおわかりでしょうか。Navel © Omegavision, Inc.

そもそもあの盗作に関しては、大蔵衣遠にそれをするメリットが1ミリも感じられない。

桜小路の両親に泣きながら頼まれたからやったとか言ってましたけど、身内ならまだしも他人の情に絆されるなんてありえないと思います。世のクリエイター全員を敵に回すような御法度を、遊星を追放するためだけに行うわけがないんですよね。

大蔵衣遠はユルシュール√においては、その才能を発揮した彼女をしっかり褒め称えて認めていました。良かったと思いますよ。才能の塊であるルナに勝利した、ユルシュールを評価するのは、筋が通っていると思いましたから。

なのに、このシーンでは大蔵衣遠のキャラクター性が完全に崩壊していて、見るに堪えませんでした。

彼は人格的に褒められた人間ではありませんが、「才能を持つ人間へのリスペクト」という一点においては、芯の通った人物として描かれていると思っていたのに。

フィリコレで発表する予定であったデザインが潰され、才能ある人間が自らの作品を発表する機会を失われてしまう。才能を持つ人間へ敬意を払っている人のする行いとは、到底思えなかったですね。

ルナは信念を曲げずに一貫していたのが、このシーンの唯一の救いでした。

Navel © Omegavision, Inc.

後半は朝日がルナが着る衣装をなんとか用意して、フィリコレでそれを披露し、大蔵衣遠を認めさせて万々歳みたいな流れでした。

まあご都合主義が酷いと思います。

朝日の監視ザルすぎて笑いますし、大蔵衣遠もフィリコレまで一切姿を見せなくなるという茶番に次ぐ茶番。

フィリコレの衣装披露シーン自体は良かったものの、そこまでの流れが微妙すぎたので感動も半減でした。というかルナも言ってましたけど、盗作をしている人間が学園長代理を務めている学院になんて、通いたくないですよ。

前半は良かったものの、後半のシリアスシーンがあまりにも雑すぎたのでシナリオ評価はBとしています。

正直Cにしようかと迷いましたが、ルナと朝日のイチャイチャは見ていて楽しかったので、そこでなんとか持ちこたえました。

主人公“大蔵遊星(小倉朝日)”の感想

Navel © Omegavision, Inc.

主人公が1人なのに2人いる作品w

小倉朝日はキャラが完成されていたので、彼女(彼?w)は見ているだけで楽しかったですね。

特に内面の描写が秀逸だったと思います。

ブラを付けていないことに違和感を覚えはじめた自分に「心まで女性になってはいけない!」と焦るところとか、ルナ様に仕えることに喜びを見出している自分をみつめて「心まで使用人になってはいけない!」と戒めるところとか。

そういった葛藤が面白かったです。

一方でシリアスシーンで過剰にネガティブになってしまうところが少し目に付きましたね。

瑞穂√での女装バレにせよ、ルナ√での学院長室での一件にせよ、ああいった場面で悲観的で後ろめたい言動が前面に出てしまうのが、個人的に好みではなかったです。

主人公は誰よりも早く立ち直って、ヒロインを導いてほしい。私は受動的な主人公よりも、積極的にグイグイ引っ張ってくれるような頼れる主人公が好きなので。

まあ朝日は従者なので立場的にそういう言動を取りづらい面はありましたが、それでもここぞというときは決めてほしかったですね。

「主人公めっちゃ格好いい!」と印象に残るシーンがほとんどなかったのは残念なところです。

まあ彼は能力的にも従者気質というか、ルナのような強力な女性をサポートして生きていくのが合っているとは思いますけども。本編の言葉を借りるなら、「月に寄りそう影となる」ですね。

総評

『月に寄りそう乙女の作法』は主人公の“大蔵遊星”が女装メイドの“小倉朝日”となって、お嬢様たちと親交を深め、ときには自身の夢を叶えるお話でした。

本作はキャラの魅力と、キャラ同士の掛け合いの楽しさが光る作品だったと思います。

メインのルナと朝日はもちろん、お嬢様たちと従者たちもみんなユニークなキャラばかりで、常に賑やかで面白いやり取りを楽しめたのが良きでした。

一人一人に「このキャラはこれ」という明確な個性がひとつはあるので、埋もれるキャラがいなかったんですよね。

特にサブキャラのサーシャが強烈すぎて印象に残りました。オネエキャラお約束のスペックの高さも兼ね備えていて、シリアス、ギャグともに活躍する面白いキャラとして仕上がっていたと思います。

シナリオに関しては色々粗も見受けられたものの、ユルシュール√は個人的にはかなり満足度が高かったです。マイナス点を挙げる方が難しいぐらいの完成度の高さでした。

王道的で熱いストーリー、緩急のある展開、感動のクライマックス、綺麗な締め方、しみじみと残る余韻。

全てが完璧でしたね。努力を重ね続けるユルシュールを好きになれた、最高のシナリオでした。

エッチシーンに関してはあんまりかなぁと。尺もシーン数も充実しているとはいえないので、そこ目的でプレイするのは避けた方が良さげ。朝日がルナに主従の扱いを求めるあのシーンは、ギャグ風味で面白かったですがw

まあそんな感じで本作は全体的に面白かったんですけど、ひとつだけ明確な不満を挙げるとすれば。

なんでりそなを、攻略できないんですか……?

Navel © Omegavision, Inc.

『乙女理論とその周辺』、いつになるかは未定ですが必ずプレイしようと思います!

点数

月に寄りそう乙女の作法
シナリオ15
キャラ19
音楽17
システム・演出18
全体の完成度16
合計 85点 (各項目は20点満点)
Navel © Omegavision, Inc.

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • Cyberさん、いつもお世話になっております。えりんぎです(*ノ´∀`)ノ今回、コメントが遅くなってしまい、申し訳ありません(汗)Xのポストがなく、気付くのが遅れた点と、下記の調べものをして、私自身、『月に寄りそう乙女の作法(以下、『つり乙』)』を再プレイしていた点でコメントが遅れました。早速ですが、コメントさせてください。

    まず、今回のコメントの構成から。私の基準とも言える、作品(『つり乙』の)「良かった点」と「気になった点」に分けて記します。前提として、私はCyberさんのレビューを信頼しており、心から尊敬の念を抱いているということを元にコメントいたします。今回の記事についても同様です。

    さて、「良かった点」。これは貴記事でも仰っていた通り、「キャラクター同士の掛け合い」でしょうね。キャラクター間の知識、価値観の操作がとにかく上手で、並の作品ではないとプレイして感じました。この点は偏に、王雀孫先生率いる東ノ助先生と森林彬先生、真紀士先生の連携が高度だからでしょうね。所謂、矛盾が存在しないのです。違和感を覚えないのですよね。各々、出身の家柄や立場、果ては国まで異なるのに、理論的に(後述する衣遠についても含め)矛盾なくまとまっていると思います。

    特に、ユーシェ√、ルナ√は最大級の評価に値すると考えています。瑞穂も相当レベルが高いとも思っていますね。主人公である遊星の過去編や序盤の掘り下げがややくどい点を除けば、非常に楽しく「プレイヤーに読ませる」ことに成功している文章だったと思います。それ相応の評価もユーザーさんから与えられていると考えていますし、流石、老舗のNavel様だと思います。私もシナリオの出来は勿論ですが、キャラクターの総合的な完成度に驚きました。キャラクター部門を私は高く評価する傾向にあるので、当然、『つり乙』も高評価しています。Cyberさんの記事を拝読して、納得したとともに、改めて素晴らしい作品だと感じます。

    次に「気になった点」。Cyberさんが記事で触れていた「大蔵衣遠の盗作」については(ご存知かもしれませんが)非常に賛否があります。しかし、私はユーザーが真に衣遠の価値観、考え方を理解すれば、より『つり乙』自体の評価も高くなると考えています。というのも、本記事でも触れられていたように、衣遠の才能絶対主義を踏まえると、盗作などしないだろ、という見方(レビュー)も相当数存在しています。これが理由で作品の評価自体が下がっているレビューもあるほどです(Cyberさんも恐らく同様でしょう)。

    しかし、この盗作問題、並びに衣遠の価値観については理解を深める必要が、作品理解においてあると私は考えています。というのも、本作のノーマルエンド(所謂バッドエンド)で大蔵衣遠が才能至上主義になった理由の一端が開示されます。また、続編である『乙女理論とその周辺』。そして、その後にリリースされたルナアフターにおいて、この「盗作」、「才能絶対主義」の根幹には触れられているのです。これらをヒントに、プレイヤーは大蔵衣遠というキャラクターの理解を最大まで深めることができるのです。ゆえに、私はルナ√において、衣遠が盗作行為に及んだことも含めてルナ√を一定以上面白いシナリオであると解釈しています。

    一方、以下の考え方もあります。そこまでプレイヤーに能動的理解を求めるのは酷ではないか、と。私も基本的にこの意見には賛成です。私は「分かりにくさ」は罪であると常々、思いながら各作品のレビューを書いています。プレイヤーに求める情報調査能力は常に最低値であることが望ましいと思っています。その意味で、『つり乙』は、主に衣遠の意図を読み取りにくい点で、そして、プレイヤーがルナ√をノーマルエンド前にクリアすると物語に対する没入感を著しく損なってしまう点で、かなり失敗していると思います。『つり乙』好きとしては悔しいですけどね。

    ですが、Cyberさんも衣遠の意図、モデリングが理解できれば、ルナ√の面白さを最大限味わえると思料します。勿論、分かりにくい点は否定しません。事実、私はこのあたりが作品として弱点足りうるという理由で、『つり乙』を傑作判定していません(89点を点けています)。それでも、私はCyberさんには今後、続編やノーマルエンド、アフターシナリオを経て、衣遠の意図に気付いて欲しいと思います。その末に、再度交流できることを楽しみにしております。

    この度は、貴重な見解を開示していただき、感謝いたします。私も久しぶりに熱量を込めてコメントを執筆しました(勿論、毎回全力を出してはいますが)。お時間がある際に読んでいただけると幸いです。それでは、本日はこのあたりにしておきます。9月26日(金)以降の新作ラッシュやそれ以降も含め、お互いに楽しみましょうヾ(*´∀`*)ノ長文失礼しました。

    • えりんぎさん、コメントありがとうございます。
      Xのポストは完全に忘れていました。というか来たる26日までの追い込みをかけていて、Xのことを気にしている余裕がありませんでした。汗顔の至りです。
      早速ですが、コメントへの返信をさせていただきます。

      「キャラクター同士の掛け合い」に関しては仰る通り、とても良かったですね。
      わりと定形パターンなやり取りではあるんですけど、それでしっかり面白いのはキャラ造形が完成されているからだと思います。
      キャラの個性が確立されていて魅力的な分、朝日のボイスもありでプレイして本当に良かったと思えました。ボイスなしは今ではもう考えられませんね笑

      大蔵衣遠の盗作に関しては、えりんぎさんのご意見は理解しました。
      『つり乙』シリーズを追って理解していくと、盗作に関してどのような意図があったのか把握できるようなので、私もまた時間の許す時にシリーズをプレイして作品理解に努めたいと思います。
      貴重なご意見をありがとうございます。

      ただ、私といたしましてはこの『月に寄りそう乙女の作法』、本作単体で評価した場合は本文で述べた通り、大蔵衣遠の言動は矛盾していると思いますし、シリアスシーンで大きく没入感を損なってしまった以上、ひとつのシナリオとして高い評価を付けることはできないというのが正直な意見です。
      ルナ√シナリオ途中で衣遠の個人的回想などが挿入されて、盗作について納得できるようなフォローが描かれていたのであれば、プラスに傾く可能性はあったと思います。

      また、大蔵衣遠に関しては盗作の件以外にも違和感を覚える描写があったため(ルナ√終盤で急に遊星を認めて態度を軟化させたところなど)、『つり乙』本編で掘り下げきれていない要素が多分に存在するのだろうなと推察できます。
      大蔵衣遠は遊星の前に立ちはだかる悪役として、シナリオのキーマンとして登場する以上は、やはり本編中で一定の掘り下げがなされるべき人物であったと考えます(遊星の肉親ですしね)。

      こちらこそ、貴重な見解をありがとうございました。
      『乙女理論とその周辺』及び『AfterStory』に関しては必ずプレイしますので、よろしければまた感想を見ていただけますと幸いです。

      9月以降はノベルゲーマーは全く休めない日々となりそうですね笑
      また新作や活動等、色々語り合いましょう!

      それでは、失礼いたしました。

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